番外編② 雷の魔女の受難
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【名前】スズカLV.☆(上限解放済み)
【種族】メタルプリンセス
【職業】魔法使いLV.27
HP:216/2160
MP:240/2240
STR:10
VIT:10
DEF:10
AGI:10
INT:100
DEX:45
MND:10
【スキル】《風魔法LV.☆2》《土魔法LV.4》《水魔法LV.7》《火魔法LV.3》《魔力操作LV.☆4》《魔力節約術LV.☆3》《メタルの底力LV.1(new!)》
SP:20
【装備】中級魔法使いのローブ、黒杖、セーフマジックブレスレット
【称号】『葉狼を撃破した者』『金属の体を持つ者』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
△△△△△△△△△△
【名前】『金属の体を持つ者』
【効果①】HPを常に現HPの10分の1に固定し、減った分をMPに追加する。
【効果②】クリティカル以外の物理、魔法攻撃により受けるダメージを最大5にする。
【効果③】エリアダメージを受けず、足が速くなる(大)。
【効果④】メタル系が逃げなくなる。
【取得条件】種族『メタルプリンス』または『メタルプリンセス』になる。
※エリアダメージ・・・悪天候や特殊なマップにより継続的に受けるダメージ。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
「つ、強いなぁ。クリティカル出なかったら私さいきょーじゃん。」
太陽の光によって目覚めて、ステータスを確認したあと、レベル上げの為に立ち上がった。
そして、インベントリから鏡を取り出し、自分の姿を見る。
見た目の変化は空のような水色の髪と目が、水色っぽい銀髪と目になったぐらいかな?
なんだ、普通に銀髪銀目の少女になっただけか...。
ちょっと残念...。
「......よぅし!まだまだ狩るぞぉぉ!!」
気持ちを入れ替え、視線を海に向ける。すると...
「うそっ!こんな急に!?」
海に浮かぶ銀色のクラーガン。
今でも変わらず有名なドラ○エをやったことがある人なら分かるだろう。
──鴨。
ネギを背負ってやってきた鴨である。
いや、この場合は莫大な経験値を蓄えたデカいイカだろう。
「やったぁ!!......でも、倒せるかなぁ...?」
全身銀色のクラーガンは構成要素が金属でできているため、よく電気を通す。よって相性抜群であるはずなのだが...
「《サンダーボルト》!」
──バチンッ!
「ギャ?...ギャァァァ!!!!」
メタル系特有のクリティカル以外全部ダメージ1である。ついでに涼香もだが。そして、微々たるダメージだが、1は入ったので、それに気づいたメタルクラーガンは怒りだした。
「ギャア!!」
──ドドドンッドドドドドンッ!!!
八本の足からランダムに飛ばされる銀の弾丸。
──ヒュゥゥゥゥゥ...。
「《サンダースプレッド》!!」
──ゴゴゴゴ...バチバチバチバチンッ!!
それに冷静に対処したが...
──ヒュゥゥゥ...
「ぅそぉ!?──っ!?」
威力が高めである《サンダースプレッド》ですらも押し退ける銀の弾丸。
咄嗟に横飛びするが、8個のうちの1つが腕に当たり大ダメー...5ダメージだけ受けた。
「ぐ、ぐぅ...!!」
痛い...。たかが5ダメージだが、威力は変わらない為、大砲の玉を生身で受けたのと変わらない痛みが入る。
明らかに普通のクラーガンとは違う。こんな時に鑑定があれば何か見いだせたかもしれなかったのに...。
後悔してももう遅い。出し惜しみは無し。今出来ることを精一杯やるだけだ。
「っ!!《サンダービーム》ッ!!」
彩音からもらった杖を握り直し照準を合わせ、放つ。
──バチバチ...ビィィィィンッ!!!
──バヂヂヂヂヂヂッ!!!
「ギャァァァァァァ!?」
反動で杖を落としそうになるが耐える。《サンダービーム》は言ってしまえば単体攻撃を凄い短く纏めただけの連続攻撃だ。だが、その連続攻撃というところがミソ。
ゴリゴリとメタルクラーガンのHPを削っていく涼香。
「うわぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁあ!!!」
「ギジャァァァァァアァァァァアァァァアァ!!??」
「はぁ...はぁ...んっ...はぁ......よ、良かった...。」
良かったMP回復ポーションを飲んでて。2倍近く増えたMPでもあと少しで足りなくなるところだった...。
海に漂う雷によって酸化され、黒くなったメタルクラーガンの死体。
《LV.☆→☆6になりました》
「めっちゃ上がったぁぁ!!」
嬉しすぎる。達成感がやばい。
そうして、金属雷魔女系銀髪美少女はログアウトした。
涼香さん属性多すぎぃ!
そして、今更すぎですが...(小)や(大)などの説明をば...。(超極小の声)
(極小)・・・特定のステータスを1.25倍にする。
(小)・・・特定のステータスを1.5倍にする。
(中)・・・特定のステータスを1.75倍にする。
(大)・・・特定のステータスを2.0倍にする。
(極大)・・・特定のステータスを2.25倍にする。
とまぁこんな感じでございます...。
さらに、メタルの敵が出てきたのは偶然ではなく必然です。
進化すると運営からの祝いとしてメタルの敵が近くに出現します。
そして、彩音の時はというと、視線に気付かぬまま階段をのぼっていってしまいました...。残念!
メタルヘルウルフ「ガゥッ!(なんかよく分からんがセーフ!)」
○今日のスキル○
今日は《魔力操作》と《魔力節約術》の2つ。...え?《メタルの底力》は?だって?
...いつか出る時まで楽しみにしていてください...。ムッフッ...。あ、涼香さn──様!ごめんなさい。痛いです!し、死ぬぅ!!
■■■■■■■■■■
【名前】《魔力操作》 消費MP:無し
【効果①(LV.1)】レベルが上昇する毎に魔法が扱いやすくなる。
【効果②(LV.5)】一度に2つの魔法を使うことができるようになる。以降、レベルが上昇する毎に同時に使える魔法が1つずつ増加。
【効果③(LV.☆)】魔法の改変を行うことができる。
LV.1:INT+20
■■■■■■■■■■
【名前】《魔力節約術》 消費MP:無し
【効果①(LV.1)】レベルが上昇する毎に自分が使う際の魔法による消費MPが減少する。
【効果②(LV.5)】自分が使う際のスキルによる消費MPを減少する。
【効果③(LV.☆)】全体的に消費MPが減少する。
LV.1:DEX+15
■■■■■■■■■■
2つ目のスキル《魔力節約術》の効果③は、状態異常攻撃などのMPを強制的に減らす技にも効きます。
えーと....はい...。ごめんなさい...。《メタルの底力》は出てくるまでお預けという事でお願いします...。<(_ _;)>