第27話 アップデートと再会と
朝。
「今日はどこ集合にする?」
「私は今セルカディアにいるけど...」
「私もなんだ!(まだ移動してなくて良かったわ...)」
「じゃあ中央広場で集合って事でどう?」
「分かった!じゃあまた後で!」
すずは元気な返事をした後で先生が来たので自分の席に戻っていった。
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プレイヤーの皆様へ
この度は《セカンダリア・オンライン》をプレイしていただき、誠にありがとうございます。
本日 6月1日 14:00~17:00 にてメンテナンスを実施致しました。
メンテナンス内容
・バグ修正
・亜人、魔物プレイヤーの動作修正
・NPC(魔物含む)の動作修正
・一部スキルの動作修正
・一部アイテムの品質修正
・品質の上限修正
・一部職業の上、下方修正
・世界監視AIの権限修正
※これら変化のあるもの、ことは利用する時に説明文が現れます。
ご不明な点のある場合には『ステータス画面』より『ヘルプ』でご確認いただきますようお願いします。
今後ともこの《セカンダリア・オンライン》をよろしくお願いいたします。
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「...なんというコピペ....。」
運営の雑さが滲み出るお知らせ。
とりあえずアレを見てみようかな。
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【名前】鉄のツルハシ:品質4
【説明】鉱石を掘る為の物。正しい使い方をすれば壊れることはまず無い。
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久しぶりに出した鉄のツルハシ。
おぉ!ちゃんと品質が1から4に上がってる!!やっぱりあれはおかしかったんだなぁ。
──ピロンッ
「ん?」
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・一部アイテムの品質修正について
以前・・・”鉄の”が付いた武器、防具、道具の品質が1
今回・・・”鉄の”が付いた武器、防具、道具の品質を4に修正
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
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・品質上昇について
以前・・・品質1~10
今回・・・品質1~10+☆1~☆10に変更
※☆10に至るまでの武器は今のところ存在しません。是非挑戦してみてはどうでしょうか??
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「?なるほど?」
よく分からないけど品質の上限が上がったって事でいいんだよね?
今の品質は最大で8だから☆10まであと12も差があるってことかぁ...。
道のりは長い。
それはさておき。
今日はすずと合流する予定だから早く中央広場に向かわないとね!
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カインさんとの待ち合わせ場所として使わせてもらったこの広場。何も変わらず賑やかな広場は心が癒さ──
「っひゃあ!?」
ベンチに座ってぼーっとしていたら視線を感じたので隣を見るとそこには待ち合わせ相手が私をじっと見つめていた。...怖い。
てか一体何時からそこにいたの!?真隣にいるのに気づかなかった私もだけどさぁ!?
「い、何時からそこに...?」
「え?20分前?」
「はぁ!?」
まさか私が来た時から見ていたとは...。いくら...モゴモゴでもこれは怖い!
「さ、先に来てたんなら言ってよぉ!」
「え?だって反応なかったから...。」
「うっ...!」
シュンとした顔をするすず。その顔に弱い私ですが何か?...だっていつの間にか...そのぉ...す、すす....す、うわぁぁあ!!なしなし!!今のなし!!
...ふぅ。
話がズレたけど、反応がなかった私が悪かったんだよね?
「ごめんね?」
「...20分呼びかけてたのになぁ...(ボソッ)」
「えっ...。あぅ...。」
「!?こ、今度一緒にお出かけしてくれるなら許してあげるよ!!」
「ほんと!?分かった!」
「じゃあ──」
てなわけで夏休みにすずと一緒にお出かけに行く事になりました。
いや。嬉しいんだよ?でも、なぁ〜んか腑に落ちないっていうか...。
もういいや!せっかくこっちで再会出来たから楽しもう!
「あ!そうそう、ねぇすず。」
「なぁに?」
「武器って何使ってる?」
「...これよ?」
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【名前】中級者の杖:品質4
【説明】中級者用の白い杖。職業:魔法使いLV.20達成でギルドから進呈される。
耐久:500
INT:130
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「ほうほう。」
「な、なに?」
「ふっふっふっ。君には私特製の武器を進呈しよう!!」
「え!?!?アヤネの!!??」
「うん!私が昨日作ったんだぁ!」
「なんですって!?」
「白の反対で黒いけど、その杖よりは使えると思うよ!」
「(闇堕ちみたい...アヤネのためならそれもいいかも...フフフ)」
「すず?」
「何でもないよ!こ、これ凄く強いね...。」
「でしょ?」
「ドヤ顔可愛い。」
「うぇっ!?」
「やば...な、何でもない!」
「...///」
「...///」
「「......///」」
周りの人達「「「「なんだあの百合の園はぁ!?」」」」
...プレゼントしました。喜んでくれて良かった。造った甲斐があったよ。うん...///
「ねぇねぇ。アヤネぇ。」
「なんか語呂がいいね。それ。で、なに?」
「せっかく集まったんだから次の街に行かない?」
「いいよぉ!」
「やった...!じゃあ早速行こっか!」
「うん!」
プレゼントを渡した後、私達は南門から出て次の街へ向かったのだった。
打算塗れな涼香。
20分見てたのは本当だけど20分呼びかけてたのは嘘、シュンとした顔も作っている。
そして、彩音と出逢って1年目から少しずつ少しず〜つ好きになるよう洗の、ゲフンゲフン暗示していった涼香は手応えを感じていたりしなかったり?
例えば、彩音の性癖を理解して彩音の好む仕草をしたり、目の前で着替えたり.etc
...これ大丈夫か?って作者に聞きたい。