172.アクティブ・パンデミック ☆
[作者]
ばるでらま 様
[あらすじ]
「蟻が毒を運んできた」
そう称されるのは一つの疫病の流行であった。蟻や感染者に触れると感染するという避け難い感染経路と方法に、人類に対応する間も無く、その9割は瞬く間に死滅してしまう。
人々は食料を奪い合い、殺し合い、騙し合う。そのような世界へと変貌を遂げた。
そんな中、白沼路人は自らに疫病の抗体ができていたことに気が付く。
成り行きで女子学生三人を保護することになり、キャンプ場を拠点とした生活を始めるのであった。
終末世界を舞台としたどこかコミカルなサバイバル物語。
[感想]
感想を見る感じ賛否両論ですが、私としてはそれほど無理なく読めたパンデミック作品です。主人公だけ襲われないことや感染しないなどの設定はたまに見かけますけど、この作品はその中でも一番読みやすくて好きです。
あらすじに関しては上手く纏められているのであまり私から触れませんが、世界が結構やばい状況なのに主人公たちの周りだけどこか歪ながらも普通の日常を送っているのですよね。その歪さがより作品を引き立てているのではないかと思います。そこがダメという人も多そうですが 笑
しかもこの作品、パンデミックものなのですが原因は突然変異の蟻ですし、感染したからといってゾンビにはなりません。ただただ死にます。そういうところもこのジャンルとしては斬新で面白かったです。
ハーレムについても普通の現代ものだったら無理だろって思いますけど、こういう終末系だと法律とかも関係ないですし割と無理なく読めました。
ちなみに主人公がなんで感染しないのかやヒロインたちは大丈夫なのかという疑問はあるでしょうが、一応御都合主義的な理由があります。そこら辺がちょっと出来すぎていて受け入れられない人はいそうです。
あとは終わり方もいろいろな意見がありそうですけど、私はああいう終わり方も面白いなあと思いました。パニックものでは結構使われていますよね。
自分だけが普通に過ごせる状況で少女たちと送るどこか歪な日常、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。
[評価]
総合評価:7
恋愛:4
ハーレム:7
無双:0
[その他]
完結済み作品
文字数:30万文字
読了時間:10時間程度
作品URL:https://ncode.syosetu.com/n3123co/