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第6話 念願の刀が完成しました!

いつの間にかブックマーク登録が100件を超えていました!皆さんありがとうございます!これからも毎日投稿頑張っていきますので、是非とも暇な時に読んでいってください!では、どうぞ!



街に帰ってきた私は玉鋼を作る為に昨日お世話になった雑貨屋へ向かう。

雑貨屋には昨日と同じく結構プレイヤーと思わしき人がいた。


私が探しているのは初心者錬金キットと初心者木工キット。ツルハシも売っている位だからこれらもあるだろうと思ったけどあって良かった。

ちなみにこの初心者○○キットは他にも色々あって、鍛冶師ギルドで貰った鍛冶キットやポーションを作るための調薬キットなど多岐にわたる。



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【名前】初心者錬金キット:品質3・・・500G

【説明】初心者が愛用する錬金をする為のキット。赤と青、そして大きな黒の魔法陣が描かれた布が入っており大抵の物は作れるが凄い大きな物は作れない。

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【名前】初心者木工キット:品質3・・・500G

【説明】初心者が愛用する木工をする為のキット。鋸などの木工をする為の最低限必要な物が入っている。時間を掛ければ大抵の物はこれで作れる。

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さて、何故これらを買ったのかと言うとあの鍛冶師ギルドの竈では玉鋼が作れないと判断したからである。

本来玉鋼を作るには鉄と石炭の炭素を混ぜないといけない。言っちゃえば合金。多分竈じゃあ火力不足かな。いつかここよりも設備の整った家を買ってやる!


......コホンっ話は逸れたけど、それならばと錬金術で鉄と石炭混ぜてやれば出来るのでは...?と思い至った訳でございます!


木工キットはまた後でね!


そう誰かに説明する訳でもなく、私は錬金キットをインベントリに入れてルンルン気分でいつもの鍛冶師ギルドへ帰ってきたのだった。



「ただいま戻りました!」

「おう!お帰り!」

「ちょっと竈借りますね?」

「遠慮なく使えや!」

「ありがとうございます!」


まぁ今はまだ竈は使わないけどね、と心の中で付け足す。


ギルドに入って右奥にある竈の前に座って錬金キットを広げる。

縦横それぞれ50cm程の大きめな魔法陣の描かれた黒い布を敷いて、その上に2回りほど小さい赤と青のこれまた別の魔法陣が描かれた布を左右に敷く。


そして、赤と青の布の上にそれぞれ鉄のインゴット1つに石炭1つを置く。

これで出来ればいいんだけど...。


黒の布にと言うよりかは魔法陣に手を当ててMPを200消費すると手を当てていた魔法陣が金色に輝き出した。

それにつられるように赤と青の布に描かれている魔法陣も輝き出す。


輝き出してから数秒も経たずインゴットと石炭が浮き、地面から数十cm離れた位置で光の玉となり混ざっていく。

この光は結構眩しく、そして周りの熱を吸収しているのかとても寒かった。凍えそう...。


そうして出来たのが...


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【名前】玉鋼:品質3

【説明】錬金術によって生み出された鋼。本来の玉鋼より品質は劣っており、それに比べると脆くなっている。

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錬金術で作ると品質が下がるのかなぁ...。

でも、見た感じそこまで脆いっていう程でもない。

本来の玉鋼で作った刀よりは脆くなるかもしれないけど壊さない様に意識して振れば壊れないよね!


出来た玉鋼は大きな塊になっていたので5cm程の大きさに割っていく。


ここからはようやく竈の出番だ!




玉鋼を燃やしていざ、打つぞ!ってところで気付いた。


何故か打つ時に全体が光るのだ。何でだろう?

別に見にくいとかはないけど...ちょっと気になる。



──カァァンッ!カァァンッ!


─カァァンッ!!


現実のよりも柔らかく、打ちやすい玉鋼をちゃんと正確に打つべき箇所に打つことによって遂に出来た。凄く時間が掛かった...。

STRの無さが響くわぁ...。



《鍛冶LV.2→4になりました》



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【名前】刀(刃):品質5

【説明】この国にない形の剣の刃の部分。持ち手は無く、装備して攻撃するとダメージを受ける。そして、耐久は本来の刃よりは低め。


耐久:300


STR:100

AGI:35


【製作者】アヤネ


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おぉ!品質が2も上がってる!!ちゃんと真面目にやったから上がったのかな?


それにしても説明が...。

この状態で装備する人っているの?

で、銘は...まだ無理かな。道具が揃ったらやろう。


次は柄の部分と鞘だね。

広げてあった錬金キットをインベントリに仕舞い、木工キットを出す。


まずは刀を木に当てて、石炭で縁取りをする。

それに合わせて無駄な所を鋸で切り取っていく。

鞘はキツすぎても緩すぎても駄目なので慎重に彫刻刀で削っていき、柄の部分は刃の持ち手部分にピッタリ合う様に彫っていく。

これも時間が掛かったよぉ...。

DEXの無さが響く...。でもちょっとでも上げといて良かったかも?


STRとDEXをちょっと上げた事によって時間短縮にはなったが、それでも刀作りにリアル時間で7時間。


夕方6時から始めたから諸々含めて...今は夜中の1時!そりゃ眠いわ。

でもまぁちゃんと刀が収まるように出来たから大満足です!



《木工LV.1→3になりました》



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【名前】刀:品質5

【説明】この国にない形の剣。真っ白な柄と鞘。刀を鞘に収めれば木材の端に鉄の部品が付いたただの棒にしか見えない。

持ち手は滑らかで持ちやすく、攻撃がしやすい。ただし、耐久は本来の刀よりは低め。


耐久:300


STR:100

AGI:35


【製作者】アヤネ


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名付けは明日に...じゃないな今日の夕方にしよう。




もう...。ねむいや...。




《強制ログアウトを実施します》





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