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『二人静』・2




 店屋の朝は早い。

 空が白んできた頃には起床し、今日の仕込みを済ませる。粗方を終えれば今度は店先の掃除に取りかかる。

 最初の頃は早起きが辛かった。しかし慣れというものは恐ろしい。今では自然とこの時間になると目が覚める。それだけ蕎麦屋の店主が板についてきたということだろう。


「おーす、おはよう。葛野さん」

「どうも」


 鬼そばの隣は『三橋屋』という、去年創業したばかりの和菓子屋がある。

 そこの店主である三橋みはし豊繁とよしげは、甚夜と同じく江戸──東京から移り住んで来た二十の若者だ。

 丁度同じくらいの時間に豊繁も掃除を始めるのでよく顔を合わせる。彼は早起きが苦手なようで、大概は眠そうな顔をしていた。


「いー天気だ。後は客が来れば言うことなし、ってなもんなんだが」

「まだ一年。これからでしょう」

「そうだといいんだがねぇ、あー、掃除めんど」


 面倒と言いつつも掃除は真面目にこなす辺り、やる気がないという訳でもない。

 三橋屋は出来たばかりで客の入りはまだまだ悪い。甚夜自身蕎麦屋を始めた時は似たようなもので、辛い気持ちはよく分かる。


「愚痴を言っても仕方ない。今日も頑張るかねぇ」


 それでも悲観的にならないだけ豊繁は前向きである。気合を入れ直し、大げさな動作で店先のごみを片付けていく様はまるで子供のようだ。

 甚夜も一通り店先を箒で掃いてから戻り、今度は朝食の準備に取り掛かる。

 自分一人ならば雑なものでも構わないが、今は野茉莉がいる。やはり食事はきちんとしなければならない。

 茄子の味噌汁、漬物を用意して寝床の方に向かう。布団ですやすやと寝息を立てる野茉莉の姿に笑みが零れたのは致し方ないことだろう。


「野茉莉……朝だ」

「はいっ」 


 優しく頭を撫でながら声を掛ければ瞬間ぱっちりと目を開く。

 寝ていたのではなくただ目を瞑っていただけだらしい。起き抜けでも元気よく、にっこりと笑顔を見せてくれた。


「なあ、起きているなら私が起こしに来る必要はないと思うのだが」

「でも父様に起こしてほしい」

「いや、まあ構わんが。取り敢えず顔を洗ってこい」

「はーい」


 起こしてほしいと娘が頼む、ただそれだけの理由で甚夜は未だに野茉莉を起こしに行っている。逆らえない辺り、結構な駄目親父だと思わなくもない。

 甘やかし過ぎているかもしれないが、ああも喜んでくれるものだから、これもまた習慣となってしまっていた。


「頂きます」

「いただきまーす」


 野茉莉が起きれば朝食をとる。

 味噌汁と漬物だけの簡素な食事だが、娘は笑顔で食べてくれる。やはり自分が作ったものを食べて貰えるというのは嬉しいもので、表情こそ変わらないが甚夜は内心満足していた。


「よく噛んで食べるんだぞ」

「わかってるよー」


 野茉莉はもう九歳、箸の使い方も上手くなった。そこまで構う必要もないのだが、時折今でも幼子へ向けるような言葉をかけてしまう。

 気を付けねばとは思うが、口をついて出てしまうのはどうしようもなく、父親というものは厄介なものだと反省する日々だ。


「野茉莉、弁当だ」

「ありがとう父様、それじゃあいってきまーす!」

「ああ、気をつけてな」


 笹の葉に包んだ握り飯と漬物、簡単な弁当を渡す。

 店が始まるよりも早く野茉莉は学校へと出かける。

 江戸の頃は、女性に学問など必要なく、家を守っていればよいと考えられていた。

 そのため女子に対する教育といえば寺子屋、それもごく初歩的なものに限られていた。

 だが明治に入り欧米の思想が定着すると、女性にも教育が必要と考えられるようになり、尋常小学校という初等教育機関が設立された。

 野茉莉が通うのは下京第二十五番小学校。友達も出来たらしく、毎日楽しそうに通っている。


「……所帯染みたな」


 店先で娘を送り出し、その背中を眺めながら甚夜は思う。

 憎しみの為に刀を振るってきた男が、変われば変わるものである。

 余分はいつの間にか増えて、かつてよりも刀は濁った。今では以前のように全てを切り捨ててまで戦うことなど出来はしないだろう。

 しかし悪くない、そう思えるようになった。

 そんな自分がおかしくて、甚夜は穏やかに笑みを落した。


「さて」


 一日が始まる。

 天気もいい。今日も忙しくなりそうだ。




 ◆  




「ありがとうございました」


 日も落ちて、『鬼そば』へ訪れた最後の客を見送ってから暖簾を外し店の中にしまえば、ようやく今日は店仕舞いとなった。

 甚夜は、鬼の討伐依頼がない時は普通に蕎麦屋の店主として生活している。髪を短く切ったのも、店を始める際に衛生面を気にしてのことだ。

 頭には三角巾を巻いており、藍の作務衣に前掛け。その恰好は正しく蕎麦屋の店主としか言いようがない。

 産鉄の民としての才能はなかったが蕎麦打ちはそこそこ向いていたらしく、親子二人で暮らしていくには十分な稼ぎを得ていた。

 とはいえ、蕎麦屋はあくまで副業。甚夜の生業はあくまでも鬼の討伐である。

 己の生き方が間違いだと気付いた今でもそれは曲げられない。彼は相も変わらず妹を止める為に力を求め、鬼を討つ日々を過ごしていた。 


「父様、お疲れ様」

「ああ。済まないな、いつも待たせて。今夕食の準備をしよう」


 店が片付けば夕餉の時間になる。

 少し遅くなるがやはり一緒に食べたいらしく、野茉莉は学校から帰った後、いつも店の奥で待ってくれている。

 これ以上遅くなっては、と厨房に置かれた食材に手をかけようとした時、がらりと引き戸を開け客が入ってきた。


「すみませんが今日はもう」


 店仕舞いですと言おうとして、途中で止めた。

 店に訪れたのは一見の客ではなく、見知った顔だった。


「分かっとるよ、その時間狙って来たんやから」


 そう言って片手を挙げたのは初老の男だ。

 年の頃は四十を過ぎた辺りに見えるが、年齢に反して体は随分と引き締まっている。

 鬼そばの開店当初からの常連で、名を秋津染吾郎あきつ・そめごろうという。


「お前か」

「お前かって、なんや冷たいなぁ、親友に対して」


 秋津染吾郎。正確には頭に「三代目」が付く。

 物に籠った想いを鬼へと変え使役する付喪神使い、その三代目にして根付職人でもある彼は、よく弟子を連れて鬼そばに出入りをしている。

 染吾郎も甚夜と同じく裏では鬼の討伐を請け負っており、しかし彼は人に仇なす鬼だけを討ち、大人しいあやかしには危害を加えることのない珍しい人物だ。

だから甚夜の正体を知りながらも然して気にしておらず、成程、友人と言っても差し支えはない。

 ただ、親友は流石に言い過ぎだろう。


「誰が親友だ」

「あら、そんなこと言ってええの? 誰がこの店を建てる時土地を探したんやっけかなー。着工の渡りを付けたんかなー。諸々の手続きやったんかなー」


 ぐっ、と思わず言葉に詰まる。

 それを言われると弱い。甚夜は元々産鉄の集落の出、読み書きは辛うじてできるが、勉学が必要だった場面など殆どない。その為契約だのなんだのといった細かい文書処理を苦手としていた。

 そこで京都に住む知り合いである染吾郎を頼ったのだが、その時のことを今でも言われ続けている。甚夜にとって染吾郎は友人ではあるが、同時に油断のならない相手でもあった。


「ま、それは置いとこか。今日はちょっと頼みがあるんやけど、今時間ええかな?」

「頼み?」


 秋津染吾郎は『鬼そば』の常連客の一人だが、中でも特別な立ち位置にいる。

 根付職人として京都でも有名な彼は、裏では鬼の討伐を請け負っている。自然京の都で起こる妖異の類に耳が早くなる。とはいえ彼はあくまでも職人であり、最優先で鬼の討伐に関わることはあまりない。

 反して甚夜にとっては蕎麦屋が副業であり、鬼の討伐にこそ重きを置いている。

 両者の事情から、染吾郎は妖異に纏わる話があり、且つ自分の手が回らない時は幾らか甚夜に回してくれるのだ。

 そういう時は大抵、店が終わった後にひょっこりと顔を出す。


「依頼人、連れてきたで」


 彼がこの時間に来たのは、つまりそちらの用件である。

 染吾郎が背後を親指で指し示す。その先には、一人の女がいた。


「……済まない、野茉莉。もう少し待っていてくれ」

「……うん」


 寂しそうに頷く娘に申し訳ないと思いながらも、その目は鋭くなっていく。

 蕎麦屋の店主は此処で終わり。三角巾と前掛けを脱ぎ、一度溜息を吐く。甚夜は意識を切り替え、女へ視線を送った。


「失礼します」


 染吾郎に連れられて入って来たのは、薄い紫色の小袖を着流しに纏った、年若い女だった。

 年の頃は十七か、十八。背は五尺を下回る程度。余計な肉のついていない細身だが、痩せているというよりは、しなやかという表現がぴったりくる。

 品の良い顔立ちに白い肌も相まって、繊細な女といった印象を受けた。

 しかし服装の方は繊細とは程遠い。着流しからは白いほっそりとした脚線が見えている。着物の胸元は微かに開けられており、そこから胸に巻きつけたさらしが覗いていた。

 長い黒髪。髷を結わず縛りもせず、穂先だけを揃えている。

 その髪型も珍しいが、なにより目を引いたのは彼女が腰に携えたもの。そこには鉄造りの鞘に納められた刀があった。


「貴方様は、鬼の討伐を請け負うと伺いました……どうか、御助力を」


 装いに反して丁寧な、ゆっくりとした口調で深々と頭を下げる。

 容姿は繊細、格好は女渡世人、立ち振る舞いは中々に典雅。ちぐはぐと言えばいいのか、なんとも奇妙ではある。


「頭を下げるのは早かろう。まずは話を聞かせてくれ」


 だからどうということもなく、既に大層恐縮している女へ頭を上げるよう促す。

 そもそも鬼を討つのは甚夜自身の目的の為。多少派手な女性ではあるがそれを理由に門前払いはあり得ない。


「野茉莉」

「うん、奥で待ってる」


 ちらりと横目で見れば、愛娘はこくりと頷く。

 こういう状況は初めてではない。野茉莉は寂しげな顔を隠し、とたとたと店の奥にある居住場へ向かった。

 あの娘にはいつも苦労を掛ける。今度埋め合わせをしなくてはいけないだろう。


「取り敢えず、君のことは“詳しく”話しとるよ。了承済みやから、そこら辺は安心しぃ」


 詳しく、と強調したからには、こちらの正体が鬼であることまで明かしている筈だ。

 染吾郎は浅慮ではない。大丈夫だと判断したからこそ話した。話せる程度には、彼女は信の置ける相手ということ。

 ならば然して警戒する必要はない。そう考えられる程度には、甚夜もまた、染吾郎を信頼していた。


「ほな、僕はこの辺で」

「もう行くのか?」

「君なら悪いようにせんやろ? その娘は古い知り合いでなぁ。よろしく頼むわ」


 口調の軽さとは裏腹に、真摯さを感じさせる目だ。

 一方的に言葉を押し付け、染吾郎は店を出ていく。その背中は何故か、少しだけ寂しそうに見えた。


「さて、座ってくれ」


 店内は二人だけになり、落ち着いて話すため茶を入れて適当な椅子に腰を下ろす。

 女は卓を挟んで甚夜の向かい側に座り小さく一礼をした。


「既に聞いているかもしれないが、私の名は葛野甚夜。鬼の討伐を生業としている。……もっとも、この格好では説得力がないか」


 付け加えた言葉に女は小さく笑う。

 今の甚夜の服装はやはり蕎麦屋の店主でしかなく、とてもではないが戦いに身を置く者には見えない。その自覚はあったのだが、彼女の反応を見るに、特にこちらを疑った様子もない。


「貴女の名は」


 甚夜の問いに少女はちらりと腰に携えた刀へと目をやり、臆面もなく答えた。


兼臣かねおみ、と」


 あからさま偽名だ。どうやら名乗る気はないらしい。

 咎めることはしない。正直に言えば彼女の名に興味はなかった。

 重要なのは鬼の情報であり、彼女が何者であるかは二の次だ。

 例え彼女の正体が鬼であり、近付き寝首をかこうとしているのだとしても、鬼を討つ機会が得られるならばそれはそれで構わなかった。


「やはり兼臣か」


 寧ろ気になったのは、腰に携えた刀の方だ。

 無骨な鉄鞘に納められた一振り。刀身は見ていないが鞘の反り具合から想像するに打ち刀ではなく太刀に類されるだろう。

 また簡素な鞘の造りは葛野の太刀に相違なく、漏れる気配はかつて見たことのある刀によく似ていた。

 そうだ、あれはただの兼臣ではなく。


「戦国後期の刀匠、兼臣の作……夜刀守兼臣」


 高位の鬼が持つ<力>を宿した、人為的に造られた妖刀。

 遠く戦国の世にて、一人の男が鬼と人、異なる種族が共に在る未来を願い鍛え上げた太刀である。


「御存知、でしたか」

「少しばかり縁があってな」


 何せ、かの妖刀のうち一振りを、正確に言えばその<力>を甚夜は所持しているのだ。その気配を間違える筈がなかった


「と、話が逸れた。済まないが兼臣殿。詳しく話を聞かせてくれ」

「はい。……葛野様は、五条大橋をご存知でしょうか」


 五条大橋は鴨川に架かる橋で、古くは清水寺への参詣路であったため清水橋とも呼ばれた。

 天正十八年に豊臣秀吉の命により現在の場所へと移設され、その際に石材で改築された、古い歴史を持つ橋である。


「夜毎、其処には一匹の鬼が出ます。名を地縛じしばり……その鬼を捕えたいのです」

「捕えたい……討ちたい、ではなく?」

「はい。私はあの鬼に、大切なものを奪われました。それを、取り返したい」


 恰好こそ奇妙だが兼臣は良家の子女といっても十分に通じる端正な面立ちをしている。

 それを苦渋に歪める様はひどく痛ましく、だが共感してやれる程若くもない。甚夜は奥歯を食い縛る少女の姿をただ黙って眺めていた。


「既に一度、私は地縛に敗れています。……ですから、刀一本で鬼を討つという葛野様に御助力を願いたいのです」


 静々と頭を下げる。

 自分では勝てないから力を貸してくれ。刀を振るう者にとって、その願いがどれだけ屈辱なのか。それくらいは甚夜にも理解できた。


「詳しく、お伝えすべきでしょうか」


 兼臣は上目遣いに甚夜の表情を覗き見る。

 地縛という鬼との関係。奪われたもの。そもそも彼女が何者なのか。不明瞭なことばかりだ。

 兼臣は多くの隠し事をしている。彼女自身胡散臭い依頼だと理解しているのだろう、気まずそうな様子だ。

 しかし甚夜は敢えて問い質そうとは思わなかった。染吾郎の旧知、ならば取り敢えず信は置ける。それで十分だ。


「己の理由なぞ余人に理解して貰うようなものでもない。話したくなければ構わん」

「御気遣い、感謝いたします」


 別に気遣った訳ではない。真実そう思っているからこその言葉だったのだが、兼臣は少しだけ口元を緩める。

 そして懐から束になった札を取り出した。


「依頼料は、前金で六十円用意しています」


 甚夜は僅かに眉を顰める

 公務員の初任給は八円から九円。つまり彼女の提示したのは実に半年働かずとも生きていけるだけの額。法外と言っていい程の金である。


「この依頼、受けて下さいますか?」


 これだけの額をぽんと出せる。若い女だけに少々引っ掛かるが、金額の多寡はさほど重要ではない。

 多いに越したことはないが、それよりも聞いておかねばならないことがあった。


「一つ、確認しておく」

「なんでしょうか」

「お前は地縛という鬼から取り返したいものがあるという。ならば、その後の処遇はどうするつもりだ」

「どうする、とは」

「生かすか殺すか、ということだ」


 金額よりも、ここでの折り合いで受けるかどうかが決まる。

 斬った後の処遇如何によっては、どれだけ金を積まれても首は縦に触れない。

 甚夜の問いに対して「そうですね」と微かに俯き、ほんの一瞬だけ逡巡してから兼臣は答えた。


「別にどちらでも構いません。正直に言えば、私は私の目的を果たせれば、それでよいので」

「ならば斬った後は」

「葛野様の判断にお任せします」


 それを聞いて安心した。

 つまり相手が高位の鬼であれば、気兼ねなく“喰える”。ならばこちらとしても文句はない。

 全てが終わった後、地縛の始末を任せてもらえるというのなら、この依頼受けよう。

 そう伝えれば、兼臣は表情を綻ばせる。


「本当ですか、ありがとう、ございます」


 柔らかな口調ではあるが、目は真摯な感謝の気持ちに潤んでいた。

 真っ直ぐすぎる感情は、居心地の悪さを感じてしまうほどだ。

 こそばゆい気持ちを誤魔化すように、甚夜はこほんと咳払いをする


「んん、だが少し依頼料が多くはないか?」

「いえ、これは私の感謝の気持ちとでも、思っていただければ幸いです」


 言いながら彼女は札束を甚夜の前に置いた。

 それを突き返すのも妙な話だ。ありがたく頂戴し、本題へと入る。


「地縛という鬼の特徴を教えてくれ」


 兼臣の力量は分からないが、話を聞くに結構な難敵のようだ。

 戦う前に少しでも情報を得ておきたかった。


「はい。……年の頃は私と同じ十七。背丈は五尺を下回る程度。ちょうど、私と同じくらいでしょうか」


 淡々と語る兼臣の表情からは、感情がすとんと抜け落ちている。

 少なからず因縁のある鬼。冷静過ぎる態度は何も感じてないのではなく、無理に押さえつけているからだ。


「私と同じく鬼女も細身で、色白な女です。顔立ちも、然程悪くはないと思います。私と、そう変わらないので」


 さらりと言ってのける女に自惚れた様子はなかった。

 実際彼女の顔立ちは人並み以上だが、気になるのは勿論そこではない。

 兼臣と同じ年の頃、同じ背丈。

 同じように細身で色白、顔立ちも殆ど変わらない。

 それはつまり。


「五条大橋に出る鬼は、このような顔をしています」


 甚夜の疑問を察した兼臣は、問い掛けるより早く静かに頷く。

 苦々しくどこか疲れたように。女は先程とは打って変わった自嘲の笑みを浮かべて見せた。




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