第42話 試練の塔③
今回は試練の塔あんまり関係無いです!
──ピュイ──!
──つんつん
─ピュ?ピュイ!
─パタパタパ...
私は何かに顔をつつかれて目を覚ます。
「───ん、んぅ...?」
実に気持ちのいい朝である。......って今何時!?
はっと気づき、メニュー画面にある時計を見る。
──00:27
もうこんな時間になってたのか...。というか私はどうしてこんなところで寝てたんだ...?
さっきは何してたっけ...。
あ!あぁ!進化したんだった!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【名前】アヤネLV.☆(上限解放済み)
【種族】竜人(見習い)
【職業】鍛冶師LV.5
HP:345/2450
MP:210/1950
STR:70
VIT:10
DEF:10
AGI:58
INT:10
DEX:70
MND:10
【スキル】《鍛冶LV.7》《剣術LV.☆》《身体強化LV.☆》《採掘LV.5》《伐採LV.2》《木工LV.5》《鑑定LV.8》《錬金術LV.6》《錬金鍛治LV.6》《竜の力LV.1(new!)》
SP:0
【装備】葉狼セット、焔風斬丸、霊斬丸
【称号】『葉狼を撃破した者』『地獄の討伐者』『竜の力を持つ者』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
△△△△△△△△△△
【名前】『竜の力を持つ者』
【効果】常にSTR1.75倍し、スキル《竜の力》使用時、STR、AGI、DEFを2倍する。
【取得条件】竜人に進化、もしくは竜人から伝授する。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
「りゅ、りゅうじん...!?」
りゅうじんってあれだよね?最近見たあのおじいさん...。
──ピコンピコン...
「メール?」
メニュー画面にあるフレンドが2人しかいないはずのフレンド一覧に表示されていたのは、竜人のおじいさん。
そのアイコンをタッチしてメールを見る。
『アヤネよ儂の
「やっぱり...。てか進化って与えられる物なの...?」
進化っててっきりシステムが勝手にやってくれるものだと思ってたんだけど...。割行って入ったのかな...?だとしたらあのおじいさん何者...!?
グルグルと頭の中で考え事をするが答えは出ない。情報が少なすぎるからだ。
これについてはおいおい調べていこう。
1番気になった「ちょっとは見られる」って何...?
見られる...見ることが出来る...今まで...見れなかった...物...?
「レシピか!」
思い至った私は早速インベントリの肥やしとなりつつあった真っ白だった紙を出す。
──────────
【龍神の秘剣・闇】
【材料】
・ヘルウルフキングの瞳と血
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
・???
【儀式】
・???
・???
・???
・???
【備考】
・この世界の創造主である龍神の力の1部(闇)を持つ剣。
・???
・???
・???
──────────
「すごい!!なんか書かれてる!!」
違うそうじゃない。
レベル30の竜人となった事により1部...といってもほんの少しだけだが解放された剣のレシピ。解放されたのは名前と材料と儀式と備考の欄。どれくらいの材料がいるかが分かるようになったのは結構大きい。
「龍神の秘剣!なんかかっこいい!!」
剣の事になると語彙力が失われてしまうアヤネは今後の目標を「龍神の秘剣・闇を造ること」に設定し、材料の欄を見る。
「ヘルウルフ...キング...。」
ヘルウルフの上位互換だよね?
どのくらい可愛いのかな...。
だから違うそうじゃない。
「可愛いと思うけど龍神の秘剣造りたいしなぁ...。」
ヘルウルフキングと龍神の秘剣・闇の間で天秤がユラユラと揺れる。それはもちろん後者の方に傾いたが。
「え!?ちょっと待って!すごい材料沢山あるじゃん!?」
恐らく、というか確実にヘルウルフよりも強いヘルウルフキングの材料を必要とするのにも関わらず、はてなマークがある場所が残り14箇所。秘剣と謳っている訳だから当然入手難易度はヘルウルフキングの素材と同等かそれ以上だろう。
それをあと14回...。いや、まだ倒していないので15回か...。
「まぁ、長期の目標としてはいいよね!...ってもう寝なきゃ!!」
もう既に0時を回っている。
彩音は明日の為にログアウトしたのだった。
竜人になった事により一対の角が後頭部に生えていることに気付かぬまま。
指摘があったのでフレンドの数を一人から二人に変更しました。