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二十一話【それぞれの思い】


俺は家に帰るといつの間にか寝てしまったらしい。起きた時には、

もう夜を迎えていた。起きるとともにお腹も空いてきた為

俺は台所へ行くと母さんと父さんがいた。

「あれ? 百合華と夕菜は?」

俺の問い掛けに母さんは笑ってこう言った。

「あの子達だったらお腹が痛いって言って自分達の部屋で寝てるけど」

あいつら……食い過ぎだろ。姉妹だからやる事も同じかよ……

「大和、夕食出来てるから食べちゃいなさい」

「あぁわかったよ母さん」

そう言えば……今日昼から食べてないよな。

俺はそう言うと夕食を食べ始めたのだった。

そして俺は夕食を食べ始めたのだった。

そう言えば百合華と夕菜誰が送ってきてくれたんだろう?




私は思った。大和のあの異変について。

あの時の大和はただ助けたい一心だったのかも知れない。

           ・・・・・・

でも違う。……あれは、大和じゃない。

見た事もない。何なんだろう?

大和だけど大和じゃない。

それとも私の気のせい……

それは私には分からない。

でもあの大和は……私は嫌いだというのだけは分かる。

あの大和は後で波乱を巻き起こす……ような気がする。

まぁ気にしていても仕方が無い。

でも私……何か今日忘れているような?

私大和に謝ってないじゃない!




良かった! 今日は大成功!

途中で大和が帰ったのは残念だったけど……

まぁ疲れてたんだよね。

にしても私も吃驚していたんだから。

あの大和の感じ。何あれ? 怖すぎ。

睨むような視線に……殺意もやばかった。

真相を知った瞬間普通に戻ったけどね。

まぁそれだけ……助けたかったのかな?

でもあんまり大和と話す事は無かったからな~

次はどんな事をして大和に近付こうかしら?

そこへ私のお父さんがフラフラになって戻ってきた。

「あっお父さん? 何処逝ってたの?」

「字が間違ってるぞ……ちょっと拷問に近いことをされていたんだ」

「それ以上聞きたくなからいいけど……ちょっと相談があるんだけど……」

「ん? 何だ?」

私はお父さんに耳打ちをした。




今日は疲れたなーまぁ大和君達と居れて楽しかったけど。

家の中に入るとお父さんが居た。

「どうだった? 美佐? 楽しかった?」

「オーケストラとか来たんだよ! とても凄かったよ!

でも前半はとても疲れたよ」

「……前半の事は聞いてもいいか?」

「ややこしいからやめとく」

「そ、そうか」

私は携帯を見た。いい人達だな。と私は思った。

こんな見ず知らずの私を歓迎会に誘ってくれるなんて。

今までこんな事無かったからかな。

学校によっては、私を無視したりする学校もあった。

でも大和君達は優しい。

私は首につけてあるペンダントを外す。

私の大切な人の慎吾からもらった大切な物。

慎吾。私これからもさ……頑張れそうだよ。

私はペンダントに微笑むのだった。



今度こそ歓迎会編は終了です。


前回は次から新章startと言っていましたが


次から今度こそ新章スタートです!


いや待ってください。一話完結物とかも入れていく予定ですw

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