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007

・・・翌日、学校が終わり家に帰った優は

名刺に書かれていた電話番号に緊張しながら

電話を掛ける


トゥルルル…トゥルルル…


2コール目で相手は出た


「はい、もしもし」 


優「あ、あの…」


康平は電話の声を聞いて相手が昨日声を掛けた

女性だと分かり「昨日カフェでお会いした方ですよね?」と返した


優「あ…はい…昨日の件で…

  事務所に入りたいと思って…」


康平「本当ですか?

   ありがとうございます!

   さっそくなんですが、契約のことと

   これからについて話したいのですが

   明日こちらまで来ていただくことは

   可能ですか?」


優「あ…はい!明日は学校休みなので…」


康平「学校?」


優「はい…高校生なんで」


康平「高校生!?」

康平はびっくりして声が大きくなってしまった


優「高校生じゃ駄目ですか?」

高校生じゃ、事務所には入れないのかと

不安な声で聞き返す優に

「いえいえ、そんなことありません。

 ただ…大人っぽく見えたもので

 まさか高校生だとは思っていませんでした。

 すみません」


昨日会った印象からてっきり20歳くらいだと

思っていた康平


康平「では、明日〇〇時にこちらまで

   来ていただいても宜しいですか?」


別に謝らなくてもいいのなぁ…と優は思った

大人っぽく見られたことは純粋に

嬉しかったからだ


話を戻されて〇〇時に来てくださいと言われた優は

「はい!」と元気よく返事した

その元気な返事に「ハハッ」と康平に笑われた優は

少し恥ずかしい気持ちになった


康平「では明日お待ちしています」


ガチャ…ツー…ツー…


私本当に事務所に入るんだ…

優はほんの少しだけ実感が湧いてきた


今日寝れるかな…

そう思っていた優だったが

案の定寝なきゃいけない時間になっても

中々寝付けなかった


目を瞑って羊を数えると寝れるんだっけ…


優は頭の中で羊を数えていく


1匹…2匹…………10匹……….........30匹いくか

いかないかのところで

優は深い眠りに落ちていった




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