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156.終わる世界の7日間 ☆

[作者]

セラニアン‬ 様


[あらすじ]

『――7日で終わる世界で、あなたはどんな優しい最後を過ごしたいですか?』


ある日、神様からのお知らせが届く。その内容は、あと1年で終わるこの世界に残るか、7日で終わる別の世界に移るか、どちらかを選べというものだった。ほとんどの人が1年で終わる世界を選ぶ中、事故で両親を亡くした花屋の青年は『7日で終わる世界』へと移り住むことを選択する。ポケットに、両親の形見である花の球根をしまい込んで……。天涯孤独となった青年が、優しい終末の世界で一人の少女と出会い、そして優しい最後を迎えるまでを描いた微ファンタジー作品。


[感想]

生きるということの素晴らしさを感じさせられました。この作品の重要な部分なので詳しくは触れませんが、読んだ後少し自分の生き方を見つめ直してみようかなと思ってしまったほどです。私以外にも読んで深く考えさせられる人は結構多いと思います。

評価を見てなんとなくわかる通り泣いてしまいました。具体的には2回、いや3回ですかね笑

たった10万文字という中にそれだけの感動が詰まっている作品です。割とサクサク読もうと思えばできますが、多分ちゃんと読めば2時間くらいかかりますし、その分感動もひと際大きいと思います。

内容については短いですしあらすじで必要な部分は書かれているので補足はいらないですね。個人的にヒロインに何かあるとは思っていたのですが最後までどういう流れになるのかわからず終盤の展開には驚かされました。正直これが書店に並んでいても不思議ではないほどの作品です。どことは言いませんがこの作風の作品がありそうな文庫の名前がすぐ頭の中に浮かびました 笑

ちなみに作中のセリフである「グッド良い◯◯」と「よい終焉です」は私の中でお気に入り。

この作品の魅力をあまり伝えることができていない気がしますが、自信を持っておすすめできるほどの良作なので試しに一度手にとってみてほしいです。

終わる世界の7日間を過ごす青年と少女との心暖まる物語、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。


[評価]

総合評価:8.5

恋愛:5

ハーレム:0

無双:0

感動:10


[その他]

完結済み作品

文字数:10万文字

読了時間:2時間程度

作品URL:https://ncode.syosetu.com/n5894bm/

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