五ヶ月目in異世界。
異世界の街は多分よくある中世っぽい感じな石造りの建物と道、砦で出来ていた。
けれどそれら以外はなかなかにファンタジーで、魔術による道具で上下水道や街灯に家電のようなものまであり、なんなら元の世界よりも発展してい部分もある。
それはそれとして、魔物がいる世界のためか魔物を狩ったり、初めて知ったがこの世界にはダンジョンも有るらしく、そこを探索するハンターという職業とその人らを管理するハンターギルドがあった。
もちろん速攻で登録した。
というか身分証が無く、お金も当然持ってなかったため他になれる職業が無かった。
ちなみに砦には衛兵がいた訳だが、ここから恐らく遠い場所出身なのですが着の身着のまま魔法か何かで飛ばされて、魔法は少し使えたので無事でしたがお金も住処も無くて困ってるんです、と正直に言った結果、この街やこの辺の常識も含めて色々と教えて貰い、そのままハンターになったわけだ。
そしてハンターギルドには伝言板という魔術道具が有る。
これは受付にお互いを指定すると他のギルドにいても伝言を送れるネットの様なものだ。
これで転移当日に別れた友人から伝言が無いか聞いたところまだなく、また頼むにはハンターのランクを上げる必要が有るらしいので今はランク上げをしている。
ランク上げはラノベやゲームによくある依頼を熟すだけだが、魔法が使えると大分楽だ。
依頼の内容はよくある薬草の採取や野生動物の狩り、森に入る非戦闘員の護衛に街の間に点在する村を狙う盗賊の殲滅などがある。
この内前三つの依頼をよく受けている。
またこの世界は魔物がいると言っても多い訳ではなく、森を出歩くと一日に一度会えるかどうかのレベルだ。
当然数日連続で会えないことも多いので討伐依頼のようなものは無いが、一般人には危険なのでいたら狩ることを推奨されており、狩ればその分ランクに加点して貰える上にお金が貰える。
なので勝手に転移しないようになった今は、あちこち街を移動しながら目的の街に行く途中で出来る依頼を熟し、その途中であまり他のハンターが来ない場所の魔物を狩ることでランクを順調に上げることが出来ている。
ハンターのランクは十級から始まり一級に更に一部の例外は一級を超えて特級になるらしい。
まあ特級は僕には関係無いからいいとして、今は七級なのだが伝言可能になるのが五級からでこの調子で依頼をこなしていけば来月には五級になれると思う。
野生動物や魔物を狩るのもこの一ヶ月で十分慣れたし、無理や無茶をしない程度に頑張っていこう。