第35話 第3の街鍛冶師ギルドマスターの名前は予測出来た...?
謎の角が生えたおじいさん──りゅうじんっていう種族だったっけ?その人に急に呼び止められて渡されたのが今持ってるこの紙。
おじいさん曰く、この何も書いてない真っ白な紙には剣のレシピが書かれているという...。
...確かに魅力的ではあるけど他の話が地雷なんですよねぇ...。なんですか後継者って...。私はお父さんの後継者なんだぞ!
...。
で、今はログインして、またまたサーディンでお散歩中。
そろそろ落ち着ける場所に行きたい所ではあるが、やっぱり私が落ち着く所と言えば鍛冶師ギルドである。
という訳で鍛冶師ギルドにレッツゴー!!
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──
西から歩いてきて、私は今、南東辺りにいる。
鍛冶師ギルドはサーディンの中央から南東に位置し、ここの鍛冶師ギルドは中々に設備が整っている。建物自体もセルカディアよりも大きいしね!
「お邪魔します。」
「勝手にしな。」
入って中央の受付で鍛冶をしているのはゲ...ゴルさ...誰だ...?
「...俺はザイルだ。よろしく...。」
「あ、アヤネです!よろしくお願いします。」
「今はそっち側が空いてるからそっち使え。」
「あ、あの、依頼ってありますか...?」
「...ちょっと待ってろ。」
「はい。」
ザイルさんはまだ打っている途中だったのでちょっと待つ。
「待たせたな。で、依頼か。ギルドカードを出しな。」
「はい。」
インベントリにあるギルドカードと呼ばれる物をザイルさんに渡す。
「ほう。なるほど。全く依頼は受けていないと。」
「うぐっ!さ、最近受けれてないので受けようかなと...。」
「まぁいい。じゃあ依頼だが、鉄棍棒の作成だ。...受けるか?」
「はい!」
「分かった。」
ギルドカードには最近受けた依頼や達成した依頼などのちょっとした情報が載っている。
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【依頼】鉄棍棒×1の作成だぜ!
【達成条件】STR:50の棍棒を納品だぜ!
【報酬】鉄棍棒×1と魔鉄×15、鉄×30だぜ!
【説明】打撃武器である棍棒を造ろう!今回から達成条件が追加されたぞ!真面目に造るんだぜ!
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な、なんか凄い熱い文章だね...?これって書いてる人?って毎回違うのかなぁ...?
よく分からない仕様だけど見てて面白いし個人的には好きかな!
依頼を受けた後、ぺこりと頭を下げ、入口から反対側にある奥の方の鍛冶場に向かう。
向かってみると使えと言われた場所には女性しかいなかった。
ちゃんと女性に配慮はしてくれているようだ。
今までに会ったご兄弟とは違い、素っ気なく感じたけど、他のご兄弟と同じく優しいという事が分かった。
お隣でアクセサリーを造っている女性と目が合ったので会釈だけして座る。
「...どうせならちょっと凝ったやつを造りたいかなぁ...。」
今回受けた棍棒の依頼はあんな感じで書かれてるけど多分鉄を棒状にするだけで達成すると思うんだよね。
だけど、ちょっと寂しいじゃん?っという訳で凝ったやつを造るのだ。
まだまだ大量に余っている鉄とゲイザマリンを使って造る。
いつものように金床を置く。今日は鉄とゲイザマリンの合金を造ってみる。合金は普通の金属よりも強くなるから便利だよねぇ〜。
───カァァァアン!!カァァァン!!カァァンカァァァアン!!!
──カァァアン!カァァン!!カァァァンカァァアン!!
───
─
「不味いな...。」
ポツリと呟くアヤネ。呟いた理由は至極単純。
「...全っ然混ざらない...!」
何故か直ぐに分離してしまうゲイザマリン。錬金術でやってみるか...?
そう思い至り、錬金キットを広げる。
結果から言うと錬金鍛冶は本当に便利なものであると分かった。
「や、やっと混ざったぁ...!」
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【名前】ゲイザアイアン合金:品質8
【説明】錬金鍛冶によって産み出されたゲイザマリンと鉄の合金。普通のゲイザマリンや鉄で造った物よりも遥かに硬い。
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「「す、凄い!」」
「...え?」
「凄いです!」
「は、はぁ...?」
「あ!これはこれは失礼しました。私はルーナと言います!」
一言目が被ってしまったのは正にさっきお隣に座っていた女性だった。
「ちょっとお話しませんか...?」
「え?わ、分かりました...。」
とりあえず話を聞くことになった。
......NOと言えない日本人ですが何か...?
ゲイルさん、ゴルさん、ザイルさん...次はジルさん...?
第2回ありそうで無さそうな、かと思いきや実際にあった質問
Q.百合を好きになったきっかけは?
A.中2の頃に百合物を見たからですかね?その時「あっ...いい...。」って思いました。はい。
以上どうでもいい作者の情報でした。
皆様も質問があれば是非送ってみてください!またこんな茶番(息抜き)ができるので作者としても嬉しいです!