29 第三試合 対長洲小学校戦(その4)
相手ボールで試合再開です
当然、三つ子の長男が真ん中でボールをドリブルしてきます
オレがブロックしにいくと、左の次男にパスします
そして、長男は次男のさらに左へ移動
頻繁にポジチェンジをしてきます
ボールを持ったヤツを両側に挟んだかと思えば
左側がボールをキープ
今度は右へ、とコロコロ変えます
3兄弟の間でパスが続きます
しかも、ポジチェンジでボールのパスのパターンが
右→右→右
左→右→右
左→右→左
と変則的に変わります
頻繁に人もパスの方向もコロコロ変わるのでついていけない
それが毛利三兄弟の必殺技のタネでした
甘いね、甘すぎる
砂糖を10杯くらい入れたコーヒーのように
理屈に合わない不条理な動作!、ですね
でも効果がでるまで97人足りませんでした(笑)
オレが皆にハンドサインを送ります
さあ、楽しいサッカーの時間の始まりだ
って、漫画は始まっていて、TVはまだですよね?
オレが真ん中の長男
ハチが左の次男
カナちゃんが右の三男
をマンツーマンでマークします
MFとDFは守備を固めます
すると、とたんにパスが通りにくくなりました
そりゃそうでしょう
三兄弟に、FWが個々にべったりと張り付いたせいで
ウリである三つ子のネタが使えなくなったんですから
ポジチェンジ?
何ソレ?
おいしいの?
ではなくて、ボールに関係なく人に張り付いていますから~、残念!
って、当分先ですよね、一発屋さん
バスが通らなくなったことに焦って長男が離れたスペースに大きくパスをだします
走り込んでマークを引き離して、パスを受け取ろうとする次男と三男
辛抱がたりません
そこはじっと我慢するところだよ?
次男と三男をハチとカナちゃんが動きをブロックします
ほら、残念でしたね
それによってできたわずかの時間差で、ウチのMFがボールを掻っ攫います
三兄弟は、いきなり出てきてドリブルを開始したMFに驚いています
FWがいるのにMFが上げってきたから驚く?
ルールブックにはMFがFWの位置まできちゃいけないなんて書いてないよ?
あせってボールを取りにいこうとする三兄弟を、オレ達FWがブロックします
この辺まではノーサインです
それくらい個々に判断して動けるくらい、オレが仕込みましたからね
ノーマークになったMFはそのまま、走り去り、相手チームの残り(寄生連中)をドリブルで抜き去る
そんでもってオレと同じように8人抜きしてゴールを決める
チョロい、チョロすぎます
コットスでもやれるチョロさだぜ!(笑)
しかし誰も気がつかなかったんですね
所詮は奇策
正攻法のマンツーマンで潰せるって
ディレイ(遅延)アタックか!
だが私に分身はきかん!
ってやつですね
・・・ATさん、そろそろ連載が始まってる?