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レメゲドン エピソード2

 大階段全体の気温が階下から急激に下がりはじめた。ザンッという鈍い音がしたと同時に、一際大きな悲鳴が放たれた。静かにサロンへと通じる扉が開いた。ヘレンは両目で見るものを疑った。


「ヘレン。終わったよ」


 そう言いながら、モートが何事もなかったかのように階下から上がってきたのだ。


「ああ、モート……」

「おお! モートくん。あれだけの死霊を浴びても何も関係がないなんて、さすがですねえ」


 オーゼムも関心しながら、大階段に飾られた幾つもの古い絵画にそっと手を触れ、鑑賞をし始めた。


「おや? オーゼムもいたんだね」

「それにしても、六人の少女が死亡してしまったのは、こちらの賭け率が下がったようなものです。本当に残念なことですね」

「賭け?! 賭けですって?! オーゼムさん?」

「まあまあ。ところで、モートくん。これからここホワイトシティで大変なことが起きるかもしれません。あなたの大掛かりな狩りの時間がやってくるでしょう」

「……ああ」

  

 

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