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もしものこと


724:名無しの戦闘員






 浄炎のエレスは嫉妬していた。

 正義のために戦う仲間、清流のフィオナに対して。

 敵味方でありながら結ばれたフィオナとハルヴィエドに鬱屈とした感情を抱いていたのだ。


「ボク、すごく悪いことしてるね……」

 

 ある夜のこと。浄炎のエレスはハルヴィエドに体を寄せた。

 吐息がかかる距離。細い指先で、そっと彼の頬に触れる。


「やめろ。君はそんな娘ではないだろう」

「ううん。ボクはそんな、はしたない娘、だよ? フィオナちゃんの気持ちを知ってるのに、ハルヴィエドさんを求めてしまうんだから」


 明るく活発な少女だと思っていた。なのにその瞳は情欲に濡れている。

 エレスは一瞬のスキを突いてハルヴィエドの唇を奪った。

 最初は軽く。次第に深く、そして舌を絡ませる。

 ぴちゃりと唾液が粘ついた音を立てた。


「っはぁ。ダメだ、エレスちゃん……」

「フィオナちゃんのこと、好きでいいです。ボクを見てほしい、とも言いません。ただ一晩の温もりをください」

 

 そうして少女は瑞々しい裸体を晒し、ハルヴィエドを────





725:名無しの戦闘員

 ……みたいなね? 

 もちろんフィオナちゃんとハカセが頑張ったのは嬉しく思う

 でもエレハカ派のカプ厨たる私ちゃんとしては、エレスちゃんとハカセが結ばれる時はどんな感じなんだろうと考えるわけですよ


 その結果、「フィオナちゃんとハカセが結ばれたけど、横恋慕するエレスちゃんがカラダだけの繋がりを求めてハカセを押し倒す」のが理想かなって


 活発ボクっ娘の背徳浮気シチュってよくない?


726:名無しの戦闘員

 おい、いきなりヤバい女がヤバい妄想垂れ流し始めたぞ


727:名無しの戦闘員

 エレハカ女ぇ……


728:名無しの戦闘員

 フィオナちゃんの熱烈アピールからまだ一週間も経ってないのに……


729:ハカセ

 ワイが書き込みしてる最中にそれは心臓強すぎん?


730:名無しの戦闘員

 ハカセー、フィオナちゃんとはどんな感じ?


731:名無しの戦闘員

 相変わらず怪人は街で暴れたりしてるよな


732:ハカセ

 ワイは基本首領を支えたいから、組織を離れるつもりはない

 フィオナたん的には統括幹部代理のワイを受け入れん

 つまりワイが勝てば闇堕ちフィオナたんと、フィオナたんが勝てば光堕ちワイと、みたいな感じやな


 ただあの子的には、日本人のハカセさんと統括幹部代理は切り離して考えとる

 普段のワイらは今までとあんまり変わっとらんよ

 仲のいいフィオナちゃんとハカセさんや

 普段の関係を利用して事を運ぼうとはお互い考えとらん


733:名無しの戦闘員

 これはこれで日本の平和が守られたような気がする


734:ハカセ

 ただ、なんと言いましょう


 フィオナ「また今度、デートしましょうね」


 エレスちゃんやルルンちゃんに聞こえないように耳元でこっそり囁かれました

 びっくりしてフィオナたんを見たら、顔真っ赤にして微笑んどった

 ワイは……十歳も年下の女の子にうまく転がされてる男です……


735:名無しの戦闘員

 ひゅーっ!


736:名無しの戦闘員

 おい誰か! ブラックコーヒーを樽で持ってこい!


737:名無しの戦闘員

 悪と正義が実はお互いに惚れている

 悲劇の定番なのになんか違うぜw


738:ハカセ

 今後は人的被害を絶対に出さんようにせんとなぁ

 ここからフィオナたんに嫌われるのはさすがにつらい

 ってことでエレスちゃんにちょっかいかけたりはせんぞ


739:名無しの戦闘員

 でもハカセんとこって一夫多妻OKなんだろ?


740:名無しの戦闘員

 ロスフェアちゃんに、首領ちゃんと猫耳ちゃん

 五人はイケるな。


741:ハカセ

 いやいや、女の子たちの気持ちも考えたって?

 あと夫妻自由婚姻は近年の女性運動から出てきたわりと新しめの制度やからなぁ

 男のワイからすると今一つ馴染めん


742:名無しの戦闘員

 女の子の……気持ちを考える……?


743:名無しの戦闘員

 ハカセにそんなこと言われるとかすごい屈辱


744:ハカセ

 変わらないワイの扱いに安堵すら覚えるようになってしまった件


745:名無しの戦闘員

 でもさぁ、エレハカ女の妄想はともかく可能性は実際あったんじゃ?

 浮気とかじゃなく、初めて見たロスフェアがエレスちゃんだったら……みたいな


746:名無しの戦闘員

 この手のもしも話は定番だよな


747:名無しの戦闘員

 よっしゃ、つまりこういうのだろ?

 もしもフィオナちゃんとではなく首領ルートだったら!


748:ハカセ

 いや、ルートて。恩人のお子さんでワイにとっても大事な子やぞ

 首領で妄想とかちょっとレベル高すぎん?


749:名無しの戦闘員

 ルート確定なら当然十六歳になったら女の子を選ぶのは間違いないンゴ


750:名無しの戦闘員

 美少女のじゃっ娘で悪の組織の首領。属性過多、だがそれがいい……


751:名無しの戦闘員

 ハカセは首領の旦那なんだから統括幹部代理のままじゃバランス悪い

 なんだろう、もっと偉い役職作るべき? 


752:名無しの戦闘員

 現状ハカセが組織回してるから運営上の問題はないはず

 あるとすれば、幹部が猫耳くのいち一人になるくらい? 

 アニキたちに戻ってきてもらうか


753:ハカセ

 あれ? ワイのレス見えてないのかな?


754:名無しの戦闘員

 いっそのことロスフェアちゃんたちを呼ぶのはどうよ

 妄想なんだしそこは自由にさ


755:名無しの戦闘員

 ハカセへの愛ゆえに堕ちたフィオナちゃんが闇堕ち幹部になるんやな


756:名無しの戦闘員

 つーか首領ちゃんが妻になるんならハカセが組織のトップの方が収まりよくない?


757:名無しの戦闘員

 >>754、755

 そ れ だ !


758:名無しの戦闘員

 よっしゃ、ちょっと書くからスレ進めすぎないでくれ


759:名無しの戦闘員

 頼んだ


760:名無しの戦闘員

 これらはすべて妄想であり、現実のハカセ・ロスフェア・デルンケムとは何らかかわりのないフィクションです


 ワイの名はハカセ……

 首領を妻に迎えたワイは、デルンケムの新たなトップとなり日本侵略を実行する

 ワイは妻を愛するあまり、あの子の望みを叶えるため手段を選ばなくなった

 暴力による制圧も経済的な支配もいとわない

 追い詰められるロスフェアちゃん。そこでワイはフィオナちゃんに手を差し伸べる

 

  ワイ「なあ、デルンケムに来ないか? 私は、君が好きだよ」

 フィオナ「ハカセさん……」(キュン


 悪の誘惑にロスフェアちゃんは一人、また一人と屈してゆく

 いつしかデルンケムには新たに三人の幹部が増えた

 

 濁流のフィオナ、絶華のルルン、業炎のエレス

 

 そう、かつて正義のために戦った少女たちはワイの魔の手に落ち、日本侵略の急先鋒として戦うのだ

 そしてついに日本の政権を奪取したワイらは、自らが制圧した国を眺めながら語り合う


 首領妻「ハカセよ……ううん、あなた。ここから見える景色に、パパ上は満足してくれるかのう?」

  ワイ「もちろんだ、愛しき妻よ。だが、まだ道半ば。我の覇道はこれからも続く」

 首領妻「うむ。日本を足掛かりとして、今度は世界を支配するのじゃ。あなたの隣で、その道行きを見せておくれ……」

 


 HAPPY END!



 当然だけど闇フィオナちゃん、闇ルルンちゃん、闇エレスちゃん、猫耳ちゃんもワイ争奪戦に参加するよ!


761:ハカセ

 まるでワイが語ったように書くのやめてもらえません⁉

 それにこれ首領ルートやなくてワイ魔王ルートだし一人称「我」なの⁉

 てかなんでワイが実際に言ったセリフを使うかなぁ⁉ クッソ恥ずいんですが⁉


762:名無しの戦闘員

 ハッピーか? これホントにハッピーエンドか?


763:名無しの戦闘員

 いい感じに荒ぶってらっしゃるw


764:名無しの戦闘員

 デルンケム首領ハルヴィエド、その横でしな垂れかかる天使のように美しい首領ちゃん

 その反対側には闇フィオナちゃん……ありじゃね?


765:ハカセ

 なんなの? おまえらワイをどうしたいの?

 デートの時は友情パワーで助けてくれたやん


766:名無しの戦闘員

 確かに俺達はあの時皆で悩み皆で考えた。ハカセをサポートするために頑張った


766:名無しの戦闘員

 そう、俺達は一つになったんだ。でもなハカセ聞いてくれ


768:名無しの戦闘員

 ぶっちゃけ最近ハカセをあんま弄ってないんでここらで遊びたい。


769:ハカセ

 流れるように最悪なこと言いだしたんですが……⁉

 いやいや、ワイらの絆を忘れたらあかん! 

 というかね、妄想に女の子を巻き込むのはよろしくない

 首領も猫耳もロスフェアちゃんも、ワイと恋仲になる妄想に使われたら気分悪くなるんちゃうかな?

 まあ、フィオナたんは、そんなことないかもぉ、しれんけど?


770:名無しの戦闘員

 次は猫耳くのいちルート! ひゃっほう、義妹で嫁とか最高だぜぇ!


771:ハカセ

 ワイの話を聞けぇぇぇぇぇ⁉


772:名無しの戦闘員

 猫耳くのいちかぁ

 順当な感じだと幹部同士で仲良くになるか、やっぱり

 ハカセのマンションで兄妹として暮らすのも俺的にはアリ


773:名無しの戦闘員

 確か猫耳は服のデザインに興味あるんだよな

 兄妹二人で小さな服飾店を営むとかは?


774:名無しの戦闘員

 服飾店いいじゃん

 でもどうせなら結婚まで行ってほしい

 パッパに虐待されていた猫耳ちゃん、そこから助けてくれたハカセ

 兄妹のように仲良く過ごしてきた二人

 でもいつしか家族への親愛は強い恋慕に代わっていく……


775:名無しの戦闘員

 ワイ将は結婚せずに兄と義妹でコメディタッチの方がいいンゴ

 お兄ちゃんと結婚するにゃ! 的に迫る猫耳ちゃんと大慌てなハカセお兄ちゃんw


776:せくしー

 猫耳ちゃんはいい子ですし、ハカセさんが大好きですからね

 ハカセさんがどんな選択をしても「好きにすればいい。私はついてく、にゃ」とか言いそうです

 二人でお店はあり得るかもしれません


777:名無しの戦闘員 

 まさかのせくしー参戦w


778:ハカセ

 せくしーの意見はあんまり否定できん……

 ワイ的にはもっと自由に生きてほしいんやけどなぁ


779:名無しの戦闘員

 ハカセ、猫耳ちゃんはきっと自由に生きてると思うぞ

 自由な心で、お前といっしょにいたいと願ってるんじゃないか?

 だから頭ごなしに否定してやらないでほしいし、俺は義妹嫁が大好きです


780:名無しの戦闘員

 途中までいいこと言ってたのにw


781:名無しの戦闘員

 とりあえず猫耳くのいちルートは組織離脱後にハカセと二人で服飾店かな

 結婚とかするとシリアスになり過ぎるんで


 ……なんだかんだでロスフェアが勝った世界線、ハカセと猫耳は二人で小さな店を営むようになった

 組織時代に作った偽名を使って兄妹として暮らすハカセたち

 猫耳デザインの女性服は意外と人気で今日もそれなりに忙しい

 ロスフェアも常連だ


 フィオナ「ハカセさん、こんにちは」

   猫耳「いらっしゃいませ、にゃ」

 フィオナ「あはは、ハカセさんに接客してもらいたいなぁ、なんて」

   猫耳「兄さんは忙しいので私にゃ」

 

 みたいな感じで、ハカセに近付きたいフィオナと嫉妬マシマシ猫耳が恋のさや当て

 

   首領「ハカセ、この商品はこっちに置けばいいのかの?」

 

 その間に新人店員・首領ちゃんがぱたぱたハカセのところにやってくる

 結局三人に詰め寄られて「どうしてこうなった……」とハカセががっくり項垂れる



 HAPPY END!



 すまん、義妹嫁好き

 こっちの方が荒れないかなぁと思ってちょっと柔らかくした


782:名無しの戦闘員

 これはこれでベタで好きだから大丈夫だよ


783:名無しの戦闘員

 首領ルートよりハッピーじゃん


784:ハカセ

 むぅ、悪くないと思ってしまった

 あの子の希望次第やけど、猫耳くのいちブランド設立に尽力するとか楽しそう

 いっしょにせくしーの作るアクセサリーを並べたりしたい


785:名無しの戦闘員

 猫耳ちゃん的にはハカセといっしょなら幸せみたいな感じだし、このルートはひどいことにならなそう


786:せくしー

 ハカセさん、私のアクセは素人芸ですから大した物ではありませんよ?

 好きだと言ってくれるのは嬉しいですが、身びいきが過ぎます


787:名無しの戦闘員

 ついでだし、せくしールートだとどうなるんだろ?


788:せくしー

 これは私にお任せあれ

 私はアニキさん一筋ですから、ハカセさんと恋愛関係にはならないでしょう

 なので私の場合は


「ハカセさんが起業して、社長ハカセさんと第一秘書わたし」!

 

 これしかありませんね

 ハカセさんの作るホワイト企業で優雅に働きつつ

 家に帰れば愛しい旦那様ともう一人の妻A子ちゃん……

 ああ、すばらしい生活です


789:名無しの戦闘員

 若き社長と美人秘書の組み合わせは鉄板だな


790:名無しの戦闘員

 あれだ

「社長、お忘れですか? 今日は恋人の誕生日ですよ」みたいな感じでフィオナちゃんへのプレゼントをせくしーが用意しちゃうヤツだ


791:ハカセ

 ワイは記念日を忘れませんしプレゼントもちゃんと選びます 

 あと一応言っとくけど本来ワイは研究畑の人間やからね? 

 経営に手を出しとる現状の方が例外なんや


792:名無しの戦闘員

 せくしーちゃんって妙にホワイト企業にこだわるよね 

 実はブラックなとこに勤めてるの? 


793:せくしー

 そこまでひどくはありませんが、若い女性だからと軽んじられてはいます

 ハカセさんならそういうところもうまくやってくれそうなんですけどねぇ


794:名無しの戦闘員

 ハカセ社長の会社なら俺も就職したい


795:名無しの戦闘

 ニート乙


796:名無しの戦闘 

 意外と出そろってきたな

 じゃあルルンちゃんの場合は?


797:名無しの戦闘員

 ロリ嫁いいよね

 あの子もハカセに懐いてるっぽいし


798:ハカセ

 ルルンちゃんは想像しやすい

 というかワイの希望として弟子にしたい

 あの子の神秘に対する先天的適正はすごいもんがある

 神霊工学を基礎から教えたら絶対いい研究者になるわ


 ルルン「おししょーさまっ、次はどうすればいいですか?」

  ワイ「ワイといっしょに新しい術式構築をせんか? ルルンちゃんの力が必要や」

 ルルン「はいっ」

 

 みたいに師弟仲よく研究とかすっごい楽しいと思う

 ま、これはあくまでワイの願望

 あの子の将来を狭めるような真似はしたくないから提案せんけどな


799:名無しの戦闘員

 ロリ弟子とおししょーさまか

 これもまた一つの真理なり


800:名無しの戦闘員

 ついにハカセが乗ってきたぞw


801:ハカセ

 しまった、つい。


802:名無しの戦闘員

 ルルンちゃんの白衣姿……いいな、すごくいい


803:名無しの戦闘員

 エレスちゃんだとどんな感じ?

 もちろん背徳浮気とかそんなんじゃなく


804:名無しの戦闘員

 エレスちゃんは元気活発系ボクっ娘だし、シンプルに学生恋愛からの結婚じゃない?

 ハカセ殴り飛ばすために特訓するくらい真面目だし意外といいお嫁さんになりそう


805:名無しの戦闘員

 いいねいいね、シンプルでありきたりだけどグッとくるやつだ

 仕事に疲れたハカセが家に帰ってくると


 エレスちゃん「おかえりなさい、あなた。ご飯できてるよっ」


 て、ぎゅーっと抱き着いて来るんだ

 ボクっ子だからあんまり女の子扱いされてなくて

 初めてかわいいって言ってくれたハカセにベタ惚れになっちゃう系


806:ハカセ

 なんかね、弟子うんぬんはともかく友達の女の子で嫁妄想はすっごい罪悪感

 ワイ完全にキモいヤツやんけ

 どんな顔してエレスちゃんに会えばええねん


807:名無しの戦闘員

 あくまで妄想、フィクションだから深く考えんなって


808:名無しの戦闘員

 そうだね。エレスちゃんかわいいもんね絶対ハカセと似合うよね。

 フィオナちゃんが好きなのも分かるけどエレスちゃんも魅力的だってこと忘れちゃいけないよハカセ


809:名無しの戦闘員

 エレハカ女の圧がすごいw


810:名無しの戦闘員

 つまり統合すると、だ


811:ハカセ

 なんで統合するんですかね?


812:名無しの戦闘員

 ハカセが首領と結婚してデルンケムのトップに立ち、闇フィオナちゃんと闇エレスちゃんをお嫁さんにして、闇ルルンちゃんを弟子にする

 日本での偽装生活においては猫耳ちゃんを義妹嫁にしてアパレルブランドを立ち上げ、せくしーさんを秘書に雇い、アニキたちの生活の面倒も見れば問題なく皆幸せになれるというわけだ


813:ハカセ

 問題ですが⁉ 問題しかありませんが⁉

 ワイがドクズやし女の子の気持ち無視してるし!

 あとワイの負担がデカすぎる!

 こんなもん未来永劫ド腐れ野郎と蔑まれることになるわ⁉


814:名無しの戦闘員

 そうか? いい案だと思ったんだけどなぁ。


815:名無しの戦闘員

 うんうん

 とても笑え…おもしろ……楽しそうな未来予想図じゃんw


816:名無しの戦闘員

 内心を何一つ隠せちゃいねぇw


817:名無しの戦闘員

 でもハカセが前に語ってた首領ちゃんもフィオナちゃんも助けるにはわりとよくない?


818:ハカセ

 よ く な い

 まずな、目的達成の手段として結婚を持ちだしてくるのが間違っとるわ

 だいたいフィオナたんとせっかくいい感じになれたのに、こーゆーの絶対あかんと思います


819:名無しの戦闘員

 ちなみにハカセ的フィオナちゃんルートのエンドは?


820:ハカセ

 そりゃ、まず大前提として組織の皆の安全と生活を保証

 首領が納得できるような形で戦いを終わらせる

 そうしたらフィオナたんとパスタ屋さんでも開いてのんびり暮らすかなぁ

 いや、でも研究の趣味は捨てたくないし

 なんにせよ途中で首領の補佐を放り投げるつもりはないから、まだまだ先の話やけど


821:名無しの戦闘員

 結局ハカセは悪の組織の科学者ポジのままなのね


822:名無しの戦闘員

 パスタ屋の話続いてたのか

 研究畑を自称するのにそのパスタへの熱い信仰はいったいなんなんだ


823:名無しの戦闘員

 ほら、パスタはオシャレだから

 こう考えるとこいつ一スレ目からなんも変わってねーなw




 ◆




 某日。


「見て見て沙雪ちゃん! 晴彦さんに、たい焼き買ってもらっちゃった!」

「どうしたの? そんなにいっぱい」

「なんかボクに申し訳ないことしたから、だって。えへへー、沙雪ちゃんにもおすそ分け」


 エレハカ女の背徳浮気妄想のせいで居た堪れない気持ちを、ハルヴィエドはたい焼きを贈ることで誤魔化そうとした。

 茜ちゃんは普通に喜んでくれたそうな。




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