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大騒ぎのこと・後編

513:せくしー

 ありがとうございます、皆さん

 そして首領たちの様子ですが……


 首領「あ、あの。その、へへ……」


 勢いでまくし立てていた時はよかったのですが、一度止まるともうダメです

 首領は生まれてこの方基地の外に出たことがありません

 はっきり言ってしまうと、対人経験が組織の人員以外にないんです

 冷静になるとロスフェアにどう接すればいいか分からずオロオロしています


514:名無しの戦闘員

 かわいい=正義理論ならわりとゴリマッチョも正義じゃない?

 マッチョな戦士なのに奥さんにデレデレはかわいいと言えなくもないぞ


515:名無しの戦闘員

 病気のせいで筋金入りの引きこもりやったっけ?


516:名無しの戦闘員

 せめて深窓の令嬢とでも言ってやれ。もう女の子扱いでいいだろうし。


517:名無しの戦闘員

 >>514

 やめいw


518:せくしー

 そしてそれに対峙するフィオナさんは……


 フィオナ「ええと、その。ど、どうも?」

   首領「う、うむ。ど、どうもー、なのじゃ」

 フィオナ「あの、いえ、こちらこそ……どうもー」

 

 ま さ か の こ ち ら も


 なんなんですか。二人してぎこちなく話しながら曖昧に笑っています

 先程までと全然違いますよ


519:名無しの戦闘員

 あ、ハカセが聖霊天装の時言ってた

 妖精と霊的融合する段階で失敗するフィオナちゃんは、本質的にはコミュ症だって


520:名無しの戦闘員

 自分に自信がない隠れ陰キャなフィオナちゃんですw


521:名無しの戦闘員

 ヒッキー×コミュ症じゃ修羅場も起こらんか……。


522:せくしー

 エレス「でも、よかったね! ひどい戦いにならなくて!」

  首領「む、むむ?」

 エレス「改めて、ボクはエレス。よろしくね、首領ちゃん」

  首領「うむ。よろしく、なのじゃ」


 そんな中でエレスさんが首領ちゃんと握手します

 戸惑っているフィオナさんにも話を振ったり、二人を取り持とうとしてくれています


 ルルン「私も、よろしくお願いしますです。首領ちゃんって呼んでいいですか?」

  首領「か、かまわんぞ」

 ルルン「一緒にケーキ食べましょう。すっごくおいしいですよ」 

  首領「なら、うん。私もいく」


 自然に手を繋いで、ケーキコーナーに移動

 年齢的に近いからか、首領もほっとしたみたいですね

 おかげでロスフェアの皆さんとどうにか会話ができるようになりました

 ハカセさん、すごく優しい目をしていますね


523:名無しの戦闘員

 ルルンちゃんはわざとなのか天然なのか


524:名無しの戦闘員

 どうなんだろう、気遣ったようにも見えるし空気読まないだけの可能性もある


525:名無しの戦闘員

 やっぱエレスちゃんがリーダーだ

 この子がおらんと普通に瓦解するわロスフェア


526:せくしー

 少し話をした後、ルルンさんがホッと安堵の息をもらしました


 ルルン「でも、よかった、です。ハカセさんが悪いことをするなら止めたいって、辛いなら助けてあげたいって思っていました。でも、苦しむハカセさんはいなかったんですね」

  首領「当然じゃ。私にとっては、頼れるもう一人の兄なのじゃ」 


 たぶんこの子なりにハカセさんを案じていたのでしょう

 それが無意味になっても素直に喜べる。ルルンさんはいい子ですね


 ルルン「ところで首領ちゃんが首領セルレなら、ハカセさんは勉強とか添い寝とか、カラダの面倒を見たりしたんですか?」


 ですが、すぐさまブッコんできました

 首領でなく、じーっとハカセさんを見つめています


527:名無しの戦闘員

 なにやら重い女ムーブ


528:名無しの戦闘員

 ルルンちゃん⁉ どうしたの⁉

 君はそんな子じゃないでしょ⁉


529:せくしー

 ルルン「……」(じーっ

 ハカセ「いや、ルルンちゃん? 違うぞ、確かに勉強は見たが、最後のは怪人の整備の話であって」

 ルルン「…………」(じーっ

 ハカセ「あの、だからだな? 甘やかしている自覚はあるが、未成年なんだから目くじらを立てるのも」


 ルルン「えへへ、ごめんなさい。ちょっと冗談です」

 ハカセ「そ、そうか。いや、誤解していないようでなによりだ」

 ルルン「そうですよね。未成年だから問題ありませんよね?」

 ハカセ「そう、そうなんだ!」


 ハカセさん? 誤魔化されてません?

 反対にフィオナさんは気にしつつも発言できない様子ですね


  エレス「意外とフィオナちゃんは平気そう?」

 フィオナ「多少の嫉妬はあるわ。でも踏み込めるほど深い仲とも言えないし……」

   猫耳「こっちはこっちでわりと面倒臭いにゃ」

 フィオナ「面倒臭い⁉」


 いきなり参加してその発言はかなりの攻撃力ですよ、猫耳ちゃん


530:名無しの戦闘員

 おやおや? ルルンちゃんもう懐いてるの域超えてなーい?


531:名無しの戦闘員

 フィオナちゃんあんだけ熱烈に告白しといてそこは躊躇するんだ?


532:名無しの戦闘員

 あれだな、カレシの女性関係が気になるけど追及したら嫌われるんじゃ……ってやつ


533:名無しの戦闘員

 よう考えたらまだ十代半ばくらいやもんなぁ

 つか地味に添い寝は否定してねぇぞハカセw


534:せくしー

 首領「ふっ、ふふふ。まあ、私はハカセと付き合いが長いからのう。色々と思い出もあるのじゃ」

 ちょっと調子を取り戻したようです


  ルルン「むぅ」

 フィオナ「……くっ」

  エレス「??」(きょとん

 

 この反応で大体分かりますよね


535:名無しの戦闘員

 エレスちゃんの相変わらずな蚊帳の外感


536:名無しの戦闘員

 ルルンちゃんぇ……


537:せくしー

 ただ問題は……修羅場実況スレと言いながら修羅場になりません

 いい子なんですよ、首領もフィオナちゃんたちも

 だからマウントの取り合いにならないし「私の方が彼に好かれてる」みたいな展開にならず、ケンカにも発展しません

 ああ、このままでは楽しいことが起こらない……!

 そう憂う私に、一筋の希望が差し込みました


538:せくしー

 I奈「じゃぁ、皆で仲良くゲームしましょ♡」

 十二歳のサラブレッド戦闘員、生意気系ジュニアアイドルI奈ちゃんです


539:名無しの戦闘員

 おお?


540:名無しの戦闘員

 意外な人物出てきたぞ


541:せくしー

 I奈ちゃんと、私はそれほど縁がないのですがLリアちゃんも

 二人がパーティー会場にやってきました。


 首領「むむ、おぬし達いったいどうしたのじゃ?」

 I奈「もぅ、首領が困ってるから来たに決まってるじゃないですか」

 首領「そ、そうなのか?」


 I奈「状況はだいたい分かりました。首領はもう侵略を止めちゃう。ロスフェアのお姉さんたちも侵略止めてハカセ様が無事なら戦う気がない。だったらぁ、あとは皆で仲良くなれば全部おっけーってことじゃないですか?」


 驚きました

 ほんとに状況を一番理解していますよ、この子

 

  I奈「じゃあ、皆でゲームして、お喋りして、おいしいご飯を食べて盛り上がるのが一番です」

 ハカセ「おお……I奈、君はとてもいいことを言った。私もそれがいいと思う」

  I奈「ですよねですよね? 私すごくないですか?」


542:せくしー

 奇しくもハカセさんの思惑と一致していますしね

 うんうんと頷くハカセさん

 そしてI奈さんは、すごく悪戯っぽい笑顔で言いました


  I奈「ということでぇ、みんなでパーティゲーム! 賞品はぁ、ハカセ様で♡」

 ハカセ「ファッ⁉」

  I奈「あんまり大きすぎるご褒美して負けを後に引き摺ったらダメですしぃ、優勝者にはお姫様抱っことかどうでしょう?」 

 

 ハカセさん、一歩引いた立ち位置だったのに急に渦中です


543:名無しの戦闘員

 I奈ちゃん、やるねぇw


544:名無しの戦闘員

 うまいこと嵌められた感w


545:せくしー

 ハカセ「I奈? き、君は一体何を?」

  I奈「ハカセ様も私の意見に賛成してくれました。皆さんもやる気一杯みたいですよ♡」

 

 実際フィオナさんたちも案外乗り気ですね。

 

   首領「ふむ、おもしろいのう」

 フィオナ「ええ。あくまで懇親として参加するのもいいじゃないかしら?」

  ルルン「……」(こくこく頷き

  エレス「あれ? これボクまた巻き込まれるヤツ?」

 

 頑張ってください、エレスさん……


546:名無しの戦闘員

 変則的だがハカセ争奪戦開催か

 I奈ちゃん偉い、資金百万ドル追加

 

547:せくしー

 I奈「ゲームはこちら! 『激突ファミレス・バトルロワイヤル』!」 


 テレビゲームはほとんど知らないんですよね……

 これはどういうものなんでしょう?


 I奈「あとぉ、ただプレイするだけじゃ面白くないし、優勝賞品以外にもちょっとした罰ゲームを入れましょう」

 

 まだまだI奈ちゃんの追撃は止まりません

 

  I奈「一年ごとの決算で四位だった人はぁ、罰としてハカセ様にまつわる印象的な思い出を語る!」

 ハカセ「あの、私の意思は……?」

  I奈「ぶっちゃけると冷静なハカセ様の素顔が知りたいです♡」

 

 ハカセさんの公開羞恥刑が決定した瞬間です


548:名無しの戦闘員

 すげえな、この子


549:名無しの戦闘員

 なにがすごいってほとんど初対面のロスフェアちゃんたちの矢印の向きを一瞬で把握してることだよ


550:名無しの戦闘員

 激突ファミレス・バトルロワイヤルは最大四人で対戦できるデジタルボードゲームだよ

 プレイヤーはファミレスの経営者になって、それぞれお店を発展させていくのが目的

 かなり自由度が高くて和食チェーン店にしたり食べ放題の店にしたり、デザートに力を入れた店を作ったりもできる

 

 ゲームとしては一つの地域に一つの店舗しか置けないから、効率よく資金を稼いでどんどん支店を作っていく必要がある

 地域制圧型の、陣地を取り合う対戦ゲームなんだ

 一年ごとに決算で順位が提示されて、最終的には十年目になった時点での総資産が一番大きい人の勝ち

つまりぃ、勝者は経営手腕に優れてるってことでぇ

 これで優勝できる人はぁ、きっと現実でもハカセを、助けられるんだろうなぁぁぁ!


551:名無しの戦闘員

 もしかしてI奈ちゃん、今までにないほどハカセを追いつめた最強の敵じゃない?


552:名無しの戦闘員

 煽りおるわw


553:せくしー

 >>550

 情報感謝です

 さっそく皆さんに伝えます


554:名無しの戦闘員

 せくしーちゃんも煽りにいきおったw




 ◆




 ゲームを前にしてレティシアが、誰に聞かせるでもなくぽつりと呟く。


「対戦型の経営ゲームですか……。ハルヴィエドさんは組織運営で大変ですから、ゲームだとしても上手に経営を行える人材なら、彼を助けられるかもしれませんねぇ」


 わりに声は大きめで、普通に少女たちの耳に入った。

 ただのゲームであっても手を抜く気は毛頭なく、首領ヴィラベリートも清流のフィオナたちも燃えている。浄炎のエレスだけはその熱気に当てられて「ひぅっ⁉」とか言っていた。 

 ここに神霊結社デルンケムの首領とロスト・フェアリーズの戦いは始まった。


「……やはり中高生をターゲットにした、安価なパスタレストランを」


 個人の好みとしては豆乳鍋や豆腐料理などの和風系だが、一般受けを考えてパスタをメインにしたイタリアンチェーン店で攻める清流のフィオナ。


「やはりホットケーキこそが至高……! メープルシロップマシマシで!」


 自分が好きな物は皆も好きという自信に溢れた首領ヴィラベリート。

 ホットケーキとたこ焼きが売りというファミレスを打ち立てる。


「うーんと、オムライスにクリームシチュー。あとプリン! 内装はお花とかフリルとか」


 萌花のルルンもまた好物を揃え、店のデザインもかわいらしく整えていく。


「店名は和風ハンバーグレストラン『ほむら』。看板メニューは、おろしハンバーグ定食となべ焼きうどん、っと」 


 それぞれが方針を決定し、理想とするファミレスを経営していく。

 当初は順調に進んでいた。しかし一年目の後半に差し掛かる頃、彼女の店は多くの苦難に晒されるようになった。


「な、なぜ? 客足がどんどん悪くなっていく……!?」

「ぬぉぉ、く、食い逃げの金次郎がぁ!? ああ、クレーマーのせいで評判が大変なことになっておるのじゃっ⁉」


 清流のフィオナのパスタレストランは売り上げが伸び悩み始める。

 クレーマーの過度な要求により疲弊するヴィラ首領。

 今一つお助けアイテム『サポートカード』の使い方が分かっていない清流のフィオナ。

 焚きつけるだけ焚きつけてリリアとケーキを楽しむアイナ。


「ステーキ御膳、値段は五十万円で決定~」

「あ、茜さんっ? た、高すぎないです?」

「いいのいいの、これで」


 浄炎のエレスは新商品『さいころステーキ御膳』を発表。

 社員旅行には海外を予定する萌花のルルン。

 起死回生の春のパスタフェアを実施する清流のフィオナ。

 実況中のレティシアと、優雅に食事しつつ観戦するミーニャ。

 火災により支店を失うヴィラ首領。火災保険には入っていなかった。

 バイトリーダーの暴走に頭を悩ませるヴィラ首領。

 マイナスの資産が基本になったヴィラ首領。

 勝利の栄冠をつかもうと邁進するも、一年ごとの決算で最下位になれば恐ろしい罰ゲームが待っている。

 語られる思い出の数々。

「ネックレスをプレゼントしてもらいました」とか「マッサージしたことがあるのじゃ」とか「自分からですけど、ぎゅって抱きしめました」とか。

 恥ずかしい過去が晒されるたびに銀髪の美青年は「やめて……やめてクレメンス……」と羞恥に悶える。

 ダメージを受けているのはハルヴィエドだけだった。 

 



 そして十年の時が経過し(ゲーム内時間)、ついに決着がついた。

 

 四位:ヴィラベリート首領(マイナス百二十九億)

 三位:清流のフィオナ(マイナス百十三億以上)

 二位:萌花のルルン(七十八億)

 

 ルルンはともかくフィオナとヴィラは完全な赤字経営である。


「負けたのじゃ……」

「そ、そんな……」

「うぅ、お姫様抱っこ……」


 敗者たちの恨みがましい視線が勝者に注がれる。

 

 一位:浄炎のエレス(二百三億)


 激闘を制したのは炎の妖精姫だった。


「あの、ね? ボク、弟がいるから。パーティゲームはそこそこ……。というかこれあくまでゲームだし、裕福な客向けに五十万円のステーキとか用意しても低確率だけど売れちゃうんだよね。千円のメニューを五百人に売るより、そっちの方が効率がいいというか。だから、その……ごめんなさい」


 つい全力でプレイしたが、エレスは非常に複雑な表情をしていた。




 ◆




765:ハカセ

 ということで、首領とロスフェアちゃんのゲーム対決

 優勝はエレスちゃんに決定しました

 

  ワイ「えーと、お姫様抱っこする?」

 エレス「へっ⁉ そ、そそ、そんな恐れ多い⁉」

 

 普通はそういう反応になるよね


766:名無しの戦闘員

 なにさらっと戻って来とんじゃハカセぇ⁉


767:名無しの戦闘員

 お帰りぃ! 心配したんだぞ!


768:名無しの戦闘員

 このバカ野郎がぁ!


769:名無しの戦闘員

 まあ全部ワイらの勘違いだったンゴね……


770:名無しの戦闘員

 なに他人事みたいに言ってんだよ元凶w


771:ハカセ

 心配かけてすまんかった

 なんだかんだいいところに落ち着きそうや

 

   首領「マイナス……マイナスなのじゃ……」

 フィオナ「首領さん、落ち込まないで。あくまでゲームだから」

   首領「ふふ。経営の才能もなく、赤字を出してハカセも失う」

     「まるで未来を見せつけられているようじゃ」

 フィオナ「大丈夫、大丈夫……ね?」

   首領「すまぬのう。おぬしも大赤字を出したというのに」


 ものすごく落ち込んだ半面、妙に仲良くなったみたいやね


772:名無しの戦闘員

 いや、首領ちゃん重いよ


773:名無しの戦闘員

 結果オーライ……なのか?


774:ハカセ

   首領「妖精姫も接してみれば優しい人たちなのじゃ。私はそれも知らずに敵として見ておった」

 フィオナ「それは私たちも同じ。あなたは、ただのお父さん想いのいい子だった」

   首領「父には申し訳ないが、敵の顔を知ったらもう刃は向けられぬ。……情けないのう」

 

 それは違う

 首領には相手を思いやる心があった、だからフィオナたんたちとも分かり合えた

 きっと先代ではロスフェアちゃんと仲良くなることはできんかった

 そやから、この結果は首領だから得られたもんやと思う 

 そう伝えたら首領は笑ってくれた

 

 首領「そっか。ありがとね、ハカセ!」

 

 なんか懐かしい表情を見た気がするわ


775:名無しの戦闘員

 よかったな、ハカセ


776:名無しの戦闘員

 首領ちゃんだから得られた結果ではある

 それでも、そこまで辿り着けたのはハカセがいたからだと俺は思うぞ


777:名無しの戦闘員

 首領ちゃんがいい子なのは、いい子でいられるようにお前が頑張ったおかげだよ


778:ハカセ

 おまえら、サンガツ

 とりあえず組織とロスフェアちゃんの和解は成立した

 首領も日本侵略の中断ではなく中止を認めてくれた

 だから仕上げをしようと思う


779:名無しの戦闘員

 仕上げって?


780:名無しの戦闘員

 フィオナちゃんとの結婚式か


781:名無しの戦闘員

 首領ちゃんの結婚式か


782:名無しの戦闘員

 義妹嫁との三々九度か


783:名無しの戦闘員

 ハーレム建設おめでとう!


784:ハカセ

 そのふざけっぷりに実家のような安心感

 マジメな話、ワイらが内々で和解したところで意味はないやろ?

 組織の侵略が終わったことを日本の皆々様に知ってもらわんとな

 つまり、大々的に組織はもう大丈夫だと喧伝する

 遠隔怪人セルレリアン……首領セルレをロスフェアちゃんに倒してもらって、事実上組織が動けなくなったと示す

 あとは、首領は悪くないよアピールも必要かな


785:名無しの戦闘員

 ……それでいいのか?


786:名無しの戦闘員

 デルンケムはお前にとっても大切な場所だったんだろ?


787:ハカセ

 もちろんや

 だけど、いつまでもグダグダってわけにはいかん

 色々ケジメはつけんと

 ってことで、おまえら!

 ワイらの茶番、首領セルレの散り様、楽しんでくれ!


788:名無しの戦闘員

 この祭りもそろそろ終わりかぁ……









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