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第28話 ぴーけーとサンダー。


皆さんどうも!現在、南の森にいます!



そして迷子です!!



...どうしてこうなった...。



─────


──



「ねぇ。すずぅ〜。」

「ん〜?」

「ほんとにこっちであってる〜?」

「...分かんないわ〜?」

「...。」

「...。」

「またぁ!?」

「だ、だって仕方ないじゃない...。どこを見ても同じ景色なんだもん...。」

「くっ...!」



しょんぼりとしながらこちらを見つめるすず。

何時からだっけ...。この顔に弱くなったのは...。覚えてないがそんなことはどうでもいい。すずが可愛い。



「...許して...?」

「い、いや。きょきょきょ今日という今日は許しません!!」

「...めっちゃ震え声じゃん...。」

「何か言った??」

「何でもないよ?...それで、どうしても許してくれないの...?」


涼香の上目遣い攻撃!!



「くぅっ...。で、でもぉ...。」

「だめ...?」

「...良いよ...。」



決まったァァァァァ!!勝者涼香!!優勝商品は彩音とのお出かけ券です!!



「やったぁ!!じゃあ夏休みにお出かけ行こうね!!」

「うん。...え!?」

「ありがとう!!じゃあ──」




そうしてお出かけの日程を決めた。

まだセルカディアを出る前に決めたお出かけもしてないのに早くも次の約束が...。


別にすずと遊びたくないって訳じゃないんだけどね...?いや、嬉しいけどね...?でもなんか...腑に落ちないっていうか...。あれ?デジャブ...?



頭の中でグルグルと思考を巡らせているとすずが私の手を握って歩き出した。



ここはアンデットの出る森のはずなのに、傍から見ると微笑ましい雰囲気になっていた。



「で、ほんとにどうするの...?」

「......このまま行こっか?」

「...。分かったよ。」

「よしっ!頑張ろうね!」

「うん!」

「おっとぉ...!?」

「っ!?」



──キィィンッ!



突然、どこからともなく飛んできた矢を刀で打ち落とす。今日の愛刀は焔風斬丸だ。



「へぇ?やるじゃん。」



1人の男の声が聞こえた後、沢山の男達がゾロゾロと私たちを囲うように出てきた。



「...なんの用?」



一方すずはちょっとキレ気味である。...ちょっと怖い...。



「なんの用って...ねぇ?」

「分かってるだろぉ?」



ギャハハと男たちの嘲笑が森に響く。



「...PKか...。」

「ぴーけー?」

「このゲームって魔物を狩るよりもプレイヤーを狩った方が経験値が上がりやすいのよ。」

「へぇ〜。」

「そういうこったぁ。」

「俺らの為に死んでくれね?」



「──断るよ。」

「そうか。じゃあ死ね。...いけ。」

「「「「うぉぉぉ!!」」」」



左右後ろから3人が襲いかかってくる。...後ろの人が若干早いな。



「くらぇぇ!!」

「オラァァ!」

「フンッ!!」


「《サンダーボルト》!」

「...フッ!」


右はすずに任せ、私は話の最中に持ち替えた霊斬丸で後ろにいた人に斬り掛かる。



───バチンッ!!

──ザシュッ!!



おっ?この刀斬りやすくていいね!...違い?えーと...いつもは首を斬るときちょっと抵抗があるけど、これはスっと斬れるんだよねぇ〜!


あれ?結局それで死ぬんだから意味が無いのでは...?


い、いや!ボス戦とかね!!後、硬い相手とかにも使えるよね!!





「アバババババババ!?!?」

「グヘェ!!」

「この野郎!!」

「私たちは女ですぅ!!」

「そうよ!《ウォーターカッター》!!」

「ガッ...!?」

「...なんと...。さっきはまぐれだと思っていたが...。なら...。」


3人とも光になった後、男は次の6人をけしかけて来た。



心無しか、襲ってきた6人にはキレが無いように感じる。


「やぁ!!」

「《サンダーレイン》!!」


「グハッ!!」

「アガガガガガ!!」

「やんっ!!」

「アババババ!!」




今なんか変な人いなかった...?




「......行かせても意味ない...か。」

「無駄よ!なんたってこっちには愛するアヤがいるんだから!!」

「ちょ!?...や、やめてぇ...?///」




(((((何この可愛い生き物)))))






敵味方関係なく、可愛いは皆の心を繋ぐのであった。






???「カワイイはつくれる!」


???「ピーケーサンダー!!」


ピーケーサンダーって難しくないですか?特に復帰する時とか...。

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