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『鬼と人と』・3


 いつだって、終わりは唐突に訪れる。


「惚れた女さえ守れない……ったく、情けねぇなぁ、俺は」


 普段の飄々とした態度とは全然違う。

 元治さんは気絶した白雪と俺を背に、目の前の鬼を睨み付けている。

 表情を見ることは出来ないけれど、きっとこの人もそれこそ鬼のような顔をしているのだろう。


『お…おお……』


 言葉にならない呻きで答える。

 獣のように四足で立ちながら、それでも元治さんよりも巨大な鬼。

 皮膚がなく、筋繊維がむき出しの体。だらだらと唾液を垂らしながら、餌を探しているのだろうか、ぎょろりとした赤目で周囲を見回している。


 こいつが、夜風さんを喰らい、そして白雪を喰おうと襲いかかってきた鬼。


 突如社を襲撃した鬼はいつきひめを喰らったらしい。

 その後、集落でも暴れ回り最後には白雪に狙いを付けた。

 理由は全く分からないけど、あいつは白雪を殺す、いや、食べる気なんだと思う。

 だから俺は白雪を連れて逃げ回った。

 でも結局追いつかれて、もうだめだと思った瞬間、元治さんが駆けつけてくれたのだ。


 白雪は安心して気を失ってしまった。俺もこれで大丈夫だと思った。

 だけど、状況は全く変わらなかった。

 相手は無傷、元治さんは全身に傷を負って血を流している。

 俺が憧れた、俺の知っている中で一番強い人でも敵わない鬼。怖かった。毎日剣を習っていたのに何もできない。

 なんで俺はこんなに弱いんだろう。

 あの鬼よりも、殺されるかもしれないことよりも、何もできない自分がたまらなく嫌で、どうしようもなく怖かった。

 いつも、いつだって、俺は守りたいもの一つ守れない。


「だがよ、かえで。てめぇの命はきっちり此処で貰っていく」


 どう考えても元治さんは勝てない。

 だというのにこの人は刀を構え直し、堂々とそう言い切った。


「甚太」


 構えは解かないまま、振り返ることもしない。

 鬼を見据えたまま、元治さんは言う。


「正直に言うとよ、お前を拾ったのは白雪の為なんだ。あいつが寂しい思いをしなくて済むんなら、犬でも猫でもなんでもよかった。お前を拾ったことに、それ以上の意味なんざ無かったんだ」


 そんなこと、とっくに知ってた。

 それでも俺は元治さんに、白雪に救われたんだ。だから最初の理由が何だってよかった。


「だが今は違う。お前でよかった……嘘じゃない」


 一歩を進む。傷だらけの体で、尚も鬼へと立ち向かう。

 斬り掛かる。振るわれる爪。躱しきれず鮮血が舞う。俺の憧れた人が地面を転がる。

 それでも立ち上がり、元治さんはまだ戦おうとしている。


「駄目だよ、もう無理だ……」


 元治さんの体は傷だらけで、血が今も流れ続けている。放っておいたって死んでしまうくらいに。

 なのに、痛みなんてないかのようにあの人は笑う。


「親父ってのは、子供が見てる前じゃ恰好を付けるもんさ」


 涙が零れる。白雪は気を失っているのに、子供の前で格好を付けると言った。

 元治さんは、俺のことを自分の子供だと言ってくれていたのだ。


「夜風……お前はいつも言ってたよな。俺を巫女守に選ぶべきではなかったと。そう思わせてしまった時点で、俺は巫女守としてもお前の夫としても相応しくなかったのかもしれん」


 元治さんは既に死に体。

 近付いても然したる脅威と感じないのか、鬼は悠然とその足取りを眺めている。


「だがよ、後悔はしちゃいないんだ。お前と会って俺は変わった。それが良かったのか悪かったのかは今でも分からん。巫女守として生きることを苦しいと思わなかった訳じゃない。だがお前と共に在れた。そんなに悪い人生じゃなかったさ。……お前はどう思ってたんだろうなぁ。結局、最後まで聞けなかったが」


 一度足を止め、腰を落す。

 一太刀の元に終わらせると宣言するような気迫。


「なぁ、甚太」


 だから理解する。

 これが、元治さんの最後の言葉になるのだと。


「俺はな、初めは夜風のことが嫌いだったんだ」


 呆れたように笑う。空気が少しだけ緩んだ。


「巫女守として選ばれたはいいが、あいつは何考えてるか分かんなくてよ。無表情でえらっそーで、こんなやつを嫁にする奴なんかいんのかって本気で思ってた」


 鬼はただ眺めている。その眼に光はない。

 興味がないのか、そもそも見えていないのか。唸り声を上げていたが襲ってくる様子はなかった。


「でも俺は嫌いだったあいつを守りたいと思うようになった。俺が守りたかったのはあいつだった筈で……それさえ、いつの間にか変わっちまった。そんなもんだよ、人なんてな。いや、人だけじゃねぇ。あらゆるものは歳月の中で姿を変える。季節も風景も、当たり前だった筈の日常も、変わらぬと誓った心さえ永遠に続くことはない。どんなに悲しくても、どんなに寂しくても、多分それは仕方ないことなんだろう」


 自嘲するような響きに胸が痛くなる。

 でも本当に痛みを感じているのはきっと元治さんだ。口にする言葉で、自分を傷つけている。


「俺は、それが嫌だった。変わっていく周りが辛くて、変わっちまった自分を受け入れるのが怖くて、必死になって取り繕って……本当は、変わらずにありたいとずっと願ってたのにな」


 そうして元治さんは首だけで振り返り、 


「お前はこうなるなよ」


 諦観を感じさせる弱々しい笑みを零した。


「結局、変わらないものなんてないんだ。どんなに大切な想いだって、いつかは形を変える。もっと大切なものに変わるかもしれねぇし、見たくもない程醜いものになることだってあるだろう。だが、俺にはそれを認めることが出来なかった。……その結末が、これだ」


 沈黙。

 一度間を置いて、穏やかに彼は言う。 




「だから甚太。お前は、憎しみを大切にできる男になれ」




 意味が分からない。彼が、何を言おうとしているのか。

 困惑する俺の様子がおかしかったのか、元治さんは何処か優しげに表情を綻ばせた。


「今は分からなくていいさ。お前が大人になった時、ほんの少しだけ思い出してくれればいい。そういや昔、馬鹿な男が下んねぇことほざいてたな、ってよ」


 言うべきことはなくなったのか。

 もう一度鬼に向き直り、深く腰を落す。


「後は任せた。白雪を頼む、んで鈴音と仲良くな」


 上段。ちゃきりと、刀が鳴いた。

 纏う雰囲気が変わる。躍動する体躯。元治さんは弾かれたように駆け出し、





 そこで終わり。


 その後のことは気を失ってしまったからよく分からない。

 聞いた話だと鬼は元治さんの放った一太刀の前に消え去り、だけど元治さんも死んでしまったらしい。

 俺を拾い、俺を育ててくれた人は。最後によく分からない言葉だけを残し、娘に別れの挨拶さえできないままいなくなった。




 いつだって、終わりは唐突に訪れる。

 無邪気な子供でいられた日々はこうして幕を閉じた。




 ◆




「二匹の鬼ですか」


 白夜はゆっくりと咀嚼するように呟いた。


「は。鬼女の方は既に葛野へと入り込んだような口ぶりでした。偵察か、他に目的があったかは分かりませんが」


 夕刻、いらずの森より戻った甚太はその足で社へ訪れた。

 既に日は落ちようとしていたが、報告を受け集落の権威が集まり、頭を抱えている。

 いずれ、鬼がここに攻め入ってくるのか。

 浮足立つ集落の男が口々に不安を零す。その中で長だけが冷静だった。


「やはり目的は姫様か、或いは夜来か」


 ふむ、と一度頷き顎を左手で軽く弄る、

 長はやけに真剣な表情で御簾の向こうに座す白夜を見た。


「もし狙いが姫様だというのなら……今朝の件、考えていただけますね?」

「……ええ、分かっています」


 明らかに沈んだ声だった。

 今朝の話し合いには、甚太は呼ばれなかった。如何なる内容か把握してはいないが、あの反応を見れば白夜にとって不都合なものだったことくらいは分かる。


「長、今朝の件とは」

「なに、鬼の襲来が頻繁ならば備えも必要だろう、という話だ」

「備え、ですか」


 甚太は長に問うたが、明確な事は口にせず躱されてしまった。

 年若い彼では老獪な集落の長を突き崩すことなどできる筈もない。どのように聞いても答えは返ってこないだろう。


「今はそれよりも二匹の鬼への対策を考えるべきだな」


 その証拠に、長はあからさまに話題を変えようとしている。

 とはいえ発案自体は納得できるもので、甚太も静かに頷いて応えた。

 巨躯の鬼の力量は脅威だ。一対一でも中々に骨。負けるつもりはないが、そこに鬼女が加われば、確実に勝てるとも言い切れなかった。

 しかし手を拱いている訳にもいかない。


「私が鬼の探索に当たりましょう」


 勝ち目が薄くとも、この身が巫女守ならば挑まねばならぬ相手だ。

 覚悟をもって言い切るが、彼の意見はすぐさま却下される。


「いや、甚太は葛野一の剣の使い手。鬼の存在が明確になった以上、出来れば集落にいてもらいたい。探索をするならば男衆を募って行うべきだ」

「おお、確かにそれはそうだ。お前がいない時に襲われたら一溜まりもないからな」


 集落の男達は襲われた時を考え、どうにか甚太を留めようとする。

 事実、あの鬼と斬り合えるのは、この集落では甚太以外にいないだろう。

 彼がいない間にいつきひめを狙われては、その懸念も分かる。

 だからと言って有用な策があるわけでもなく、男はああでもないこうでもないと言い争っている。

 議論は長く続いたが、どうにも決定打となるような意見は出てこない。


「姫様はどうお考えで?」


 長の言葉に視線が一斉に御簾へと向かう。

 ざわめいていた社殿はいつの間にか静まり返り、誰もが巫女の言葉を待っていた。

 緊迫した空気だが、白夜は動揺を見せない。

 ここでいつきひめが揺らいでは皆が不安になる。

 だからこそ堂々と、いっそ尊大とも思えるほどにはっきりと、白夜は皆に命じる。


「甚太は明日一日休息を。いらずの森の探索は集落の男を集めましょう。相手は巫女守と相見え尚も生き延びたほどの鬼。探索は社の衛兵も使い、決して無理はせぬように」

「成程、確かにそれがいいかもしれませんな」


 長は納得し、深々と頷く。賛同した男達も、揃って了承の声を上げた。

 それが甚太には内心喜ばしく、込み上げてくる笑みを必死に押し殺す。

 白雪が、いつきひめとして皆を纏あげて見せた。

 葛野の為に巫女となった彼女の毅然とした態度が、我が事のように誇らしかった。


「陽も落ちました。今日の所は皆下がりなさい。ああ、甚太。貴方には聞きたいことがあります。しばし時間を」

「御意」


 白夜の言葉で会合は終わる。

 残された甚太はいつも通り周りの気配を探り、誰もいなくなったことを確認して立ち上がった。

 ではこちらに。促されるままに御簾を潜れば、先程の態度からは想像もできないほど柔らかな笑みに迎えられる。


「ん、今日もご苦労様」


 既に彼女は白夜ではなく、白雪になっていた。

 相変わらずの変わり身に驚かされる。甚太は思わず感嘆の息を吐いた。


「何というか、見事だな」

「なにが?」

「そういうところがだ」


 小首を傾げながら聞き返す。どうやら本当に分かっていないらしい。

 葛野の繁栄の為にいつきひめとなった白夜。幼い頃を共に過ごした白雪。

 どちらも彼女の真実なのだとは重々理解しているが、この切り替えの早さは一種の才能だろう。


「よく分かんないけど……とりあえず座って。疲れたでしょ?」


 言われた通りに腰を下す。

 神前で胡坐をかくのは流石に気が引けて自然と正座をしていた。彼の融通の利かなさが面白かったようで、白夜はおかしそうに小さく笑った。


「もう少し寛げばいいのに」

「性分だ。勘弁してくれ」


 白夜は仕方がない人だとでも言いたげに肩を竦める。

 しかし次の瞬間には眦を細め、僅かに沈んだ声を出した。


「ね、大丈夫そう?」


 二体の鬼のことを指しているのだろう。甚太の身を案じ、目は不安に潤んでいる。

 戦えば負ける、とは思わない。

 だが二体の鬼を相手取って確実に勝てると言えるほど自惚れてもいない。

 次に相見えた時どう転がるかは正直な所分からなかった。


「厄介ではあった。だが、手に負えないということもないさ」 


 強がりは多分に含まれていただろう。それでも、白夜の前で情けない姿は見せたくなかった。

 彼女もその言葉に多少は安心できたらしく、ほぅと安堵の息を吐く。


「そっか、なんか結構余裕あるね」

「相応の研鑚は積んできたつもりだ」

「……うん、知ってるよ。ずっと見てきたんだから」


 思い起こされる懐かしい記憶。

 彼女の父、元治に毎日のように稽古をつけて貰っていた幼い頃。白雪はいつも応援してくれた。それは今尚忘れ得ぬ幸福の日々、甚太の始まりの景色だった。

 ふと思い出された遠い昔に胸が暖かくなる。彼女も同じだったようで、互いに顔を向い合せては、何とも言えない照れ笑いを浮かべた。

 そんな折、ちらりと畳の上を見れば幾冊かの本が無造作に置かれていることに気付く。

 あれはなんだろうか。

 甚太の視線と疑問に気付いた白夜は先回りするように言った。


「あ、それ? 清正の本」


 清、正?

 一瞬息が止まる。暖かかったはずの心持が一気に凍りついた。何故あの男の持ち物がこんなところに。


「ほら、私は外に出れないでしょ? だから暇潰しに読本を持ってきてくれるの」

「そう、か」


 彼女の何気ない言葉に、ひどく動揺している自分がいた。

 確かに白夜は普段から社を出られず退屈なのだろう。考えればすぐにわかることだ。

 だが甚太は、そんなところにまで気を回せなかった。対して清正は彼女の心を理解し配慮していた。その事実に言い様のない焦燥を感じる。


「清正は自分でも本を書いてるんだって。それも読みたいって言ったら恥ずかしがっちゃって、顔なんか真っ赤で……」


 くすくすと娘らしい笑みを白夜は浮かべる。

 その表情は、きっと今まで自分だけが見てきたものだ。

 お前にはそれしかできねぇからな?

 以前、清正の口にした言葉が脳裏を過り、ちりちりと頭の奥が焦げる。




 ああ、もしかたら。あの男の言葉は真実で。

 本当の意味で白夜を守ってきたのは───




「甚太?」


 意識が現実に引き戻される。

 奇妙な妄想に取りつかれ霧が立ち込めた頭の中を、不思議そうな白夜の声が晴らしてくれた。


「あ、ああ。なんだ?」

「ん、どうかしたのかなぁと思って。考え込んでるみたいだったから」

「何でもない。気にするな」


 そう、なんでもない。態々白夜の耳に入れるようなことではない。

 己は白夜を守ると誓った。ならば白夜に安寧が与えられるのならば、誰の手からであっても喜ぶべきなのだ。

 心を落ち着け、自身に言い聞かせ、必死に平静を装う。


「……ね、明日どこかに遊びにいこっか?」


 白夜は今までの流れを無視して唐突に話題を変えた。

 悪びれない表情は、細面の少女で在りながら、どこか悪戯小僧を思わせる。


「待て、そんなこと」

「久しぶりにいらずの森とか、戻川に魚釣りとか。あ、甘いものも食べたい。ちとせちゃんとこって確か茶屋だったよね? お団子食べながらゆっくりするのもいいなぁ」


 指折りを数えながらあそこへもと語る。

 社から出ることなど出来ないと、本人が一番理解しているだろうに。


「そうだ、集落も見て回ろ? 私がここで暮らし始めてからもう何年も経つし、偶には自分の住むところを見てみたいから」

「待てと言っている」


 少し強めに彼女の言葉を止める。

 白夜は楽しそうな、否、楽しそうに見えるよう作った笑みを浮かべていた。


「お前こそ、どうかしたのか」


 その問いに一瞬だけ白夜の体が強張る。


「なんで?」


 しかしすぐにいつもの白夜に戻り、不思議そうに小首を傾げる。

 幼げな仕草。可愛らしくはあるのだが、今は騙されてやる訳にはいかない。

 ぐっと彼女を見据え、真正面から向き合う。


「白雪」

「何でもない。気にするな」


 再度問い掛けようとして、茶化したような物言いで遮られる。

 先程甚太は本心を隠し、白夜はそれを慮り聞かなかった。だから同じように聞いてくれるな。そう言いたいのだろう。

 だがそれは出来ない。


「お前は昔から好奇心が強く、女だてらに男よりも行動的で慎みとは無縁だった」

「……なんでいきなり罵倒されてるの私?」

「そしてお前は辛い時にこそ笑っていた。言いたくないことがある時、お前はいつもはしゃいでいたな」

「う……」


 図星だったのだろう。ばつの悪そうな顔で言い淀む。

 白夜がはしゃいでいるのは、何か言いたくない事があるから。

 そしてそれは言わなければならない大切な何かなのだろう。

 長い時間を共に過ごしたから理解できる。だからこそ聞かない訳にはいかない。

 先延ばしにすれば、後々苦しむのは彼女自身だ。


「甚太は、ずるいよね」


 先程の遣り取りを指しているのだろう。

 自分の嫉妬は隠しておいて、白夜の本心を聞き出そうとする。成程、確かにそれはずるいのかもしれない。


「それを言われると弱いな」


 肩を竦め、けれど視線は逸らさない。

 真剣さは心から慮ればこそ。それくらい白夜も分かっている。

 だからだろう。たじろいだ彼女は、しばしの逡巡の後、諦めたように溜息を吐いた。


「はぁ……甚太には隠し事出来ないな」

「すまん」

「ううん、寧ろありがとう、だよ。だって、ちゃんと言わないといけないから。先延ばしにしようとした私が間違ってた」


 そうして彼女が見せたのは、何処か涼やかな笑顔。

 吹っ切ったのか、諦めたのか。いやに透明で、感情の乗り切らない微笑みだ。


「……あの、ね。伝えたいことがあるんだ。とっても大切なこと。だから明日一日、私に付き合ってくれないかな?」


 絞り出すような、小さな願い。何も言わずゆっくりと首を縦に振る。 

 はにかんだ彼女は本当に嬉しそうで、なのに鮮やかな喜びは、瞬きのうちに消え失せる。

 不意に背けた視線。白夜は一抹の寂寞を横顔に滲ませて、そっと目を伏せた。




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