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7話【共通する過去? 中編】

初期の文章と今の文章比べたら差が歴然!


取り敢えず俺は、夕菜をファミレスの外へ誘導し、外へ連れ出した。


ベンチに夕菜を座らせて、俺は自動販売機の所へ行き缶ジュースを適当に選び夕菜に渡す。


すると夕菜は泣き止んだのか何かを話し始めた。


小学生の時に父親が死んで虐められていたこと。


それを夕菜の兄の劉蜂が助けてやったこと。


夕菜は嬉しそうに、


「お兄ちゃんが助けてくれてからね、夕菜に悪口を言う人はいなくなったんだよ」


俺は黙って聞いていた。……俺のいじめの終息は全員病院送りにした事だったんだが。


その後、俺は親に勘当され一人暮らしをしている。


だからファミレスで働いたり、コンビニでバイトをしているというわけだ。


「って夕菜の話聞いてる?」


「……っあ? あぁ……聞いてる」


勿論噓だ。


「お兄ちゃん、ゲームセンターに行こう!」


「え? いいけど」


「じゃあ、レッツゴー♪」


勢いよく、ベンチから立ち上がり、俺の前を歩き出す夕菜。


さっきまでの泣き顔は何処にいったんだろうか。


たぶん、今の俺は変な笑みを浮かべているだろう。


――でさ、俺と夕菜を不気味に尾けてきてる奴がいるんだが。


うん、夕菜の兄貴。



ここで大和君の登場です。

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