幕間 黒龍の魔王
( ・´ω・`)幕間ってむつかしいね
分かりにくかったらごめんなさい。
世界に1頭の龍が生まれたその龍は黒い鱗を持ちあり得ないほどの魔力を持っていた、その瞬間龍族は理解するこの子龍が今代の魔王だと、そして魔王が生まれたと言う事はこの子が成長すれば全種族を敵に回し戦わねばならない運命ということ。
龍族は自分達に課せられた役目を果たすべく、魔王の子龍を全力で育て上げ、全世界に敵対するために。
そして、月日が流れ魔王が生まれ100年たったとき魔王は表舞台に立つ、はじめに魔王はドワーフの国を蹂躙した、そして世界は再び魔王が現れた事を知る、魔王の名は黒龍魔王ファフニール。
世界は戦慄する、今代の魔王の強さは今までとは比にならないほどの力だった、その力を使いすべてを蹂躙していく。
魔王が現れれば勇者もまた現れる、勇者は瞬く間に力を付けていった。
勇者が魔王と対峙できるまでに2年ほどの月日を要した、だがその2年間で獣人達の国竜人の国小人の国の3つの国はほぼ壊滅状態となっていた。
黒龍の魔王の力は凄まじかった、だが勇者の力が成熟し、魔王討伐に乗り出すと3つの国以外の国は多小の被害は受けたものの壊滅は勇者のおかげで免れていた。
そして勇者は1人で龍族の国に攻め込み、魔王と対峙する。
そこは黒曜石で出来た謁見の間その玉座で横たわっている黒い龍とそれに対峙するように女性が立っていた。
「我は魔王ファフニールなり、女よ何用だ、殺されに来たか」
「殺す?アンタがあたしを?ふざけないでよ、あたしは勇者としてこの世界に来たのあんたを倒して、元の世界に返るのよ」
「元の世界・・・・ほう、異世界の者か」
そういうとファフニールは体を起し女を見据える。
「女、貴様の名は何だ?」
「あたしは朝比奈優よ!覚えておきなさい!」
「アサヒナか覚えておこう、でははじめようこの世界を賭けた戦いを、我が勝てばこの世界を消し去ってやろう」
「あたしが勝ったら・・・その時に決めるわ!」
黒龍の魔王と異世界の勇者の戦いは始まる、だがそれは戦い等ではなかった勇者による一方的な攻撃だった黒龍の攻撃は一切勇者にあたる事はなかった、そして勝負は決する。
体中から血液を垂れ流しながら横たわる魔王ファフニールと傷ひとつおわず、立っている異世界の女勇者朝比奈、そして朝比奈が思い出したように口開く。
「そうそう、あたしが勝ったらねぇあんたの本心を聞かせなさい」
魔王は目を瞑る。
「何が魔王だ・・・魔王になんて生まれたくはなかった・・・殺してやる、殺してやるぞこんな役目を与えた神を!」
血を吐くような叫びを上げる。
「アサヒナと言ったな、我を殺せ止めを刺せ」
「いいよ、でもその前に・・・次あんたはこの世界を救う1人になりなさい、そして次はあんたの好きに生きればいいわ」
「ふん!誰が貴様の言うとおりになどなるものか」
「どうかしらねー、あたしの力は因果を私の思うように確定させる事なのよ」
「やれる物ならばやってみろ・・・」
そう言って黒龍魔王ファフニールは重たい瞼を閉じる。
(やっと死ねるのか・・・)
そして朝比奈は手に持っている剣を振り上げファフニールの首めがけ振り下ろす。
「おやすみ、ゆっくり休みなさい」
振り下ろされた剣は首を切リ落とす、そして黒龍の魔王の生は終ったのだった。
( ・´ω・`)最初のニールさんの一生は魔王としての生でした。
勇者の強さはとんでもないですねぇ。