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百合のこと



491:ハカセ

 それも今回の話と絡んでくるんや

 怪人開発の報酬としてケーキセット無料券をもらったワイは、アニキの喫茶店でお茶の時間としゃれこもうとウキウキやった

 その道すがら首領とルルンちゃんに偶然出会ってな


  首領「ハカセ、今日は休みなのか?」

  ワイ「ええ、なので少しアニキのところでお茶でも」

 ルルン「…………はっ!? わ、わあ、ぐーぜん! わ、私達もなんです! 一緒に行ってもいいですか?」

  首領「え? ……そ、そんな気がするのじゃ! うん、ケーキな予定があった!」


 二人ともアドリブ弱すぎん?

 ともかくルルンちゃん・ワイ・首領でお手々繋いで喫茶店に行ったんや


492:名無しの戦闘員

 ルルンちゃん隠さなくなってきおった……


493:名無しの戦闘員

 わりと写真撮られたら週刊誌案件よね、中学生とお手々繋ぎデート


494:ハカセ

 デートちゃうから

 んで、お店の前に行ったところで


  ユエ「あー!? 父ちゃんだ!」

 みそら「パパ! こんにちわです」


 偶然にもユエちゃんとみそらちゃんとも遭遇

 すると首領が袖くいくい

 

  首領「ハカセ、どういうことなのじゃ?」

 ルルン「あっ。もしかして、この子達……?」


 ルルンちゃんの方は先に気付いたみたい

 が、なにか言う前にユエちゃんが叫ぶ


 ユエ「首領ちゃん、わっけー!?」

 首領「うむ? ぬぉ!? な、なんじゃ!? おぬしら何者なのじゃ!?」

 ユエ「ひゃっほう、首領ちゃんイェーイ!」

 首領「なにが!?」


 首領を中心にグルグル回るユエちゃん、ちょっと面白い


495:名無しの戦闘員

 12歳児にパワー負けする15歳児


496:名無しの戦闘員

 ユエちゃん18年後から来てるはずだから、未来の首領ちゃん33歳の筈だよね?

 なのに首領ちゃんって呼ばれてるの?


497:名無しの戦闘員

 言いたかないけどさ……たぶん首領ちゃん未来でも舐められてるよねwww


498:ハカセ

 みそら「あ……もしかして、ルルン博士、ですか?」

 ルルン「博士? ルルンではありますけど。あなたは……」

 みそら「フィオナママとハカセパパの娘で、みそらと言います」

 ルルン「わ、わー。フィオナさんの……」


 こっちはぎこちないながらにお互いペコリと挨拶

 で、なんやかんや話しつつ「父ちゃん、アニキのおっちゃんのところ行くの? オレも行きたい!」って言うから皆で喫茶店に行く流れに

 アニキのおっちゃんかぁ……分かってたけど、ちょい複雑


499:名無しの戦闘員

 そりゃ未来のアニキはおっちゃんだよなぁ


500:ハカセ

 アニキ「いらっ……しゃい?」

  A子「ハカセさん、これはいったい」

  ワイ「うん、なんかすんません」


 ワイと四人の少女達が店にやって来た

 自然とA子ちゃんが隅っこ目立たんテーブル席に案内してくれた

 さらりとアニキはcloseの札を店先に出す

 なんかホンマすんません……


 アニキ「いいよ、ハカセには普段稼がせてもらってるし」

  A子「ええ。首領と一緒にお茶しているだけで集客効果が凄いですもんね」


501:名無しの戦闘員

 それは確かに見てみたい


502:名無しの戦闘員

 ハカセ単品でも話題の経営者が足しげく通う店ってだけで宣伝だわな


503:名無しの戦闘員

 てかそのテーブルやっぱりロリコンじゃねえかw


504:ハカセ

 みそら「わぁ、やっぱりアニキおじさんのケーキ美味しいです」

 ルルン「うんうん、私も大好きなんです」

 みそら「未来のルルン博士も疲れた時はここのケーキだって言ってました」

  首領「うむ。さすがは義兄様なのじゃ!」 


 どうやら未来でもアニキは喫茶店のマスターみたいやね

 前回の喧嘩を反省したのか、ユエちゃんとみそらちゃんも仲良しな感じでただいまケーキ中


 首領「と、ところで……みそらは、清流のフィオナとハカセの娘というのは本当なのかの?」


505:名無しの戦闘員

 切り出したのは首領ちゃんか


506:名無しの戦闘員

 すらば? すらばなの?

 

507:ハカセ

 みそら「はい」

  首領「そ、そうか。パパとママは、仲良しか?」

 みそら「すっごく。毎日ちゅーしてます」

  首領「むむ、そうなのかぁ……」


 あれ? なんかワイ責められてる感じになってない?


  首領「いや、私はこれでもハカセとフィオナを応援しておるのじゃ。今まで頑張ってきたハカセの想いが報われるというなら、こんなに嬉しいことはない。しかし、なんというか、うぬぅ……」


 腕組みお悩み首領です


508:名無しの戦闘員

 まあ首領ちゃんからしたら大好きなお兄ちゃん盗られたみたいなもんだし


509:名無しの戦闘員

 思ったより冷静に受け入れてんじゃん

 実は泣きわめくくらいはすると思ってた


510:名無しの戦闘員

 首領様、おいたわしや……


511:ハカセ

 ルルン「やっぱり、フィオナさんかぁ……。ちなみに未来の私ってどんな感じですか?」

 みそら「ルルン博士はママやエレスさんの親友で、首領ちゃんと一緒によく家に遊びに来ます」

 ルルン「それって」

 みそら「ルルン博士はパパの一番弟子で、最も信頼する研究者だって言ってました。私のいた未来ではパパと共同研究でいくつもの発明品を作って、世界ですごい評価されてます」

  ユエ「オレんとこでもそうだったぞ。よく父ちゃんと一緒にテレビに映ってるの見た」

 ルルン「最も信頼。そうなんですか、えへへ……」


 才能だけで言ったらルルンちゃんはワイ以上やからな

 別段不思議ではないわな 


 首領「私! 私は!?」

 ユエ「首領ちゃんは首領ちゃんだぞ?」

 首領「なんで私だけちゃん付け!?」


512:名無しの戦闘員

 首領ちゃんマジ首領ちゃん


513:ハカセ

 首領「納得いかんのじゃ……」

 ユエ「いや、馬鹿にしてる訳じゃないのに。だってテレビでも首領ちゃんだし、そっちの方が慣れちゃってるだけ」

 首領「テレビ?」

 ユエ「そうそう。首領ちゃんは、“首領ちゃん”ってあだ名で親しまれてるアイドルでマルチタレントだからさぁ」

 首領「なんとおー!?」


 よく聞いたら、ユエちゃん時空だと首領はウチの会社のポスターで知名度を獲得して芸能界入りしたそうや

 写真集とか歌も出したりドラマにも出たりして、愛称が“首領ちゃん”なんやって

 まあ可愛いし、いい子やし、魅力的やからなぁ

 人気が出るのも当然っちゃ当然や


 ユエ「初ライブの時は父ちゃんとアニキのおっちゃんとゴリマッチョのおっちゃんが最前列で光る棒振って“首領ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!”て叫んでたみたい。母ちゃんもさすがに引いたって言ってた」


 未来のワイは何やってんのやろうね?


514:名無しの戦闘員

 アイドル首領ちゃん!?


515:名無しの戦闘員

 マジで!? なにそんな素晴らしい未来が待ってんの!? 

 俺ら応援し隊、絶対ヤバいことなってるわ!


516:名無しの戦闘員

 アニキもゴリマッチョもなにやってんだw


517:ハカセ

 ユエ「ちなみに枕営業とかを警戒した父ちゃんが透明になれる怪人を護衛に付けてる」


 未来のワイ以下略


518:名無しの戦闘員

 隠密怪人ステルシアン大活躍やんけ


519:名無しの戦闘員

 解釈一致

 首領ちゃんがアイドルになったらそりゃテンション爆上げじゃろて


520:名無しの戦闘員

 未来のお前は間違いなく俺らが知るハカセだ


521:名無しの戦闘員

 見たいンゴ…アイドル衣装首領ちゃんが見たいンゴぉぉぉぉぉぉ……


522:ハカセ

 みそら「私のところだと、結婚してますよ」


 更なる爆弾発言


 首領「私がっ!? な、なんでっ!?」


 なんでとはまた変な聞き方やけど、みそらちゃんによる追い爆弾投入


 みそら「ルルン博士と」

  首領「ホントに何で!?」

 ルルン「わ、私ですかっ!?」


 いきなり飛び火してルルンちゃんわたわたや


523:名無しの戦闘員

 俺も結構わたわただけど!?


524:名無しの戦闘員

 えっ、フィオナたんとの未来では首領ちゃん男になったの!?


525:名無しの戦闘員

 どうなってんだ未来ぃ!


526:名無しの戦闘員

 百合結婚という可能性もあるンゴ


527:ハカセ

 みそら「えっと、首領ちゃんは女の子ですけど、ルルン博士と結婚しました」

  首領「なにがあったのじゃ未来の私」

 ルルン「うぅ……しゅ、首領ちゃんのことは大好きだけどぉ……」 

 みそら「首領ちゃんは、元アイドルの政治家になって、じゆーこんいん制度? を押し通した、ごうわん政治家さんだってパパが褒めてました」


 ちょっと上手く説明できないみたいやからワイがまとめるけど

 どうやら首領はアイドルとして有名になった後は早めに引退して、芸能人から政治家に転身し国会議員になった

 そんで自由婚姻制度を打ち立てた

 同性婚異性婚・一夫多妻に多夫一妻、性別に関係なく誰とでも結婚できる制度なんやと

 結果、首領とルルンちゃんは女の子同士で結婚したらしい

 なおエレスちゃんは独身とのこと


 みそら「わ、私にとっては、首領ちゃんはよく遊んでくれる親戚のお姉さん、です。だから今も首領ちゃんって呼んじゃいます、にへへ……」

  首領「そうか、そうか。ならな仕方ないのう。し、しかし、ルルンと私が」

 ルルン「えぇと、首領ちゃんが私の旦那様?」

  首領「いやいや。私お嫁さんじゃない?」

 ルルン「じゃあ、二人ともお嫁さんで……」

 

 百合の花が咲いております


528:名無しの戦闘員

 予想外過ぎてちょっと困る


529:名無しの戦闘員

┌(┌^o^)┐ホモォ...つまりハカセとアニキもありってこと?


530:名無しの戦闘員

 てめーは巣に帰れ! 


531:ハカセ

 ユエ「首領ちゃんは合法ってあだ名もあったぞ。父ちゃん、どういう意味?」

 ワイ「知らなくていいことだよ、君は今のまま大きくなってね」(頭なでなで

 ユエ「へへっ、きもちいー」

みそら「ず、ずるいユエちゃん」

 首領「ハカセ、こっちも! わんすもあ!」

ルルン「え、えと。私も……なんて」 

 

 なんか大変なことになってもた……


 A子「撮影した画像をフィオナちゃんに送信、と」


 なんか大変なことになってもた!?

 

532:名無しの戦闘員

 それは甘んじて受けろ


533:名無しの戦闘員

 ごめん、ちょっとアンチスレ行ってくるわ


534:名無しの戦闘員

 ワイ将、もともとハーレム派だから問題ないンゴ


535:名無しの戦闘員

 私ちゃん基本がエレハカなだけで他も美味しく頂けるので

 なんなら、アニせく前提のハカせくとかでもいけるよ


536:名無しの戦闘員

 本気でヤベえぞ、この女


537:ハカセ

 フィオナ【ぎゅー、が一時間。なでなで付きでお願いします】


 メッセージが届きました

 罰を与えたつもりなんやろうけどただのご褒美です


  A子「ちなみに、私は……?」

 みそら「ええと、A子おばさんとせくしーおばさんは毎年首領ちゃんに感謝の贈り物をしています」

  A子「おばさん!? そ、それってつまり私とアニキさんとせくしーさんは!」

  ワイ「いつの間にかA子ちゃんが参加しとる」

  A子「うふふふ。どうしたの、私のかわいい義弟ハカセくん?」

 

  えぇ……


538:名無しの戦闘員

 A子ちゃん絶好調やん


539:せくしー

 首領はやる時はやる子だと信じていました

 自由婚姻制度\(^o^)/


540:名無しの戦闘員

 こっちはこっちで絶好調だw 


541:ハカセ

 アニキ「なあハカセ、今度飲みに行かないか?」

  ワイ「奇遇ですね。ちょっと酔いたい気分です」

 アニキ「俺も」

 

 そんなワイらを見てユエちゃんはにっこにこや


  ユエ「やっぱ、父ちゃんはアニキのおっちゃんと仲いいよなぁ」 

 アニキ「未来でもそうなのか?」

  ユエ「うん。アニキは優しいだけじゃなくてちゃんと叱ってくれる人。血は繋がってなくても兄ちゃんなんだって」

 アニキ「くく、嬉しいことを言ってくれる」(頭なでなで

  ワイ「アニキぃ、頭撫でないでください……」


 言いつつも払いのけられないワイ

 あれや、年上の頼れる男性に弱いんや

 基本ファザコンなんやろね


  A子「尊いの撮れました。首領、送りますね」

  首領「出かした! 待ち受けにしたいけど出来ないのでルルンお願いなのじゃ」

 ルルン「うん、分かった。代わりに、私も写真もらっていい?」

  A子「じゃあルルンちゃんにも」

 ルルン「わーい、です!」 


 当然のように出回るワイの写真


542:名無しの戦闘員

 アニハカか……


543:名無しの戦闘員

 下手なことを言うな、またアレが来るぞ


544:名無しの戦闘員

 ハカセのファザコン発言は経緯が経緯だけに弄りにくいな


545:ハカセ

 そしてアニキはワイの頭を撫でながら言いました


 アニキ「そうだ、そろそろ花嵐のアリスが店に着く。せっかくだ、この機会に話をしてみるといいだろう」

  ワイ「へ?」

 アニキ「いや、このまえ偶然知り合ってな。ハカセと話したいらしいから呼んでおいた」


  できればそういうことは早めに言っといてもらえませんかねぇ……


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