クピモンの真実のこと・後編
これは現在ではなく未来の一幕である。
萌花のルルンとハルヴィエドの娘は、花嵐のアリスという。
空音の妖精ライア……父の作った疑似妖精の加護を以て変身する、次世代の妖精姫だ。
アリスは、未来でプロフェッサーYと名乗る男と話したことがあった。
「あれは、“幸福への祈り”だったんだ」
何故クピディタース・ラディクスを生み出したのか。
それを問えば、遠い目をしたプロフェッサーYが自嘲の笑みを落とす。
「始まりは誰もが幸せであってほしいという当たり前の願いであり、多くの人がそれを正しいと信じて形にした。だからクピディタースは幸福への祈りの象徴だった」
彼は寂しそうに語った。
アリスにとっては受け入れがたい話だ。
事実として、クピディタース・ラディクスは一つの災厄として社会に認知されている。
「では何故、ラディクスはあのようなことに?」
「さあ? でも結局、願った幸福は、独りよがりだったのだろうね………」
その言葉がアリスの胸にはいつまでも残っていた。
◆
603:名無しの戦闘員
えっ、ワイ将?
604:名無しの戦闘員
猛虎弁、お前……
605:名無しの戦闘員
やりやがったな
606:名無しの戦闘員
ちゃんとニュースでインタビュー受けたら言ってやるから
『あー、彼ならいつかやると思ってましたねー』って
607:誹謗中傷に負けない猛虎弁
いやいやいやいやいや!?
待って、ほんまに知らん!?
ワイ将、ハカセ社に入社してから真面目に働いとっただけやし!
同僚とも仲良くなってメッチャ普通の社員センセンシャル!?
608:ハカセ
分岐した未来では差異が産まれることもある
たとえばエレスちゃんと結婚時空では、ワイはエレスちゃんの弟君にどちゃくそ嫌われとるらしい
でもルルンちゃん×首領ちゃん重婚時空では弟君は高校を辞めて旅に出て、地元には時々しか帰ってこないそうや
こんなふうに多少の違いがあるのは間違いない
せやけどアリスちゃんは、プロフェッサーYと直接話したこともあるって言っとる
正体は間違いなく猛虎弁や
ただ開発自体は今から十年以上経ってから始まるんやと
今は基礎概念だけというか、企画段階で実物は完成しとらんって話や
なんか心当たりはないんか?
609:誹謗中傷に負けない猛虎弁
心当たりと言われてもワイ将、広報部やし……
開発や研究には携わっとらんのやけど
610:名無しの戦闘員
つまりあれだろ?
ロボアニメでよくある「新型のコンセプトの設計図だけがある」状態なわけだ
技術的にとか必要な資源がなくて開発に着手できてないみたいな
んで、技術が追いついた現代で初めて完成しお披露目になる主人公の後継機……
やばい、燃える
611:誹謗中傷に負けない猛虎弁
コンセプトだけ?
そういうのなら同僚と酒飲みながら作った企画があるンゴね
◆
<プロジェクトY・馬鹿者たち>
ワイ将の名は、仮に猛虎弁とでもしておこう。
大学卒業から2年間ニートをしてた初心者無職。ピッチピチの24歳や。
パッパからは無視され、マッマには泣かれ、アッニにはクズ呼ばわりされる、言ってみれば悲劇のヒロインポジやね。
お部屋に閉じこもってゲームとにゃんjで過ごしていたワイは、ある日変なスレを見つけた。
【相談スレ】ワイ悪の組織の科学者ポジ、誰か愚痴を聞いてほしい
このスレがワイの運命を変えたんや。
異次元からの来訪者であるハカセと馬鹿やって、沢山笑って、日本まで救ってまうなんて経験をした。
そしてある日ネットで、クッソイケメンな銀髪オッドアイ経営者が社長やっとることを知った。
そこからワイの行動は速かった。
履歴書! 電話! 面接!
面接では、いの一番に言ってやった。
『ワイ将、ハカセの下で働きたいンゴ』
……その態度でまさかの正規雇用というね。
こうしてワイ将は、今を時めく合同会社ディオスの社員になった。
ニートが一発大逆転、良い時代になったンゴねぇ……。
* * *
さて、合同会社ディオスについて説明するンゴ。
我が社はハカセことハルヴィエド・カーム・セイン社長代理が代表を務めとる。
新しい企業ではあるものの、既に従業員は620人超え。
これの理由は業績よりもデルンケムの戦闘員の面倒を見るためにしゃーなかったみたいやね。
ただ売り上げは順調やし、給料未払いの心配はなさそう。
元ニートにすら脅威の基本給28万スタートという。ハカセ、ぐう聖。
基本形態は自社に研究所を持ち、新しい技術やシステムを構築しそれを提供する会社や。
せやから顧客は一般の皆様方より工場とか企業が多い。
今だと工場向けの産業廃棄物処理装置や浄水システムなんかが人気。あと地味にハカセ謹製の蓄電効率がアホほどいい非常用電源装置なんかも売れとる。
ちなみにワイの所属は広報部。
スレ終盤でにゃんj民の皆と工作してデルンケムのイメージ改善をやった功績が認められた感じや。
覚える仕事はたくさんある。
今は社のブログやSNSの更新とか、メルマガ配信くらい。
せやけど後々はテレビや雑誌の取材対応とか、イベントの企画・進行といった社外広報に携わっていくことになるはずや。
ちなみにお給金、一年目にしてワイをさんざん馬鹿にしたアッニより普通に多いンゴ。
ざまぁぁぁぁぁぁぁwwwww
そしてさらに、ニートだったワイ将にも友人が出来ました。
「なんだよ地球人、オマエ面白いじゃーん!」
「面白い? ワイ将、普通にしてるつもりンゴね」
「やべえ、地球人の普通やべえ! 喋り方のクセ強すぎねえ?」
なんとなーく話してたら察した。
会社で仲良くなった同僚は、戦闘員C男と呼ばれたヤツやった。
少し女癖は悪いけど喋ってみたらいい感じ。
いつの間にかワイらは“猛虎弁”“チャラ男”と呼び合う仲になった。傍から聞いたら罵り合ってるだけやね、これ。
ワイ将は広報部、チャラ男は営業。
お互い仕事を頑張りつつ、帰りには酒を飲んだり。
ただ合コンとかはワイ将苦手なもんで、それだけはお断りしとった。
「なんだよぉ、猛虎弁もかよぉ。統括幹部代理もさぁ、ナンパも合コンも乗ってくんねぇの」
「社のトップを合コンに誘う社員とか凄すぎない?」
「あーあ、あのツラと地位と金があればいくらでも女寄ってくんのに」
「そこはワイ将も同意」
イケメンを活用しきれてないハカセ、マジハカセ。
まあそういう人やからフィオナちゃんとうまくいってるんやね。
ちなみにこういう話をする時はだいたいチャラ男のマンション。わりと高級なところで、時々2メートルを超えるゴリラみたいな管理人さんが表を掃除しとる。
スレ民たるワイ将はすぐに気付いたンゴ。
あ、ゴリマッチョや。嫁さんも見たけど緑髪のお淑やかなめっちゃ美人。嫉妬やないけど素直にムカつくンゴね……。
「てかさぁ、猛虎弁。俺思うんだよ。ハルヴィエド様の怪人の要領でさ……理想の女作れね?」
お酒が入ってくると話題が取っ散らかってくるわな。
ごきゅりとチューハイ飲み干した後、そんなことをチャラ男が言ってきた。
酒飲みながらの下ネタは肴みたいなもんですしおすし。
「あー、いけるいける。女怪人とか子供の性癖を開発する指導者みたいなもんやからね」
「だっろ!? 顔は美人系でさー、出るとこ出ててー、性格も素直ですっげー可愛いの! 欲しいし、ぜってー人気出るだろ!?」
「でも、社長代理やで? その手の商品は無理無理無理無理カタツムリやん」
「俺ら優秀な社員よ? ハルヴィエド様の思惑越えてこそじゃん?」
そこでワイ将もビールをグビリ。
ジャンクなツマミにはドライな辛口が最高や。
いい感じに酔いが回るとアイデアもポンポン出てくるンゴね。※ただの酔っぱらいの悪ノリです
「…………チャラ男の言う通りやな!」
「だろだろ!?」
「だけど、おまいはまだこの国のことをよく分かっとらん。今のご時世、女の子を商売の形にすると途端に炎上、“今のはメ〇ゾーマではない、権利団体からのクレームだ”って大魔王様に言われてまう世の中や」
「マジか……地球やべえ。いやいや、逆転の発想。デザインが男なら?」
「男の娘?」
「ちげーよ。俺らには、ちょうどいいモデルがいんじゃん」
おや、いつの間にかチャラ男の周りに空き缶が八個くらい?
お互い結構飲んだンゴね。
「ハルヴィエド様型怪人……ハルヴィエドンとか売れそうじゃね?」
その時、ワイ将に電流走る……!
「ンゴンゴンゴンゴンゴwww 絶対売れるwwwwwww」
「ぎゃははははははwww だっしょだっしょ!? 貴方の要望に応えて好きな言葉を囁いてくれるハルヴィエド様とかどうよwwww」
「そwwwれwwwはwwww イケるンゴwww」
「何ならウチの組織にも買いそうなやつ出てくるってマジヤバいwww」
ここらへんでワイ将達のテンションが一回振り切れる。
そうすると逆に天啓って舞い降りるもんやね……。
「あれじゃね、セクシーな格好させて色気爆発コーデとかよくね!?」
「アリ寄りのアリw そうなるとコスプレとかも外せんよねwww」
「だなw 執事服は? ハルヴィエド様が“お嬢様”なんて呼んじまうのwww 一部の女性層に直撃だろこれwww」
「チャラ男さいこー!」
「任せろよ! あれだ、マジでこれ企画書にしちまうか!?」
「せやね、これは革新的なものになるわ! ワイ将も協力するで! あれや、商品にするなら一種類だけじゃ押しが弱い! 年齢操作して複数タイプを用意して“アナタの望む彼に出会える、パターンメイド・ハルヴィエド様”とかどや!?」
「やるじゃんか猛虎弁www よっしゃ、なら客層である女性側の意見も集めるべきだよな……そこは補佐役に丸投げすっか!」
補佐役……LリアちゃんじゃなくてN太郎くんの方やね。
酔った勢いでチャラ男はN太郎君に電話。
女性の意見を集めろとほぼ命令口調で押し付けた。
そう、これが始まりやった。
つまりレンタル彼氏の亜種や。
相手の要望に合わせて「理想の姿」に変身する怪人は造れんかもしれん。
でも「子供ハカセ」「普通のハカセ」「イケオジハカセ」みたいにパターン化して、それを販売ではなくコミュニケーションを楽しむサービスとして確立させるくらいならいけるんちゃう?
貴方の理想のハカセとデートできるレンタル式パターンメイド・ハルヴィエド様。
それがワイとチャラ男の考えた、まだ名前もない企画やった。
「んじゃ、俺組織時代のダチが研究所にいるから巻き込むわ」
「頼んだで同志チャラ男!」
「おうよ、同志猛虎弁!」
まあ所詮酒が入った時のバカ話や。翌日には消えるもんやと思っていた。
せやけど数日後、N太郎補佐役から書類が送られてきた。
内容や要約すると「もしもの話として、年齢や職業が自由となるなら、どんな設定でハカセと接してみたいか」というもの。
ぶっちゃけるとレンタル彼氏ハカセとどんな設定でデートしてみたい? という話やね。
酔っぱらいの戯言を真面目に受けて女の子達にインタビューしてくれたらしい。
ということで、以下がN太郎レポートになります。
<理想のシチュエーションを教えてください>
1.高校一年生女子Y・Aさん(元バスケ部)
『ぼ、ボクですかっ!? 理想と言われても……。え、えーと。少女マンガ的には、幼馴染とか? ボクはハルくんって呼んで、向こうはあーちゃん、みたいな呼び方で。家が隣同士で、同い年だから登校はいつもいっしょ……とか?』
2.高校二年生女子K・Sさん(社長令嬢)
『まず前提として、今の彼が一番であり理想だと思っています。ただ、ちょっとした妄想ですが、許嫁が彼だったら……と考えたことはあります。幼い頃から政略的に婚約が決められているけれど、お互い親の都合には関係なく心で結ばれている。現状に満足しているからこそ語れる、もしものロマンですね』
3.中学二年生女子A・Mさん(1回目)
『今のままでも十分理想で、優しい大好きなお兄ちゃんです、えへへ』
4.中学二年生女子A・Mさん(2回目)
『あっ、でも同じ学校に通ってたらなーって。クラスメイトになって、学校帰りに皆で寄り道して遊んだりするのも楽しそう。それに、体育祭とか文化祭も一緒に準備したり、そういうのもいいなぁ。あ、ハル先輩と廊下で会えたりするのも、すっごく素敵です』
5.中学三年生女子V・D・C(某会社専属モデル)
『む、理想? 私は現状でもハルヴィエドに不満はないのじゃ。ん、敢えて言うなら? そうじゃな……コスプレなら、エースパイロットとかがいいのう! 突如謎のロボットに襲われる街! ハルヴィエドは私を守るために、偶然見つけた軍の試作型ロボットに乗り込む! あ、もちろん私も一緒に乗るぞ。一人乗りのコックピットに二人だから狭いけど、その状態でハル無双! かーらーのーロマンス! いつの時代もハプニングで試作ロボットに乗り込むのは憧れのシチュなのじゃ……』
6.高校一年生くのいちH・Mさん(アパレル系志望猫耳)
『猫耳ハル。偶にはお揃いしてみたい、にゃ』
7.中学二年生女子A・Mさん(3回目)
『年齢も変えていいんですか? なら小学生くらいのハルくんをお姉さんとしてお世話してみたいです。あーんしたり、着替えを手伝ったり。寝る時は手を繋いで寝たりとか。“おねえちゃーん”なんて呼ばれてみるのも……』
8.某社第二秘書L・Vさん
『ピンチの時に助けてくれる王子様とお姫様……なんて。いえ、私はハルヴィエド様の補佐役。そのようなことを考えてる暇は』
9.中学二年生女子A・Mさん(4回目)
『あとは、映画みたいなロマンスは興味があるかなぁ。死がふたりを分かつまで……なんて憧れです』
色々ツッコミどころはあるけれど、わりとパターンメイド・ハルヴィエド様求められてない?
あれ、これいけるんちゃう?
そう思ったワイ将は、シラフの状態で企画書を作った。
もっともそれは役に立つもんやない。
そもそもワイ将には怪人を造る技術なんてないんやから、ネタにしかならん。
せやけど初めての企画書や、記念として大切に保管しておくことにした。
ただワイもルルンちゃんやLリアちゃんを見習って神霊工学を勉強してみるのもいいかもしれんね……。
だってワイはハーレム派。
レンタルハカセが成功したら幸せになる人って結構おらん?
◆
617:誹謗中傷に負けない猛虎弁
そんな感じで、ワイと戦闘員C男はハカセ型怪人でレンタル彼氏業をする企画を立てたンゴ
あ、インタビューの内容は秘密で
女の子たちのプライバシーは守らんとねぇ
618:ハカセ
君ら自分のとこの社長代理で何しようとしてんの?
619:名無しの戦闘員
わりと売れそうじゃね? レンタルハカセ
620:名無しの戦闘員
インタビューの内容興味ある
女の子に人気のシチュってなんだろ、俺様系とか?
621:名無しの戦闘員
レンタル彼氏なら普通の経営者ハカセの方が受け良くない?
622:ハカセ
誰かワイを殺せ
623:名無しの戦闘員
どうしたいきなり!?
624:名無しの戦闘員
なにがあったハカセ!?
625:名無しの戦闘員
なにへこんでんのか分からんけど説明求む
626:名無しの戦闘員
そのまま落ちたりすんなよ!? 俺ら餌待ち状態だから!
627:ハカセ
いや、なんつーか、うん
改めてアリスちゃんに話を聞いて、総合した結果なんか分かってもた
マジで猛虎弁が犯人やわこれ……
ちょっと散らかった説明になるけど、お前らシンギュラリティって知ってる?
628:名無しの戦闘員
?
629:名無しの戦闘員
舐めんなよ、俺らがそんなこと知ってるわけねえだろうが
630:名無しの戦闘員
何で偉そうなのw
631:名無しの戦闘員
技術的特異点だね、2045年問題としてニュースでも取り上げられてるよ
今ってAIがすごく発達してるよね? 最近なんかだとAIで小説や萌絵を作成できたりするレベル
それがどんどん進んでいくと、もしかしたらAIが人間を完全に超える時が来るのかも
そういう「AIが人類の知能を超える転換点。それがもたらす世界の変化」のことを技術的特異点って言うんだ
632:名無しの戦闘員
エレハカ女はなんで時折知的になるの?
633:名無しの戦闘員
普段は恥的で痴的なのになw
634:ハカセ
うん、それであっとる
まあ実際には来ないとか言ってる研究者もおるけどね
この技術的特異点って実は特別なことやない
蒸気タービン、相対性理論、プログラム可能な計算機、そもそも電気自体も
ワイらの次元で言うと魂の発見、人造魂、小規模な奇跡の実現あたりやろか
世界は新しい技術によって何度も変革の時を迎えた
これもその一つってだけや
でや、たぶんな?
ワイらがやって来て、神霊工学の知識が日本に流れ込むことで
どこかのタイミングで技術爆発が起こるんやと思う、おそらくこの十年以内に
それこそ技術特異点のような、世界を変容させるレベルで
結果として猛虎弁の荒唐無稽なアイデアに技術が追い付く
当初の考えである、他人の要望で可変するハカセ型怪人が未来では完成してまうんや
ミスなのか暴走なのかは分からんけど意図せぬ形でな
「他者の意識に反応し姿と行動基準を変容させる物質化した霊体」
つまり、クピディタースや
635:名無しの戦闘員
猛虎弁マジで戦犯やんけ
636:名無しの戦闘員
じゃあ破壊活動って?
637:ハカセ
お前らも言っとったやろ?
怪人がいなくなってロスフェアちゃんが活躍せんのは寂しい
つまるところテイのいい娯楽や
クピモンはロスフェアちゃんを、未来では魔法少女ちゃん達を活躍させるための舞台装置にすぎん
638:名無しの戦闘員
あっ、だから破壊活動してるって話なのに全然被害が出てないのか
639:名無しの戦闘員
クピモンは変身ヒロインをかっこかわいく活躍をさせるためのやられ役なわけね
640:名無しの戦闘員
なら放っておいても問題なかったんじゃ?
641:名無しの戦闘員
アホか、他者に反応して行動変えるんなら
今は「ロスフェアが見たい!」かも知らんけど大衆の意識が「この国滅べ」に傾いたらどうすんだ
642:名無しの戦闘員
民度で脅威度が変わるのか
確かにそれはヤバい
643:名無しの戦闘員
じゃあ未来はそんなにひどいことに……?
644:ハカセ
いえ、違います
あくまでアリスちゃん達の話と猛虎弁のレスからの推測になるけどな
結局基盤が「デート可能な色んなハカセ」なのでクピモンはそもそも戦闘用じゃなく、進化しきるとワイの姿になるんちゃうかな
その証拠に、クピディタース・ラディクスもワイの姿をとってるそうや
未来の世界では、10メートル級の六枚の翼を羽ばたかせた王子様ルックで猫耳付けたワイが空を舞っているそうです
誰かワイを殺せや! なにしてくれとんねん猛虎弁ぇ!?
645:名無しの戦闘員
大惨事じゃねえかwwwwww
646:名無しの戦闘員
猫耳熾天使ハカセwww
647:名無しの戦闘員
マジモンの奇行種になりやがったwww
648:名無しの戦闘員
ようやく分かったわ、未来がピンチなのに娘ちゃんに妙な余裕がある理由
滅亡の危機じゃなくてハカセの評判の危機なのねw
649:名無しの戦闘員
そら娘からしたら全力でどうにかしたいわw
650:ハカセ
そしておそらく、クピモンを放置したら……
彼らは他者の思念により変化するも、最終的には基礎となったレンタルワイの姿を取り戻す
その結果、
ショタなワイ
ダンディーなワイ
高校生で幼馴染なワイ
王子様なワイ
猫耳なワイなどなど
多種多様なワイが巷にあふれる百ワイ夜行が誕生する
651:名無しの戦闘員
地 獄 絵 図wwww
651:名無しの戦闘員
くっそワロタwww
652:名無しの戦闘員
見たいか見たくないで言えば正直見たいw
653:せくしー
一部喜ぶ人がいない訳でもないのがなんとも
654:誹謗中傷に負けない猛虎弁
愉快な事態で草
655:名無しの戦闘員
だいたいお前のせいだよw
656:ハカセ
アリス「猛虎弁は未来でプロフェッサーYを名乗り、クピモンの開発者を謳って活動してる。この件に父さんが関与しておらず、会社に対する嫌がらせで父さんの姿を模した存在を造り上げたとして。そうやって時間を稼いでいるうちに巨大父さんをどうにかするために、私達は過去に情報を集めに来たんだ」
みそら「私のいた未来でもおっきなパパが現れます。でもYさんは、チームのリーダーではあっても実際の作成には関わっていないので、どういう理論で生まれたかを知らないんです」
ユエ「別に放っておいても地球のピンチじゃないけどどうにかはしたいよなー、父ちゃんの姿だし」
妖精姫の娘ちゃん達が頷き合ってます
まあ会社の評判守るために悪役買って出たことは評価したるわ
どうやら未来ではプロフェッサーY対魔法少女の形式にすることで、ワイが一切この件に関わってないと証明しててくれてるっぽい
657:名無しの戦闘員
だとしたら未来でもハカセらは茶番やってるってことじゃねえかw
658:名無しの戦闘員
20年近く経ってんのに本質なんも変わってねえぞこいつら
659:ハカセ
全未来でクピモン・ワイは発生する
ということは、ワイが誰とも結ばれていない状況で既に雛形は存在してる訳や
どうやらそれが猛虎弁の企画書のようやね
十年以内に技術が大きく進歩し、その企画書が実現可能となる
せやけど本職の神霊工学者でないモンが練った企画を無理に再現した結果クピモンが産まれるってことやな
そもそも初期構想だとどんな感じなん?
660:誹謗中傷に負けない猛虎弁
あー、最初の企画だとレンタルハカセは、少し不思議なマンガに出てくるコピーロボットみたいなイメージやった
そんで、よくある「願いを叶える系アイテム」みたく、使用する人の願望を受けて理想のハカセになるみたいな?
だからコアは「種」みたいな小さい奴で、成長するイメージ? とか書いた気がする
661:ハカセ
人が想像することはすべて実現可能とはよく言ったもんや
つまり日本特有のサブカル的発想と見様見真似の神霊工学を混ぜた結果な訳やね
そのせいで未来のワイも今一つ理解がしにくかったんかもしれん
662:名無しの戦闘員
ん? でもそれなら、未来のプロフェッサーYも仕組みを知ってるはずじゃ?
663:誹謗中傷に負けない猛虎弁
ゆうて詳しい話はワイ将も知らんよ?
戦闘員C男と話し決めてたのはサービス内容だけで技術的なことは全部丸投げ
そういや、C男が研究所に持ち込んでみると言ってたような……?
664:名無しの戦闘員
C男も営業だって言ってたし、アンケートはN太郎に任せた
技術的には研究所に頼ってる
皆で作った企画だけど皆が微妙に能力足りないせいで、全体を把握している奴が一人もいないのか
665:ハカセ
つーかヤバイやんけ
猛虎弁、お前すぐ出社な
研究所に行って速攻企画潰すから
アリスちゃんも連れて行くわ
666:誹謗中傷に負けない猛虎弁
うっす、しゃーないね
667:名無しの戦闘員
にゃんjで業務連絡すんのやめてもらえる?
668:名無しの戦闘員
いやまあ、世界を揺るがす危機とかじゃなくてよかったんだけどね
今一つすっきりはしないというか
669:名無しの戦闘員
現状だと「この世界ではクピモンはまだ生まれていない」ことになる
じゃあ誰が持ち込んだの? って疑問は残るな
670:ハカセ
あ、それも多分解決済み
おそらくミス、ってことになるんやろね
ただクピモンを現代に放り込んでしまった子の名誉のためにも内緒にさせてくれ
そういや猛虎弁、
アリス「あのシリアスな会話なんだったんだろうね。猛虎弁、とりあえずぶん殴る」
って言っとるよ
ああ、クピモンに関しては魔法少女ちゃん達も退治手伝ってくれるみたい
久々に組織フル活動で対処に当たるわ
じゃ、今日はこれで落ちるな
671:名無しの戦闘員
おーう、お疲れー
672:名無しの戦闘員
まあ最悪なにかあってもハカセが恥ずかしい目に合うだけって知れてよかったわ
673:名無しの戦闘員
こうなると俄然他のSNSが面白くなってくるな
674:名無しの戦闘員
魔法少女ちゃん達に関する考察やクピモンまとめ
どれも的外れでね
675:名無しの戦闘員
相変わらずにゃんj民だけが真相を知っているというw