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44 第六試合 対竹田小学校戦 (その5)

<ピピーッ>


後半開始の笛が鳴りました





そこでオレはセンターサークルからドリブルを始めます




まずは相手FWその1を抜きます


ササッとね


たとえば赤色で3倍速の人みたいに(笑)





FWその2も抜きました


使用したのはクライフターンです


相手はついてこれませんでした


遅い!遅いでござる!(笑)





FW3へは普通のフェイントです


ただし早さが違います


V-MAX発動くらい?





次はMFです


今度はMFは3人まとめてきました


さすがは清水FC、的確な対応です


こちらもそれなりに本気を出しました


「「「あ」」」っと言う間に抜きました


たとえば『NT-D』が発動したくらいの早さだと思って下さい





MFを抜くのにちょっと時間がかかったため、先ほど抜いたFWが回りこんでました


ちらっとゴールの方を見ると、うちのFWとMFがゴール前に適当に散らばっているのが見えました


ちょっち位置取りがいまいちです





実はハーフタイムで不満顔だったので、『とある』指示をだしておいたんですよ


それがこれ(ゴール前の位置取り)です


でも位置取りが甘いです


ゴールできる位置にいてくれません





しかたないのでFWとMF相手に時間稼ぎのために逃げ回りました


結構なスピードだしたので新型粒子の消費が通常の5倍くらいになりました





「ハチ!」


オレが声を出すと、同じチームのハチがゴールの方を向きました


そして首を下げて、両手を腰に持って行きます


これが『指示2』です





ヘンな格好をしたハチに困惑する面々


もちろんウチのメンバーも(笑)





そのスキをついてゴール前にセンターリングです


ボールを蹴るとともにハチに向かって走り出します


そしてハチの直前で踏み切り、ハチの両肩を跳び箱がわりに伸身宙返り


宙を飛んだオレのカカトあたりにボールがきたところで『かかと落とし』をしました






『かかと落とし』されたボールは一度地面に叩きつけられました


そして鋭角に跳ね返り、ゴールポストの天井裏に突き刺さる


こうしてボールは見事に相手ゴールの中へ入りました




宙に飛んだオレは、地面に着地するなり、前受け身でゴロゴロ転がりました


そうしないと衝撃で足痛めますからね


2mの落下はシャレにはなりませんって




「うっしゃ!」


着地した後、掛け声とともに片手でガッツポーズした後、自分の陣地へ向かいます




<ピピーッ>


ここでようやく審判がゴールを認めて笛を吹きました




どうやらルール内の判定をもらえたみたいです(笑)


さすが昔はルールがユルユルですね


未来だと危険行為でアウトになる確率大です(たぶん)




ようやく必殺技を使える機会が出来ました


作ったかいがありました


ちなみに、『オーバーヘッドキック+斧鉞@不敗の古武術』なので絶対負けません


どこかの必殺カードのように、出したところで勝利が決まります(笑)







これで口だけだなんて言わせません


ここまで頑張ったんですから


いい具合に心折れてくれたかな?




















オレ以外の面々は、あまりの非常識さに心が折れる、というか、マンガで言う真っ白?になりました


おかげ?で、後半戦は盛り上がらない


盛り上がらない


空気がハンパなかったです






あ~、すまん?


でも反省も後悔もしてないぞ(キリッ)

作中の技は中三の時に作った技です


まさに中二病満載(笑)


ただし、跳び箱とマットを使ったテストの時に落ちて首の骨折れそう(←実際は無傷です)になったので封印しました


残念!

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