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二話【転校生はあの子!?】

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ありがとうございます。


是非名前を教えてください


お願いします。

俺は目を開けると女の子が立っていた。


俺が読書に夢中になるあまり寝てしまったようだ。


俺が起きたら彼女は優しい声で言った。


「そんな所で寝ていたら風邪引きますよ…もう暗いですし…」


たしかに…俺は眠ってしまったのか…


「えーと…君は誰だい?」


「はい、私は橘美佐と言います。今日引っ越してきたばかりなので、


よろしくおねがいします」


礼儀正しい子だな…しかも可愛いし…


「なんで引っ越してきたんだ?親の都合?」


「いや…違うんですけど…」


彼女はそれっきり黙ってしまい何も話さなかった。


俺はこの空気がやばいと思ったので、


「じゃ…じゃあ俺は帰るんで…」


「はい…また会えるといいですね」


「そうですね」


俺は彼女に手を振りながら


俺は公園を後にした。


俺まずい事でもいったのかな?



□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □



「ただいまー」


俺は妹と姉に聞こえないような


消え入る声で家の中に入る。


よし! 気づかれてない!


これはチャンス!


俺が足跡を立てずに俺の部屋に入った。


………ふぅ


「なんで俺の部屋にいるんだ?夕菜、そして百合華…」


俺の部屋は物で散乱していた。


今の状況を例えるならば…


空き巣に入られた後みたいな光景である。


「百合華、夕菜…一体俺の部屋で何やってるんだ?」


「いやいや私達はねぇお兄ちゃんの部屋を漁って…」


「いや! なんでもないぞ! 大和! 気のせいだ」


もう夕菜が言葉に出しました…


「とりあえず出て行ってもらえます?」



□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■



てな訳で俺の家族についてお話しておこう。


家族は俺、夕菜、百合華、父さん、母さんの四人家族である。


俺は母さんとしか血がつながっていない。


俺の本当の父さんは、俺が産まれて二年後に死んでしまったらしい。


だから俺は百合華と夕菜と父さんとは血がつながっていない。


最初この家に来るときは、受け入れてもらえないと思っていたのだが、


百合華と夕菜は俺に優しくしてくれた。父さんは、俺に好きな物があれば買ってくれたし


百合華と夕菜も積極的に俺と仲良くなろうとしてくれた。


今は百合華と夕菜も本当の兄弟として思える。


今は少しブラコン気味な二人だけど…


そんな事を考えていると、廊下から夕菜の声が聞こえる。


「お兄ちゃんーご飯だよー」


俺も腹減ったし食べに行くか!



■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □



俺は夕食を食べ終わり、自分の部屋に戻ってきて


あの女の子の事を考えていた。


あの女の子の名前聞いとくの忘れてたな…


またあの公園にいけば会えるかな?


お礼もいってなかったから


次に会ったらお礼をちゃんといおう!



□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■



やばい! また遅刻だ!


二日連続でピンチだ!


母さんがあわてて、


「大和! ご飯食べないの?」


「今それ所じゃない!」


俺は荒々しく階段を下りて


急いで靴を履いて、


トップスピードで玄関を出ようとした瞬間


なんかにぶつかった…


昨日にもこんな事なかったっけ?


ぶつかったのは…俺の幼馴染の赤羽美玖だった…


「美玖! お前俺の事待ってたのか?」



「ち...違うわよ! 別に大和を待ってたわけじゃないんだから!」


俺の玄関の前まで来てよく言うよ…しかも遅刻ぎりぎりだし…


「美玖! 学校までダッシュするぞ!」


「わかった!」


俺は再び学校へダッシュしていった…



□ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■



ふぅふぅ…やっと俺の夢の楽園


教室に着いたぞ! これで安心だ…


教室の中には全員いるじゃないか…


俺と美玖が最後のようだな…


あれ?先生の隣にいるあの子は…


----そう先生の隣にいたのは昨日公園で出会った橘美佐だったから----






展開が早かったでしょうか?


最後まで読んでくれてありがとうございます


感想・アドバイスがあればよろしくおねがいします

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