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167.黒姫の魔導書 ☆

[作者]

てんてん 様


[あらすじ]

 帰り道の交通事故にて死んだ杜人もりひとは、次に目覚めた時なぜか異世界の魔導書に宿っていた。そこから数奇な運命を辿り、使い手となる落ちこぼれの少女、レネと出会う。そして杜人はレネと約束を交わし、夢の実現に向けて走り始めた。手始めにしなければならない事は、目前の試験に合格する事。もちろん今は不合格街道まっしぐら中。落ちれば未来が閉ざされるかもしれない。そのため杜人は知恵を絞ってレネを引っ張っていく。

 ときに笑い(主に杜人が)、ときに怒り(主にレネが)、ときに泣き(たまに誰かが)、一緒に歩んでいく物語。


[感想]

非常に上手く纏められている作品だと思いました。全ての章で起承転結が作られていますし、毎回ある成長イベントや魔法についての細かい作り込み、似たような流れだが読者を飽きさせない笑いなどを章ごとにしっかりと書けているなんて凄いの一言です。

あらすじに関しては簡単に補足すると、落ちこぼれのヒロインが高性能な魔導書へと転生した主人公と共に成長していくお話なのですが、先ほど言った通りいろいろな要素を綺麗に纏められて書かれているので完成度が非常に高いです。

特におすすめしたいのは主人公とヒロインの関係性ですね。ここがかなり私は好きでイチオシのポイントです。基本的にヒロインをからかう主人公ですが、そこには愛情が込められていますし、そのことをヒロインも分かっているのでまさに理想的な関係の一つかと思います。徐々にヒロインが変な主人公に慣れていくところも読んでいて楽しかったです 笑

あともう一つオススメのポイントとしてはヒロインの周りからの評判ですね。徐々に落ちこぼれから変わっていくのがとても楽しい。まあそこからのヒロインの反応のほうが面白いのですけどね。

評価におかしいのがありますが、読めばわかります。まあこれ読んだ人用のネタですし、なろう特有のあからさまな俺Tueeeはしない作品なので苦手な人も読んでみてください。

そしてこの作品なんで書籍化しないんですかね。完成度だけでなくブクマ総合pt人気などをみた感じでも書籍化しててもおかしくないと思うのですが謎です。

底辺からの成り上がり...をサポートする主人公、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。


[評価]

総合評価:8

恋愛:3

ハーレム:2

無双というか殲滅


[その他]

完結済み作品

文字数:110万文字

読了時間:35時間程度

作品URL:https://ncode.syosetu.com/n3772bt/

書きたいことありすぎて感想纏めるのが大変だった...

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