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010 じつはわたしはえろえろだったみたいです


 初狩猟から2ヵ月が経ちました。

 季節はすっかり秋です。

 衣食住が満たされた最近の悩み、それは……暇!


 最初はまだ良かった、と言うか何とかなった。スキルを使い続けてレベルアップを図っていたから。

 そのお陰で風の属性魔法も覚えた。狩りで石を飛ばす時に作ってたエアバレルが風魔法判定だったみたい。

 でも【創造魔法】は2から全然上がらないし、他のスキルも1ずつしか上がってない。流石に必要経験値が多くなってきたらしい。

 修練の結果が目に見えない状況で延々とがんばるのは精神的に結構辛く、流石に飽きてしまった。

 今では一番がんばっていた時の半分程度の時間しか割いていない。他の時間はボーっとして過ごしてる。そもそも修練していても集中が続かない。


「暇だなあ……」


 ベッドの上でごろごろと転がる。

 うーん、ふっかふか。ちなみにこのベッドも自作。家の大増築をした後、直ぐに作った物だ。

 なんでこんなに寝心地がいいのか? それはマットレス部分がポケットコイルになってるからだ。

 この世界の技術レベルで考えると技術革命が起きるレベルの規格外品だと思う。


 我ながらいいものを作ったのだわ! と、ごろごろ転がっていたら、


「痛っ」


 服と擦れて痛みが走った。どこが? 乳首が。

 最近また胸が成長してきたらしく、転落直後と比べて明らかに大きい。10歳のサイズじゃないよね、これ。

 うーん、ちょっと動いただけで擦れて痛いとか、何か対策考えないと日常生活に問題が……

 むにむにと胸を触りながらなんとなく思考を泳がせる。



 むにむに。


 むにむに。


 むにむに。



 うん、柔らかいね。



 むにゅむにゅ。


 むにゅむにゅ。


 むにゅむにゅ。



「んんっ」


 ……変な声が出た。

 いつの間にか手つきが触ると言うより、揉むというか……マッサージ?


 ごめんなさい、正直に言います。愛撫です。


 なんて考えながらも手は止まってなかったり。


 今まであまり考えないようにしてたけど、この身体は女の子で、今の自分の思考は男寄りになっているのだ。

 ぶっちゃけ興味はある。と言うか男なら自分の性別が変わったら、とか絶対考えるよね? そして実際に変わったら……


 やるよね!? 絶対色々やるよね!?


「んはああああっ!」


 ごめん、もう我慢するの無理。

 ゆっくりと下腹部に手を伸ばし―――



 …


 ……


 ………



 3日ほど経ちましたが、いまだに自室に篭もったままです。はい、えろくてすみません。

 でも仕方ないんですよ! だって凄いんですよ! 全然違うんです! こんなの……こんなの、絶対我慢できないから!



 …


 ……


 ………



 更に2日経ちました。


 流石にいい加減ちゃんとしないと拙いよね……うん、一通り納得いくまで調べ終わったしね。何がって? 言わせんなよ恥ずかしい。


 と言うか流石にお腹空いた。【ストレージ】からポーションを取り出して誤魔化してたけど、流石にこれ以上は無理。ご飯作ろう。

 パンイチだけどこんな森の奥まで人とか来ないから、そのまま厨房に行って調理開始。


 って言うか、そもそもなんでこんな事になったんだっけ? えーっと、確か擦れて痛い? ってなると何か下着とか作る感じかなぁ?


 などと考えながらお昼ご飯を作って食べた。



 そして、午後。


 取り敢えず欲望の迸るままに下着を作りました、大人っぽい奴。黒でレースでふりふりでガーターベルトとかストッキングとかもセットで。それも白とか赤とか他の色でも数セット。

 試しに身に着けてみました。え? 下着の着け方? ちゃんと着けないと形が崩れる? 大丈夫、着け方ちゃんと知ってるから。うん、前世でちょっと色々あってね?

 という訳で身に着けた状態を確認確認! あ、ちゃんと姿見とかも作ってあるので! 一昨日もこの鏡の前でげふんげふん。


 ちなみにこの姿見、作るのに2ヶ月かかってたり。

 透明度の低い大きなガラス板を作り、それを毎日少しずつ透明度を上げていく事6週間。最終的に現代の地球レベルの透明度まで精製した後に裏面に銀メッキを施す事2週間。長い道のりだった……特に銀メッキの消耗がね……


 で、下着の感想。

 ……10歳児にこの下着って、もうなんか色々背徳感がヤバイ。でも着ちゃう! いや、どうせね、誰かに見せるとかないからね? それに私えろえろだからね、開き直ったのさ!


 でもこんなに細かい刺繍の下着とか作れるようになったんだから、そろそろ【創造魔法】のレベル上がってるんじゃないのかな? ステータス確認!




【名前】レン


【種族】天人族


【職業】森の住人 孤児


【年齢】10歳


HP 55/55

MP 100/100


STR 3

VIT 3

DEX 6

AGI 4

INT 500

MGC 300

CHA 17

LUK 4


【スキル】


創造魔法  LV3


狙撃    LV2


魔法:光  LV3

魔法:火  LV3

魔法:水  LV5

魔法:風  LV3

魔法:土  LV4


調合    LV4

鍛冶    LV2

金属加工  LV2

革加工   LV3

木工    LV4

服飾    LV4


ストレージ LV-

生活魔法  LV7

鑑定    LV8

警戒    LV5

探知    LV5

隠身    LV3

料理    LV5

農業    LV4


耐性:空腹 LV3

耐性:疲労 LV3

耐性:痛覚 LV3


淫乱    LV5

巨乳    LV1


魔法属性適性:全属性




 おお! 本当に上がってた! LV3だよ! そしてついにMPも100の大台に!

 他のステータスは、えっと……AGIが1上がって、後はCHAが凄い上がってる? 一体何が、って、まあ数日篭もってあんな事してたから色気が出てきたとかかな?



 …


 ……


 ………?



 うん?


 淫乱ってなに? LV5?


 は?


 はああああああああああ!?




 淫乱……10歳で……はは、ははは……




 ……もう何も考えたくない。今日は寝よう。


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