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龍人武闘大会に参加する4

( ・´ω・`)やっと本選さぁがんばるさぁ

アルシャが風竜召喚というチートも甚だしい力を使い予選Bグループが終わり、本選が始まる。


「さて!予選が終わりただ今から本選が開始されます!」


司会の言葉に歓声が上がった。


「第1試合の組み合わせが決まりました!」


上空のスクリーンにニールVSカルドナと出ていた。


「ニールさん、カルドナさんステージに上がってください!」


その言葉にニールはグラルをアルシャに預けステージに上がる、そして真紅の髪をなびかせている男の剣士もステージに上がってきた。


「んーおじさんの相手は君なのかお手柔らかに頼むよ」


「ふん!こんなおっさんが強いなんて信じられないな、俺の剣の錆としてやる。」


カルドナは自身の髪と同じ真紅の刀身の剣を抜き放つと、ニールに突きつけた。


「おぉっと!カルドナさんはやる気満々のようだぁ!では開始いたしましょう!第1試合かいし!」


ニールは気だるそうな表情でカルドナを見ていた。


「おっさんから攻撃してもいいぜハンデだ」


カルドナはニールを挑発するが、ニールは気だるそうな表情を崩さない。


「おじさんに遠慮せず打ち込んできなよ」


ニールは指を立てそのままくいくいっと自身のほうに曲げかかって来いと挑発し返す。

カルドナの眉がピクリと動き、眉間に皺がよっていく。


「おっさんにコケにされるなんて初めてだ、ぶっ殺してやるよ」


そう言ってカルドナは真紅の剣を構えたままニールに突っ込みそのままニールの胴を切り裂く。


「とった!おっさん、あっけなかったな」


カルドナはニールが倒れているであろうニールの立っていた場所に視線を向ける、そこには何事もなかったようにニールは立っていた。


「あーぁ・・・このローブ気に入っていたのにな」


そう言ってニールは胸の辺りが切り裂かれたローブを脱ぎ捨てる、ニールは綿で出来たシャツに灰色のズボンそして白と黒の鱗で作られた軽装をつけていた。

そしてニールは体を伸ばし体をほぐしながらカルドナを見据える。


「おじさんのローブをだめにした罪は重いよ」


ニールは尾をうねらせながらゆっくりと歩いてカルドナに近づいていく、カルドナは危険を察知し真紅の剣で近づいて来るニールを斬りつける、だが振り下ろされる剣に合わせ拳を振るい剣を弾く。


「拳でこの剣を弾いたのか!化け物め!」


「化け物って失礼だな君は、おじさんはどこにでもいる三十路の龍人だよ?」


そう言ってニールは自身の両腕を白い鱗で覆う。


「な・・・何だそれは!」


カルドナは一層警戒を強めニールを睨みつけながら剣を構える。


「さてさて、これは白龍の籠手少しだけ本気を出すとしますかねぇ」


その言葉をニールが言い終える前にカルドナはニールに切りかかる、だがニールは振り下ろされた剣を白い腕で弾き、カルドナの腹部に拳を打ち込む、カルドナは片膝を地面についた。


「グフッ!」


「まだ腹を一発殴っただけですよ?だらしないねぇ最近の若者は」


「俺はっまだやれる!!」


その言葉にニールはニィッと笑い剣を構えるカルドナを見据える、カルドナは構えた剣に魔力を流すすると真紅の剣が炎に包まれる。


「ふぅッ・・・おっさんに見せてやるよ、俺の本気を!」


炎に包まれた真紅の剣をニールに向け一振りする、すると剣から炎の斬撃が飛ばされニールに向かい飛んでゆく、だがニールはその斬撃を掌で受け止め、そのまま握り砕く。


「さぁおじさんの番だ!」


ニールは駆け出しカルドナの懐にもぐりこむ、だがニールに剣が振り下ろされる、ニールは振り下ろされた剣を白い鱗で覆われた拳で殴り砕く、そしてそのままカルドナを殴り飛ばすカルドナは凄まじいスピードで殴り飛ばされドゴン!と大きな音をさせステージ外の壁に突き刺さった。


「おぉっと!第1試合の勝者はぁっニールさんだぁ!!」


司会の言葉と同時に観客達から歓声が上がる、そしてニールはグラルとアルシャの元にもどるとスクリーンに目を移す、そこにはアルシャ・エルヴァンシュVSリテリア・カンナカムイ・ドラクロアと書かれていた、それを見たニールとグラルは唖然としていた。




( ・´ω・`)リテリアさんいったい誰の妹なんだ・・・( ・´ω・`)

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