四話【meet again!】
美佐視点です。
「ただいまー」
私は暗くなってきたため、家に帰ってきた。
「おかえりーもう夕食できてるわよ」
もう家具とかは全部家の中なのか…
お母さんは手際がいいな…
私が台所に行くと、お父さんも居た。
「お父さん、どうしたの?今日早いね」
いつもは教師をやっているため、この時間に帰ってくることは
少ないのに。
「今日は仕事も早く切りあがったからな、久しぶりに
母さんの料理が出来たてで食べられるぞ」
父さんはいつもは帰って来る事が遅いため
お母さんにいつも作り置きにして
レンジで暖めて食べている。
それだけ教師という仕事は大変なんだな…
そんな事を考えていると、
「ごめんな…また友達と別れさせるような事をしてしまって…」
お父さんは、別に悪くないのに。
教師の仕事をしている以上
そんな事は仕方ないのだ。
私はそう考えるようにしてるから。
「いいよ別に…お父さんがあやまらなくても」
私は大人の都合というものも最近分かってきたので
子供のようにお父さんの事は責めない。
「そうか…明日は俺の担任だからな…明日の荷物はちゃんと仕舞っておくんだぞ」
はいはい…昨日中にやりましたよ…
そして私はその場から立ち去り自分の部屋に戻った。
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まだ私の部屋は、ダンボールの山で、
どのダンボールの中に何が入っているか
さっぱりわからない。
何度やっても大変だな…引越しって。
ダンボールの中からあれが出てきた。
それは大事なものが詰まっている箱。
それは----私の大切な物----
それを大事に
私は涙を堪えながら、机の中に首に付けた。
今はもういないあの人からもらったもの。
いけない! あの人の事はもう忘れようとしてるのに!
何でだろう? 答えてよ…慎吾…
私は声を殺し泣き始めた。
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私はそれっきり食事も喉を通らずに
睡眠もあんま取れず朝になってしまった。
今日から学校なのにテンションは高めで行こう!
私は台所へ向かうとお母さんがいた。
お父さんはもう学校だろう。
「美佐今日から学校だけど、頑張ってね」
「うんっありがとう、お母さん」
まぁ今回も普通にしていれば友達も出来るだろう。
私は朝食を済まして、学校へと向かった。
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今私は二年二組---私のこれから
学校生活を過ごすであろう
教室の前にいる。
いつになっても緊張するなぁ
そして私のお父さん---橘先生
に呼ばれて私は、教室の中に入る。
私が入った瞬間、教室でざわめきが起きる。
「今日から私の娘の美佐がこのクラスで
生活することになった。皆よろしくたのむな」
そしてクラスはまた一段といえる歓声が巻き起こった。
そしてこのクラスの一人の男子が大声で、
「先生の隠し子ですかぁ?」
といって完全にクラスの中がしーんとなってしまった。
空気読めないんだな…きっと…
すると廊下を思いっきり
走る音が聞こえる。
だんだんこっちの方に向かってきて、
私の教室の前で音が無くなり
そして彼は入ってきた。
そして私は吃驚する。
----だって彼は昨日公園で会った子だったのだから…----
ちょっと読みにくいかもしれませんが許してください。
え? かなり? 暖かく見守ってください。【笑】