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十八話【決意…】
俺は果てしない無力感に襲われていた。
俺は美玖を救う事が出来ない悲しさ。
考えるだけでむしゃくしゃしたが、
今の俺は美玖達を助ける事も出来ない。
「オイ! ココ二イルヤツラ! スベテオクジョウヘアツマレ!」
俺達は一列に並ばされて、
一人の奴が先頭に付く
中間地点にはもう一人銃を持っている奴がいる。
そして一番後ろにも一人いる。
…逃げ出しても撃たれるってわけか…
そして屋上につくと一人が
「ココデゼンインタイキダ!」
そして銃を持っている奴等はいなくなった。
美佐もいない。たぶんあいつ等に連れて行かれたんだろう。
でも何故だ?
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何で俺の仲間だけが、連れて行かれるんだ?
おかしい…絶対におかしい。
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まるで俺に恨みでもあるみたいじゃないか
だったら俺に恨みがある奴の反抗だとすれば
何故俺をつれていかない?
くそ! 全然わかねーよ!
今俺が出来る事をやるしかない…
「加奈…一つ相談がある」
「何よ…こんな時に…」
加奈は嫌そうな顔をするが今はそんな事はどうでもいい
「俺は…美玖達を助けにいってくる」