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131.きみの黄泉路に花はない ☆

[作者]

味醂味林檎‬ 様


[あらすじ]

 魔族と人間が共に暮らす世界――魔宝石と呼ばれる宝石を燃料として、蒸気機関や自動人形オートマターの技術が発達したレイファン王国。路地裏暮らしをしていた孤児アウル・アシュレイは探偵アーロン・フェアファクスに拾われ、彼のもとで暮らすようになる。助手として探偵の仕事を手伝う中で、さまざまな自動人形と出会い、彼らの起こす事件に関わっていく。


[感想]

あらすじで書いてある以上にこの作品、自動人形が物語の根底に深く関わってきます。そしてその自動人形たちがとても個性的で面白かったです。作中で度々問題となる自動人形の存在理由についても考えさせられました。

あとコメディー系かと思っていたら途中でかなりびっくりする展開をさらっと書かれて驚きました 笑

だいたい1つの章で6話ほどの内容です。しかし、話数としては短いかもしれませんが、きちんと濃い内容が詰まっているので読み応えは十分あると思います。各章ごとに違った個性の自動人形がでてくるので飽きるということもありませんでしたし、次はどんな自動人形がでてくるのだろうと楽しみながら読めました。

ジャンルとしては異世界物だと思うのですが、主人公が転生者などということはなくチートもありません。昔からよくある異世界を舞台としたファンタジーもので世界観もしっかりとつくられており起承転結などの要素もちゃんと入れられていたかと。個人的にボスキャラみたいな存在がいて話が進むにつれて主人公が成長していきそれと毎回戦うといった内容がよかったです。

続編もあるので気に入った人は読んでみてください。

魔族と人形という少し変わった存在がいる国の物語、そんな物語を読みたい人は是非一度読んでみてください。


[評価]

総合評価:7

恋愛:2

ハーレム:0

無双:3


[その他]

完結済み作品

続編あり

文字数:20万文字

読了時間:5時間程度

作品URL:https://ncode.syosetu.com/n1889dd/

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