龍人武闘大会に参加する5
( ・´ω・`)さてさて妹様とアルシャさんの戦いです
闘技場上空のスクリーンにアルシャ・エルヴァンシュVSリテリア・カンナカムイ・ドラクロアと表記されているのを見てニールは唖然としている。
「ニールどうした?」
「アルシャ嬢、すまない少しおどろいてな」
「ほう、私の対戦相手のことを知っているのか」
「知っていると言うかなんと言うかねぇ・・・」
「まぁいい、戦う前に相手のことを知るのは面白くない話さなくていいぞ」
「そうか、アルシャ嬢がんばれ」
「あぁ!」
「さぁ!第2試合を行いましょう!アルシャさん、リテリアさんステージに上がってください」
司会の言葉にアルシャはステージ上がるそして対面から真っ黒なフルプレートに身を包み顔はフルヘルムをかぶり全身を黒で固めた何かがステージに上がる。
「君は何だか物々しいな」
「あっつーい!」
全身黒の何かがフルヘルムをはずす、そこには紫の髪と紫の瞳の美しい女の子が現れたのだった。
その女の子リテリアはフルプレートも脱ぐ、その服装は絹のシャツに竜革のパンツそしてニールと同じ白と黒の鱗でできた軽装を装備していた、そして彼女には美しい紫の尾がついていた。
「ふぅーッ!すずしぃー!」
リテリアは身体を解し髪をポニーテールにしながらニールを視界に捕らえウインクする。
ウインクされたニールはため息をつき苦笑いをしていた。
「やはりニールの知り合いであったか君は竜人なのか?」
「はっずれー!ファフニールにい様と同じ龍人だよ?」
「ファフニール?誰だそれはニールの事か?」
「さーて、無駄話もこれくらいで試合しよっか?」
そして司会が開始の合図をだす。
「それでは!第2試合開始いたしましょう!かいしっ!!」
開始された瞬間アルシャは白いレイピアを抜き構える、そしてリテリアは紫の刀を抜き放つ。
アルシェは鋭い突きをリテリアに放つが刀で受け流した。
「速い突きだねぇー、今まで会ったヒュムニアやエルフの中でもトップだね!」
「褒めてくれてありがとう」
そういつつアルシャは再び突きを放ちつつ風魔法ストームを唱える。
「ハァッ!追撃をッストーム!」
突きを避けたリテリアに小型の竜巻が迫る。
「魔法の使い方もいい感じだよ!でもまだ荒いよ?」
リテリアは迫ってくる竜巻に刀を振るう、竜巻は切り裂かれただの風となってしまった。
そして刀を鞘に戻し柄に手を添えニカッと笑う。
「アルシャさんだっけ?避けるか弾くかして下さいね?抜刀技空斬!」
リテリアが鞘から刀を抜き空を切るただ空を斬っただけのように見えるがアルシャは何かを感じ取りサイドステップで横に飛ぶ、だがアルシェの左の腕から血が流れる。
「初見でこの技を避けるなんてやるねー」
「見た事のない技ね」
「ふふー、居合いって言ってずっと前に異世界から来たヒュムニアに教えてもらったんだよ」
「強いわね、君はとても強い!風竜の加護!喰らいつくせ!ドラグストーム!」
アルシャが魔法を唱えると5つの竜巻が現れ1つになりそして、竜を模った風となりリテリアに喰らいつこうと暴風を撒き散らしながら向かっていく。
「ほぇー、すごいねぇ!竜魔法まで使うなんて」
ドラグストームが迫ってくるがリテリアは居合いの構えを取り刀に魔力を流す、すると鞘の上からでも分かる紫の雷が刀を包む。
「いっくよぉー!抜刀技一閃!」
リテリアは風で出来た竜に紫電を纏う刀を抜き放つバリバリと音をさせながら風で出来た竜を切り裂く、竜は切り裂かれた瞬間唯の風に戻され散ってしまった。
「な!君の力はいったいなんなんだ?」
「秘密だよー!ねぇ?もう終わりなの?」
「仕方ない」
アルシャは瞼を閉じ魔力を高める、そしてその姿をリテリアはじっと見つめていた。
「蹂躙せよ!シルフィード!」
エメラルドの鱗を持つ竜が上空から現れる。
その竜を見てリテリアはにやっと笑う。
「エアロドラゴンと契約してるのかぁ、すごいねぇ!でももう終わらせるよ?」
再び居合いの構えを取る、そして龍としての力を使う。
「さぁ行くよぉ!落雷!」
そういった瞬間にリテリアが抜刀し空斬を放つ見えない斬撃がシルフィードを襲う、シルフィードは翼で防御するだが防いだ翼から紫電が体内に流れ込み麻痺を引き起こした。
そして次の瞬間晴れた空から紫の雷がアルシャとシルフィードに降ってきた。
ドゴォン!!と大きな音をさせ土煙が上がる、そしてその土煙が風で流されるとそこにはアルシャとシルフィードが気を失って倒れていた。
「・・・・・ッと!アルシャさんがダウンです!!第2試合の勝者はぁっ!リテリアさんだぁ!!」
静寂に支配されていた闘技場に再び歓声が上がりリテリアは手を振りながらステージを降りニールに近づいていくのだった。
( ・´ω・`)いやぁ、リテリアさんは時折まぐれ込む異世界人に居合いを教えてもらい自分流に改造しています強いですね・・・( ・´ω・`)