蛇の道は蛇 中編
この物語はフィクションです。
この作中で行われる行為を推奨するものではありません。
三ツ星騎士団の団長、オリオン。
彼はガイカクに対して、拒絶の意を示していた。
まあそりゃそうだろうとは思っていたので、異論はなかった。
にもかかわらず、ほんの十分程度で、手のひらがひっくり返った。なんと騎士団総出で、頭を下げに来たのである。
ガイカクもウェズンも、なにがなんだかわからず、大いに困っていた。
「……よくわからねえんで、先に聞きます。火急ですか?」
「はい!」
「わかりました、それでは何をしてほしいのかおっしゃってください」
混乱しつつも、ガイカクは話を進めた。
どうやら焦っているようである。
「私ども三ツ星騎士団は、騎士養成校の教導も行っているのです。その生徒が演習中、他国の精鋭と衝突。引率していた配下の正騎士が重傷、生徒たち二十名は……攻撃性生体魔法陣『スコーピオン』の烙印を受け、全員が意識不明に……」
「はあ?! あのハンコ、まだ残ってたのか!」
「やはり、ご存じでしたか……その解除を、願いたいのです……! 病院では手の施しようがなく、魔導局に技術の解放を求めましたが許可に時間がかかると……それに、今解放を行っても、実際に治療できるわけではないとも……」
専門用語がわからないウェズンをして、苦渋の決断という雰囲気は伝わってきた。
「先ほどあれだけ貴殿へ違法行為やら高潔さを説いた我らが今更何をと……」
「謝罪はもう結構! 私は拠点に戻らせていただきます!」
同じくらい慌てたガイカクは、オリオンの肩をつかんで、顔を向けさせた。
「受け入れの準備をしておきますので、至急こちらにお運びください! 我が拠点には、団員用の病院がありますので、そこで治療をいたしましょう!」
「よ、よろしいのですか?」
「話す時間が無駄です! 腹の探り合い、条件の出し合いは、後でやればよろしい!」
安心するオリオンたちへ、その安心が無駄だと彼は説く。
「ウェズン卿! 大変恐縮ですが、我ら奇術騎士団はしばらくの間、なんの任務もこなせません! 全部三ツ星騎士団に回してください!」
「は……オリオン卿、それでよろしいですか?」
「当然です!」
「では後ほどそのように……それではガイカク卿、貴方は私の背に捕まってください。私が担いで、拠点までお運びいたします!」
「ありがたい! ではオリオン卿、お待ちしておりますので!」
ウェズンはガイカクを背負うと、そのまま総騎士団を後にした。
それに少し遅れて、三ツ星騎士団の面々も走り去っていく。
次代を担う若人の危機ということで、誰もが真剣に対応をしていた。
「ガイカク卿、よろしければ教えていただきたい。攻撃性生体魔法陣『スコーピオン』とはいったい?」
「雑に言えば、時間経過で死ぬ呪いです。体内に魔力を多く宿すものほど早く死に至らしめる、極めて悪趣味な代物。言うまでもなく、違法兵器です」
「……それは確かに恐ろしい」
攻撃性生体魔法陣『スコーピオン』。
これは生体魔法陣の欠点である『体に刻まれると魔術が使えなくなる』、『使うと死ぬ』をそのまま利用した魔法陣である。
サソリ(に似た魔法陣)が描かれた焼き印を相手に押し付けて、魔法陣を刻む。
(もちろん、別の方法で刻んでもよい)
すると相手の魔力を利用して魔法陣が拡大していき、受けた物に毒のような激痛を与え、最後には死に至らしめる。
焼き印を押せる状況というのだから、今回同様に相手を捕らえている状況だ。
ここまで聞けば、苦しめて殺すことが目的と言えるだろう。もちろん今回はそのケースなのだが、他の使い方もある。
「治す手段はあるのですか?」
「本来なら、解除するための魔法陣、『ケイローン』の烙印もセットなのです。それを押し当てれば解除できるはず」
「……それをお持ちで?」
「いえ、鍵と錠のような関係のため、私が持っていても意味がありません。それこそ、生徒を襲った者たちが持っているものでなければ意味がない」
「それでは……」
「捕えた捕虜へ『治してほしければ情報を吐け』と言ったり、貴人に押し当ててから解放し『そいつを助けたかったら金をよこせ』と脅すためのものです。逆に言って、今回はそのケースではないので……」
加害者側に何かの要求があれば、助かる可能性はある。
だがそれがないということなのだから、ガイカクが頼られたのだろう。
「では……どうやって助けるのですか」
「それは……着きましたね」
人間のエリート、ウェズンの俊足。
それはガイカクを、あっという間に彼の拠点へと運んでいた。
「どうしました、親分。ここに他の人を連れてくるなんてはじめて……」
「総員、集合! 急げ、急げ!」
人におんぶされて帰ってきたガイカクを見て、彼の部下たちは何事かとのんきに聞いてきた。
だがそのゆるみは、ガイカクの一喝で吹き飛んでいた。
仮にもガイカクが認めた兵たちである。招集に応じる、という基本はできていた。
それこそゴブリンたちまで、大慌てで集まってくる。
「端的に言う! ここの病院に、患者が来る!
「はい、先生!」
「わかった、旦那様!」
「御殿様の命令に従います!」
「
「オス、親分!」
「あいよ、棟梁!」
「族長の指示に従います!」
「
「はい、団長!」
「よし、行動開始!」
ぱんぱん、とガイカクが手を叩くと、二百人ほどの団員が一斉に動き出した。
このあたり、実に軍隊である。彼女たちが忠実な手足であることの、証明であろう。
それが済むと、ガイカクはウェズンの方を向いた。
「ウェズン卿! 恐縮ですが、オリオン卿の元へ向かってください! こちらへの案内をお願いしたいのです!」
「ええ、そうですね。迷う可能性もある……避けるべきリスクだ!」
オリオン卿が騎士団総本部へ来てから、十分も経過していないだろう。
もしも誰か一人でも無能がいれば、今でも話し込んでいたかもしれない。
そうなっていないのだから、騎士団はやはり優秀なのだろう。
※
ほどなくして、激痛に苦しむ騎士養成校の生徒たちが奇術騎士団の病院へ運び込まれた。
元は奇術騎士団の団員を治療するための施設だったが、騎士候補生たちを直すことになったのだから不思議なものである。
三ツ星騎士団の面々は、そこに生徒たちを運び込んだのだが、待っていたのは意外な光景だった。
並んでいるのは、即興の氷風呂である。砕かれた氷が浮かぶ、低温の風呂。
それが何を意味するのか、分からないわけがない。もちろん患者を浸けるためだろうが……。
「急いで全員を入れてください! 服を脱がせて!」
「……承知した!」
「……って! エルフもいるんですか?」
「あ、ああ、若いエルフの娘が、一人だけだが……」
「エルフかあ……その子も一旦はつけてください!」
ずらっと並べられた、大量の氷風呂。入れば健康な人間でも風邪をひくだろう。
その中に苦しむ生徒を入れるというのは、正直心苦しかった。
だがそうするほかないので、騎士団の面々は生徒を氷風呂へ入れていく。
生徒たちは、若いという点を除けば、多種多様な種族であり、男女もいる。
この中でエルフの娘が一人というのは、幸運だったのかどうだったのか。
「ガイカク卿……伺いたいのだが、まさか体温を下げたら治る、とは言いますまいな?」
「さすがに、そんなわけはありませんよ……」
これで追加で何かをすればいいのだが、そんなことはなかった。
ガイカクは厳しい表情で、氷水に付けられた生徒たちを注視している。
「攻撃性生体魔法陣『スコーピオン』について、詳しく説明いたしますと……」
ここでようやく説明に入ったガイカクに、三ツ星騎士団と、彼らを案内したウェズンは耳を傾けていた。
もちろん、あわてて準備をしていた奇術騎士団も同様である。
「そもそも生体魔法陣とは、肉体に直接魔法陣を刻み、刻まれた者の魔力を用いて効果を発揮するもの。極論、まったく魔力を宿していない者に描けば、なんの意味もないでしょう。反対に膨大な魔力を持つ者は、その効果を強く発揮することになる。そのため場合によっては、一種の制限を魔法陣に加えて描く必要があるのですが……」
ただでさえ傷を負っていた、騎士養成校の生徒たち。
彼らの体にはサソリのあざ、のような魔法陣がうごめいている。
特に活発に動いているのは、やはりエルフの娘だった。
ただでさえ強力な魔力を持つエルフの、そのエリートである。こうなっても、不思議なことはない。
「害をなすために生み出された魔法陣に、そんなものはありません。彼女が一番ダメージを受けており、真っ先に死ぬでしょう」
「それは……!」
「体力で劣るエルフであることも、手伝うでしょうね」
ガイカクは、特にエルフに注視していた。
貞操観念の強いエルフには酷な状況だが、医療ということで無視するほかない。
「スコーピオンは、宿主が生きている限り、苦しめ続ける。宿主が死ねば、残留していた魔力を吸って痣として肥大化し……全身を覆う。その毒針の部位が、ほほに来て……サソリの毒で死んだのだ、と無駄に顕示するのです」
「それは……調べて分かりました。それを、どうすれば防げるのですか!」
オリオンはここで、冷静さを失った。
ガイカクの肩をつかんで、その顔を見下ろす。
「逆です」
「は?」
その顔を、ガイカクは冷静に見上げていた。
「原理を聞けば、理解できるでしょう。このスコーピオン、宿主が死ねば機能を終えるのです。つまり……いったん殺して蘇生すれば、それでスコーピオンは止まったままになります」
「……蘇生、ですか」
「川や海でおぼれたものを、陸に上げたら息がない……しかし水を吐き出させれば呼吸が戻る……ということは聞くでしょう? それと同じです」
死の定義は難しい。
そしてスコーピオンにおける『施術者の死』とは、新しく魔力が生成されなくなった時、である。
人間だろうとエルフだろうと、心臓が停止しても十秒程度は魔力が生成される。
よって苦しむ生徒たちの心臓が止まっても、まだ十秒ほどは『スコーピオンの基準』では死んでいない。
だがその十秒が経過し、新しく魔力が生成されなくなると、スコーピオンの痣が肥大化を始める。
そして最後には、ほほの部分に毒針の先端が現れるのだ。
「よし、蘇生処置を始めるぞ! 風呂から上げて、体を温めろ! 心臓マッサージと、手動呼吸用のポンプ、急げ!」
「はい、先生!」
本来なら絶望的な症状だが、今回はガイカクにとって待ち望んだ状況である。
完全に機能を停止したところで蘇生を始めると、ほどなくしてエルフは自立呼吸を回復した。
まだ寒いようで震えているが、それは生きている証であり……なにより、スコーピオンの呪縛から解放されたようだった。
弱り切っているその姿をみて、オリオンやウェズン、三ツ星騎士団、奇術騎士団も息を吐きだした。
途中までは何をやっているのかわからなかったが、荒療治ではあるものの命を救うことはできていた。
「三ツ星騎士団の従騎士様! 皆さんは衛生兵としての心得もお持ちですね? 各種族の救命措置、よろしくお願いします!」
「ええ、お任せを! サソリの痣が止まったところで、蘇生するのですね?」
「はい! もしもその前に蘇生すれば、余計に苦しむことになります。お気をつけて!」
幸いと言っていいのだろう、患者が二十人に対して、助ける側は三百人ぐらいいる。
魔力や体力の差によって、完成にもずれがあったため、場が混乱することもなかった。
一旦は死んだ生徒たちが息を吹き返していく姿を見て、三ツ星騎士団の正騎士たちは、思わず膝から崩れる。
助かった、よかった。
彼らは気が抜けて、ここでようやくまともに呼吸ができ始めていた。
「蘇生が終わったら、体をふいて、ベッドに運べ! 体を温めること、特に末端を温めることを忘れるな! 種族や体格によって適温が違うから、そこは三ツ星騎士団の従騎士に確認をしろ!」
「はい、団長!」
「わかりました、先生!」
「ガイカク卿のおっしゃる通り、我らは把握しておりますので、体温にかんしてはお任せを!」
「脈や呼吸に異常があれば、俺に言え! 出血や何やらがあってもな! 俺が対応する!」
実にてきぱきと、治療が進んでいく。
もちろん『心肺停止』を挟む、文字通りの荒療治であるため、まだ安心はできない。
だがそれでも、ガイカクに頼む前と比べれば劇的な改善だった。
「問題は……エルフのお嬢さんか」
「彼女が、なにか?」
「エルフの魔力の強さゆえに、肉体へ深くダメージが刻まれています。つまり……ダメージが残っているため、ただ魔法陣の効果を終わらせただけでは完治が難しいかと」
「それは……なんとか、できますか?」
「何とかとは……なんともおおざっぱですねえ、まあ最善は尽くしましょう」
「お願いします!」
病院に運び込んだら、全部解決する。
そんな淡い理想が叶っていることに、オリオンたちは安堵していた。
この時すでに、日が沈む時間帯。
彼らはまだ意識の戻らない生徒たちを看護しつつ、夜を明かしたのだった。
※
さて、翌朝のことである。
ダークエルフたちに後を任せた三ツ星騎士団の面々は、奇術騎士団の病院で寝て、そのまま起きていた。
生徒たちが生きていることに安堵すると、すこし落ち着いて奇術騎士団の拠点を見ることになった。
「……危険薬物を製造している組織を摘発するときに、あの植物を見たような気がする」
「許可を取っていないと栽培できない、毒性の強い植物が見える……許可、とってるよな?」
「所持しているだけで重罪な花が、あんな普通の花畑に……」
三ツ星騎士団に属する騎士たちは、奇術騎士団で栽培されている植物を見て、青ざめていた。
違法性バリバリ、危険性バリバリ、中毒性バリバリな植物が、とくに悪びれもなく栽培されている。
黒い噂が絶えないことは知っていたが、それ以上の暗黒ぶりに、正騎士も従騎士も、もちろんオリオン団長も受け入れかねていた。ちなみに、ウェズンは昨晩に帰っている。
「ぎひひひひ! はは、ははは! ははははは! ひゃひゃひゃひゃ! おはようございます、皆さん!」
騎士団の特権をフル活用して行われていた、重大犯罪の数々。それを目撃した面々へ、ガイカクは道化めいた振る舞いをしつつ話しかけていた。
まさに、悪びれのない振る舞いであった。
「いやあ、昨日は大変でしたねえ! ですが一人も死なず、よかったですよ! エルフのお嬢さんも、治療のめどが立ちましたしねえ!」
彼は清廉潔白な三ツ星騎士団を、その汚濁に引きずり込もうとしていた。
「それでは……安心して腹の探り合い、条件の出し合いができますねえ」
「……」
「昨日の誠心誠意のお願いには、私も心を動かされました。アレこそまさに、真の愛! 生徒を思う教師の心、子供を守る大人の鑑! 我が身や信条がどうなろうと構わないという、騎士団の手本がありました! ねえ! ねえ! ねえ!」
悪ガキが大人の背中にしがみつくように、ガイカクはオリオンの背中に張り付いていた。
そして毛深い彼の体に、そのフードを押し付けていく。
「そう、意地悪をなさらないでください。いまさら我らも、恩義を忘れた振る舞いはいたしませぬ」
「おお! では? では?」
「我ら三ツ星騎士団は、奇術騎士団と轡を並べて戦う時……全面的な協力をいたしまする」
「ありがたき幸せ……げひひひひひひ!」
とんでもない相手を頼ってしまった、と後悔せざるを得なかった。
三ツ星騎士団の伝統を汚す、ありえざる協定が結ばれた。
これでは民からの信頼も、地に落ちてしまうだろう。
「しかしよろしいのですかぁああ? こんな怪しい男が率いる犯罪組織に組するなど……三ツ星騎士団としては、大問題でしょうぅ?」
「それは、そのとおりだ」
ガイカクもそれが分かっているので、ちくちく攻める。
それをオリオンは、潔く認めた。
「だが『そんなこと』よりも、生徒たちを命の危機にさらしたことの方が問題だ。まして助けられる可能性があるにも関わらず、何もしないなど……それこそ許されん」
「まあそうでしょうねえ」
ここでガイカクは、お茶らけるのをやめた。
「不幸な偶然だろうが何だろうが、騎士団長である貴方や、現場の責任者にとっては大問題。将来有望な騎士候補生たちを危険にさらした時点で……」
「もうすでに、三ツ星騎士団の名誉がどう、という段階は終わっている。ならば、生徒の命の為に全力を尽くすまで……とはいえ」
つい昨日、威厳と自身、自負と誇りに満ちていたオリオン。
それとは打って変わって、しかしそれでもなお気高い獣人であった。
「その最善が、貴殿へ頭を下げることだけだった。情けないことですよ」
「それでも凡俗にはできないことです、感服いたしますよ」
ガイカクは、フードを被ったまま礼をした。
「では今後、よろしくお願いします」
「うむ……た、ただなあ……こんなことは言いたくないが……」
危険な薬物の原材料となる植物が、多種多様に栽培されている。
その光景には、さすがに物申したいところであった。
「大丈夫なのか?」
「おお、疑われるのはかなしいことです。ですがご自分の目を信じてください!」
「いや、違法な植物が見えているのだが……」
ガイカクは、演技全開で自己弁護した。
「売れるほど作ってません!」
これが自己弁護か、というと怪しかった。
「自給自足、地産地消を心がけております!」
「……それは安心していいのか?」
「密輸も密売もしておりません! できません!」
「まあ確かにできないだろうが……」
ガイカクの言う通り、販売するにしては量が少ない。
危険は危険でも、実用の薬品を製造するためであって、よく売れる(隠語)薬は作っていないのであろう。
だといいなあ、と思わずにいられなかった。
「ガイカク卿! オリオン卿! 失礼します……?!」
そうしていると、拠点の外からウェズンが走ってきた。
走ってきている最中で、違法な薬品の畑を見て、血相を変えて、目を泳がせ始めた。
「そ、その……ティストリア様から、依頼が……ガイカク卿の手が空かないということで、三ツ星騎士団にお願いすることなのですが……」
「え、ええ! そうですね、ガイカク卿にはまだ生徒を診ていただきたいので、我らがお受けしましょう。どのような要件ですか?」
「そ、その……」
ウェズンは、ものすごく困った顔で、ガイカクを見た。
「その……この近辺で店を営んでいる豪商の娘が……新種の危険薬物らしきものを摂取したようで……その調査を……」
「なんだとぉ?!」
この近辺で、という言葉もあって、ガイカクは反応していた。
「なんて迷惑な奴だ! 俺が速攻で捕まえて、法の下にさばいてやる!」
薬物を乱用するものには、容赦しない。それが彼のモットーであった。
(ガイカク卿……信じていいのですね?)
(もしも彼が犯人だったら、どうすれば……)
他の誰もが、彼のマッチポンプを疑っているのであった。
この物語はフィクションです。
法律を守って、正しく生きてください。