小話 ~図書館の亡霊~
大変長らく間が空いたことをお詫びします。
以前、活動日報に載せた小話に追加したものになります。復帰一作目、ということで遊んでおります……m(_ _)m
わしは図書館の亡霊である。
なにをバカな、と思うだろうが、本人がそう言うのだから、まぎれもなく事実である。
わしが棲むのはベルンシュタイン侯爵が建てた歴史ある図書館で、わし好みの古くてカビ臭い雰囲気、陰気な暗がりがそこかしこに点在する、まさに亡霊に打って付けの棲家なのである。
ちなみに、わしはベルンシュタイン侯爵家とは縁もゆかりもない、居心地のよい棲家として居着いただけの亡霊である。
雨の日や天気のすぐれない日暮れ時など、わしの姿を目にする者もいて、それはすばらしい悲鳴をあげてくれる。中にはそのまま卒倒する者もいる。
わしは向かうところ敵なしだった。──これまでは。
「──じゃあ、お嬢さま。夕方迎えに来ますからね。図書館から出て行かないと約束して下さいね」
家人の声に表情とぼしくうなずく子どもがいる。ポワポワとした色素の薄い髪に灰色がかった青い目。お人形のような顔立ちの子どもだ。
今日も来おったな、とわしは敵意に満ちてその子どもを見やる。
この子どもは目下のところ、わしの天敵である。
少し前からこの図書館に足繁く通うようになり、わしの姿が見えやすいように暗がりに立っても目の前に立っても、一向に気付かない。
ならばと足音だけを響かせてみたり、小さな肩に青白い手だけを置いてみたりもしたのだが、やはり気付かない。
子どもを迎えに来た家人などは、きちんとわしの姿を目にして特大の悲鳴をあげてくれたというのに。
まったくもって、亡霊にとっては不届き千万な子どもなのである。
亡霊は目撃され、恐れられてなんぼだというのに。
わしは次第に亡霊としての使命感に燃えだした。なんとしても、この子どもに亡霊としての恐ろしさを知らしめねば、わしの沽券に──いや、亡霊の尊厳に関わる!
そんなわけで、今日はどんな手を使ってこの子どもにわしの存在を教えようかと思案していた時だった。
いつも通り読書室へ行かずに、目当ての本を手に子どもは梯子の段に腰掛ける。その目がなんと! 間違えようもなく、わしの姿を捉えたのだ。
「まさか…………」
小さなその口がめずらしく驚きの声を発し、わしも胸が熱くなる思いだった。
うむうむ。
やっとこの時が来たか。
これまでの苦労を思うとなんだか感慨深くもあり、努力はむくわれるという王道の正義が標語としてかかげられる気分でもある。
さあ。思う存分、怖がってくれてよいのだぞ。
日々研究を重ねた、もっとも恐ろしい風貌でわしは陰気に笑ってみせた。次に来るであろう、子ども特有の悲鳴を待ちわびて。
「──マクダカート博士の医学書!」
ガバッと食い付いたのは、わしの後ろにある本棚の中の一冊だった。
亡霊だけにスルーされてしまった。
…………っは。いかんいかん。わしとしたことが、あまりの衝撃に古代のジョークを。
「なんでこんなところに……」
子どもにしては少し引いてしまうような、うっとりした声音である。
まるで、憧れの異性に出逢ったような恥じらいぶりで、いそいそと書物をひも解く子どもに、わしは心底苦々しい気分でいっぱいだった。
亡霊のわしよりも書物に目を止めるとは、やはり無礼な子どもである。
くやしさを腹に押し込め、ムスッとしながらそんなに目を輝かせるほどの書物なのかと、わしは子どもの横からのぞき込んだ。
瞬間、のわ……っ! とひっくり返ってしまった。
子どもが開いたページから、人体が半分皮をはぎ取られ、その構造が詳細に描かれた挿絵が飛び込んで来たのである。ぎょろり、とその目がわしを見たような…………。
い、いや。気のせいだ。
ぼ、亡霊のわしを驚かせるとは、やるではないか。書物め。
わしは浮かんでもいない冷汗を気分でぬぐい、頬を紅潮させて一心に書物に目を落とす子どもに若干引き気味で、気分を変えようとその場を後にした。
図書館職員の会話がもれ聞こえたのは、そんな時である。
「──気味悪くねえ? あの子ども」
シッ、とたしなめるように声が落とされる。
「ご領主さまのお嬢さまだぞ。聞かれたらマズイって」
「そうだけどさ。なんか、あまりに子どもらしくねえんだよ。オレにこの前、探してほしいって頼んできた本が、『パネット数学理論術』だぜ? だれかに頼まれたのかって聞けば、自分で読むって言うしさ。ふつう、あれぐらいの年頃の子どもが読むって言ったら、絵本とか童話とかだろ。ホントに自分で読んでたしよ。……なんか、得体が知れなくて気味悪くねえ?」
「ベルンシュタインの血筋なんだろうが……まあ、たしかに子どもらしくはないな。母親がいないとああなっちまうのかね」
話し続ける職員たちを尻目に、わしは先よりも不愉快な気分だった。
たしかに変わった子どもではあるが、それと母親がいないこととは別の話であろうに。
子どものもとへ戻ると、やはり一心不乱に本を読んでいる。
……まあ多少、読書傾向を修正した方がよい気もするが。子どもというのは特に、自分の気に入ったものに夢中になるものだ。
わしはなんとなく、この可愛げのない子どもに同情を覚え、その小さな頭をそっとなでた。
すると、青灰色の眸がパチリと上げられた。…………目が合った気がした。
子どもがめずらしく、にこりと笑んだからだ。
まさか……わしが見えているのか?
窓の外をカラスが鳴いて通り過ぎ、子どもは書物に目を戻した。おそらく、カラスの鳴き声に目を上げただけだろう。
わしの姿を見て悲鳴をあげない者など、いるはずがないのだから。
…………たぶん、きっと。
後日、わしがさらに恐ろしい風貌になるために研究しだしたのは、言うまでもないことである。
~・~・~・~・~
それは、雨期のはじまりを予感させる清涼な雨の日の出来事だった。
わしは一人、雨にけぶる窓辺から物思いにふける貴公子さながら、実に思慮深い面持ちで図書館外の光景をながめていた。
亡霊としてふたたび今生をさ迷いだして幾年……。おのれの名も忘れ、生まれ育った棲家も忘れ、流れに流れて幾星霜…………むむ。だれだ。わしを徘徊老人と呼ぶ者は。
まあいい。
いまのわしはベルンシュタイン家領地に棲む『図書館の亡霊』。それでいいのだ。
雨音を耳に遊ばせ、わしは自身の縄張りである図書館内の見回りに出た。
ジメジメとした雨期特有の空気。どんよりと隅々にたまる湿気。年代物の書物がさらなる圧迫感を与え、わだかまる陰鬱な空気が亡霊としてはこの上なく清々しい。
いまのわしには、影を背負った憂いある貴公子が似合うであろう。いや。ここはひとつ、口元に草笛を噛み、ニヒルなアウトローを気取ってみせるか。
うむ。背景に流れる音楽がしぜんと聞こえてくるようではないか。
わしがおのれの適役に酔いながら、シトシトぴ……と口ずさんだ時だった。
行く手から女性の派手な悲鳴が聞こえ、ワッと子どもたちのはやしたてる声が静寂な図書館に響いた。
「──やった! 逃げろ!」
指図をするその子どもにわしは見覚えがあった。が、見咎める間もなく十歳前後の腕白な小僧たちはすばしっこく逃げ去っていた。
ザワザワと落ち着かない館内に、ひょっこりと書棚の間から現れた少女がいる。
ポワポワの髪。表情にとぼしいお人形のような顔。わしの天敵である。
まだ子どもである少女はざわめく館内と事情を問うため近付いた職員たちがぎょっと後ずさるのに静かに会釈し、スカートの前を丁重に押さえて館内を後にした。
わしも通り過ぎる時に目にしたが、小さなスカートの中にいたのは、足の生えたオタマジャクシや成体になったカエルが飛び出そうとしている光景だった。
どうやら悲鳴をあげたのは、近くに控えていたお付きの侍女だったらしい。
ポワポワの髪にまるで髪飾りのようにカエルをつけた子どもを見送り、わしは(ない)無精髯を気分でさすり、苦みを覚える(はずの)草笛を気分で噛みながら数日前の光景を思い出していた。
あれもいつもの通り、わしの天敵が人のいない書棚で本を読んでいた時のことだった。なにやら大きくなっていく少年の声に、わしは顔をのぞかせたのだ。
すると、天敵と同年代の十歳前後の少年が懸命に少女に呼び掛けている光景を目にした。
わしは思わず、他人事ながら、いかんいかんと制止をかけそうになった。その小娘は書物に夢中になっている時は、めったやたらに呼び掛けに気付かぬのだ。
しかし、わしが姿を見せる前に、ようやく気付いた小娘が顔を上げ、顔を真っ赤なリンゴのようにした少年に瞬いた。
領内の子どもらしい腕白さを残した少年は、呼び掛け続けた気恥ずかしさからか、息切れして赤くなった顔を怒ったようにゆがめると、少女にこう告げたのだ。
「──ブース!」と。
そのまま逃げ出した少年と、やはり大きな目をきょとんとしばたたかせていた少女とを見、わしはなにやらこそばゆい気分になった。
少年少女の甘酸っぱい出逢いの場に遭遇してしまった気がしたのだ。少年の手に、二三日前に少女が髪を結んでいたリボンを目にしたので、なおさらその気分は増した。
それからは、素直になれない少年のお決まりの流れとなった。
少女の気を引くため、髪に虫をつけるのは茶飯事であり、読んでいる本の上には虫の死骸が落とされ、少し前のコウモリ退治で弱った一匹が目の前に落ちてきた……のは、偶然だったか。
少女が梯子から下りようとした足元には、ガラス玉のような丸っこいものがいくつも転がっており、踏んづけた侍女と職員が声を上げてすべって転んでいた。
さらに、あの侍女は虫や両生類の類が大の苦手らしく、少年のいたずらも、もっぱらお付きの侍女に対して効果をあげている。先日の特大のガマガエルの登場には声も上げずに卒倒していた。
わしもあのガマガエルには、なにやら深い感銘を受けたものだ。
居心地のよい棲家から突然連れて来られたにも関わらず、ふてぶてしくも堂々たるその面構え。にじみ出る貫録と威風。
あれこそ、ガマガエルの中のガマガエルであろう。さぞかし名のあるお方に相違ないと、ご尊名をうかがいたく思ったわしだが、職員たちの手によって無情にも引き裂かれてしまった。
ゲーコ、と鳴いた一声には、まさにわしに対して再会の声を投げた響きに聞こえた。ニヒルな笑みで──またな、と。
なんとも心にくい演出と余韻を残すお方ではないか。どこぞのニブチンとは大違いである。
思い出してわしは悦に入り、ハッとあらためた。ちがうちがう、と。
目下の事案はこじれた少年少女の甘酸っぱくも傍迷惑な騒動なのだ。
職員たちは子どものすることだからと大目に見ているようでもあるが、さすがにそろそろ、領主さまのお嬢さまに対してと、とまどう様子も見受けられる。
少年のいたずらは仲間を増やして徐々に泣かない少女を意地でも泣かせてやる、という主旨のものになりつつある。……気持ちはわからないでもない。
どれだけのいたずらをされても、さして驚いた様子は見せず、悲鳴のひとつも上げない小娘の豪胆さは子どもながらあっぱれと言うべきか、ふてぶてしいと言うべきか。
わしもさんざん、自分があの手この手で驚かそうとしてきたので、意地になる少年の気持ちがわからないでもないのだが……しかし、このわしでも手こずっている相手がちゃちないたずらで悲鳴を上げるというのも、業腹である。
ううむ、とうなるわしの視界に映るのは、雨の降る中、館外の池にカエルを放している子どもの姿である。
いくら表情にとぼしい子どもといえど、これだけいたずらの標的にされてなにも感じないわけではないだろう。どことはなしに、元気がないようだ。
戻ってくる足取りもなにやらトボトボとしており、雨滴をはらう様子にわしも胸を突かれる気分だった。
なにやら、よってたかって一人のいたいけな子ども──しかも、女の子をいじめている気分にさせられたのである。
……仕方がない。今日は新しく考案した恐ろしい風貌は収めといてやろうではないか。
わしが子どもの後に付いて階段を上っていくと、先ほど逃げだした小僧どもが階下の人間に向かって、今度は水袋を落とそうとしている光景に出逢った。とたんに、ハッと
わしも驚くほどの俊敏さで突然走り出すと、手摺りから狙いを定めていた一人の少年を突き飛ばした。それは目をみはるほど、迷いなく、決然とした行動だった。
「──本を足蹴にするとは何事です! 台座ならほかにもあるでしょう!」
……え、そこ? と目をしばたたいたのは、わしだけではないはずだ。
本を数冊積み上げて手摺りから身を乗りだしていた少年たちも、居を突かれた顔から我に返ると、口々に少女を罵りはじめた。
──気味の悪い『虫かぶり姫』。友だちもいない変人。みんなおまえのこと、気味の悪い子どもだって言ってる。領主さまのお姫さまなんて言うけれど、ほんとうは親に捨てられた子どもなんじゃないのか──。
投げ付けられた言葉に、わしは瞬時に眉を逆立てた。いくら子どもとはいえ、言ってよいことと悪いことがあろう。
わしが怒りをあらわにするよりも、凛とした少女の声が早かった。
「わたしが変人だからって、だれかに迷惑をかけましたか? 気味が悪いというのなら、近付かなければいいだけでしょう。ここは図書館です。静かに本を読む人が集まる場所です。本を足蹴にするような人が立ち入るところではありません。出て行きなさい!」
大人も顔負けの迫力で理路整然と叱り付けられ、小僧どもはひるんだ。内の一人が負けん気を見せて反論する。
「な、なんだよ、偉そうに。領主さまの姫君がそんなに偉いのかよ!」
一人が言えば他の子どもも便乗した。一番はじめにいたずらを仕掛け出した少年だけが、困惑したような怒ったような、どっちつかずの顔で黙り込んでいる。
わしは憤然とした。男らしくない小僧だ。こじらせたのが己ならば、始末をつけるぐらいの気概を見せてもよかろうに。
と、そこに興奮した一人の子どもが、「なんだよ、本なんて!」と片手をふり上げた。その手にある水袋とそれが向けられた先に、少女の悲鳴があがる。
「やめて……っ!」
本棚の前に割り込んだ少女に水袋は当たってふりまかれ、子どもたちにもハッと息をのんだ静寂が落ちた。
しかし、それよりもかばいきれなかった本棚の書物を目にして、少女の目からポロリと涙がこぼれた。
急いで濡れた書物を引きぬき、スカートの内側で拭く少女に、一拍置いた子どもたちから開き直りの声が出る。おまえが悪いんだからな、と。
「おい……!」
言いさした少年より、わしのほうが早かった。
先日から思案に思案を重ねて編みだした、『新・天敵用』の、大の大人も顔色失くして粗相をするに違いない、地の底の門番顔負けである(はずの)形相だ。効果音は、ガマガエルのお方の地を這う低音で、三重奏あたりがふさわしいか。
少女を背後に、わしは子どもたちの前に立ちはだかった。
声を上げかけた少年も口を開けてわしを見上げた。ほかの子どもたちも同様だ。恐怖におののいた口元が、次いで大絶叫を引き連れてやってくる。
うむ。
なんと心地よい響きだ。
わしが久方ぶりの響きを堪能していると、逃げだした子どもたちの中で腰を抜かした一人を抱えていた元凶の少年が、おい! と小娘に声をかけた。
ムッ、とわしは即座に反応する。まだ小娘に心ない悪意をぶつけようと言うのか。
しかし少年は、シクシクと泣く少女を見て言葉を詰まらせると、自分のほうが泣きだしそうなくやしさとない交ぜになった顔で唇をかみ、その場を後にした。
うむ。いじめっ子は退治してしんぜた。泣き止むがよい、小娘よ。
わしが一人悦に入るあさってで、「──エリィ!」と子どもたちの悲鳴を聞き付けた少女の兄と職員がかけ付けてきた。
わしも天敵の間近に幾度となく見かけた、ベルンシュタイン侯爵家の嫡男である。柔和な顔立ちに人当たりよい好感を与える、十三、四ほどの少年だ。
茶色の髪と灰色の眸があまり少女と似通っていないが、本に夢中になると周囲のことにおざなりになるところは非常に血筋を感じさせる。
兄君は妹の様子を見て急いでハンカチで水をぬぐい、涙をこぼす妹をいたわるようになでていた。そうしてこぼすようにつぶやく。
「ごめん……エリィ」
目元をこすって眸を上げる少女を、兄君は申し訳なさそうに見返していた。
「僕がジャンを止めたんだ。きみに同い年ぐらいの友だちができるかなって、思って。でも……本に暴挙を働く者は、きみの友人にふさわしくない。次からはもう近付けないように、ジャンに排除してもらうよ」
めったに泣かない妹に兄も胸を痛めているようで、わしもその様子を見て、うむうむ、と一人うなずいた。
わしも少年たちの暴挙を静観していたのは、縄張りである図書館内の静寂が破られるのを黙認してでも、少女に同年代の友人ができるのか、と見守っていたからだ。
……べ、別に父性愛が芽生えたわけでも、小娘の弱点がわかるやも、などと姑息なことを考えたわけでもない。
「お兄さま……」
目をしばたたいた小娘は、顔をしかめてあさってなことを言い出した。
「この水、たぶん青ヶ淵の水です。あそこら辺は酸性土だから……」
「ああ。アジサイが青いよね……って、エリィ。水が目にしみたの?」
「はい」
なんと!
少女がめずらしくシクシクと泣いていたのは、酸性の水が目にしみたかららしい。
なんたることだ。おかげでわしは、らしくもないことをしてしまったではないか。わしの義憤を返せ!
うぬぬぬ、と一人もだえるわしを置いて、兄妹は職員に本を任せ、目を洗うために場所を移して行った。ゆえにわしは交わされた会話を知らなかった。
「……お兄さま。わたし、ちゃんと友だちがいるので、心配されなくても大丈夫です」
「……それって、王都の図書館で逢った少年のこと?」
「王都? いいえ。ここに来てから出逢いました」
ふうん? とふしぎそうな顔をした兄と、にっこり笑顔の妹だった。
後日、わしはとんでもない噂話を小耳にはさむこととなった。
なんとなんと!
あの小娘が別のあだ名で呼ばれ出したというのだ。その名も、『図書館の亡霊』。
……なぜだ。それはわしの名だったはずだ。なぜあの小娘がその名で呼ばれるのだ!
ぐぬぬぬ、とうなったわしはあらためて心に誓った。
あの小娘はわしの天敵だ。わしの亡霊としての存在意義を危うくするばかりか、いじめっ子どもからたすけてやったにも関わらず、わしの名まで奪うとは!
打倒・小娘! 天敵許すまじ!
※一部、不快に思われるかも知れない表現があることをお詫びします。
自分で書いたくせに、カエルの合唱が頭から離れなくなってしまった……( ̄。 ̄;)
メイン2人の話は次話より再開予定です。