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第六十四話:『実験動物なチンパンジー』

後書きにて、プチお知らせがあります。良ければ読んでください。

「副業でy○utuberになろうと思います」

『死人がデビューしないでください』

※主人公は死んでいます。この空間にいるのは主人公の魂(実体あり)です。

「でも欲しい物がある都度に女神様にお願いをするのも気が引けると言いますか」

『私に黙って色々なものを造っているくせに、よくそんな台詞が吐けますね』

「多少はポケットマネーで賄っていますが、限度もありますからね」

『多少のポケットマネーがあることが不思議なのですがね。今まではどうやって収入を得ていたのですか』

「普段は貢献ポイントを利用していますね」

『生きていた世界で、世界に対して貢献した場合、次の転生先で有利になれるポイントですか。貴方にもあったのですね。まあ減るものではないので、転生をすればするほど貯まりますからね』

「紅鮭師匠や田中さんは次の転生先に条件を付けることで消費していますが、俺の転生って基本的に不要ですからね」

『自分の姿を保持する田中はさておき、紅鮭に拘る時点で逆にプラスになっていませんかね』

「どちらかと言うと紅鮭で割引状態にして、良い条件での転生をしているって感じですね」

『ああ、なるほど。確かに顔が紅鮭なら魔王の側近でも割安で転生できそうですね』

「ただここ最近、くじ引きのガチャシステムやらでポイントを使い過ぎてしまい……趣味の女神様コレクションのグッズ化も捗らないのです」

『捗らなくてよろしい』

「でももう日本で俺のことを覚えている人とかいないんじゃないですかね」

『日本の時間軸で言うと、貴方が死んでから数年程度ですよ。画面で死人をみたら思い出す範疇です』

「ならVtuberですかね。アバターありきならバレないでしょうし」

『まあ、そうですね。しかし収益化やらの条件は結構大変だと聞いていますが』

「聞いているんですね」

『たまに見ますので。ですが声でも気づく人は気づくのでは』

※作者もたまに見ます。色々な方を応援しております。

「声の方は忍術で変えられるので……ああ、ン。……大丈夫ですよ」

『うわ、私の声だ』

「後は女神様のアバターで女神としてデビューをすれば」

『私をデビューさせるような真似をしないように。やるならオリジナルにしなさい。あと声を戻しなさい』

「ゲホゲホ、あーあー。まあそうですね。声帯を弄ると上手く歌えないので、始める前から活動内容が狭くなるのはいただけないですね」

『忍術を披露するだけでも十分だとは思いますがね』

「オリーブオイルを手のひらから出す動画ってウケますかね?」

『私の姿でやったら貴方をオリーブオイルにしますがね』

「あーでも転生して時間間隔が開くと、役になりきるのが難しくなりますかね」

『数十回も転生してもブレてないので、そこは大丈夫だと思いますよ。そういえばもう転生の時間ですね』

「お、本業の時間ですか。人生を仕事にするってなんだか格好いいですよね」

『生きていれば仕事していることになるわけですから、仕事を舐めているともとれますがね』

「今回は節約ということで、神社風のおみくじです」

『質素なのは構わないのですが、なんだか無駄に重量がありますね』

「六百種類くらいありますからね」

※現更新時点で六百五十を超えるお題がきております。捌けません。

『いっそ投稿したお題が、投稿者の次の来世になるよう呪いでも掛けてしまえば、マシなお題もくるのではないでしょうかね』

「そうすると願望だらけの転生先になるわけですし、転生するのに順番待ちになったり、貢献ポイントをありったけ使わないといけなくなったりしますよ。これくらいが丁度良いかと」

『地獄の刑罰も業の深さによって変わるのですから、似たようなものでしょう。どれどれ……七十三とでましたね』

「七十三番はっと……ソウクイさんより、『実験動物なチンパンジー』ですね。当たりじゃないですか」

『哀れでしかないはずなのに、当たりの部類にカウントできる貴方が多少不憫に思えてきます』

「まずはどこまで実験動物感を出すかですね……。なりきるのは結構難しいですからね。こう、悲壮感を背後から滲み出す感じで……」

『そうでもないか』



『ふむ。Vtuberともなると服装や格好もファンタジーなものが多いですね。……私ももう少し派手な格好をしても良いのかもしれませんね』

「ただいま戻りました。自分の服を見つめて、女神パワーなしでカレーうどんでも食べましたか?」

※三十八話参照。女神様はカレーうどんの汁を一切その身に浴びることなく完食できるぞ。

『……見せる相手がこれではその気にもなりませんか』

「?」

『報告をお願いします。実験動物なチンパンジーでしたか』

「はい。今回は超人類研究センターで実験動物として生まれたチンパンジーに転生してきました」

『場所の名前だけで何が行われているかわかりますね』

「俺を育てていたのは第四研究チームの主任であるムスク博士という人でした」

『いくつか研究チームがあるのですね』

「超人類研究センターでは、人間をよりステップアップさせる超人類化の研究が進められており、それぞれのチームが別の方向性から研究を進めていました。俺が転生した時、第四チームは研究成果の評価で最下位の状態でしたね」

『スポットの当たる場所が最下位からというのはよくある話ですね』

「とりあえず実験に使われるまでの数年間は普通に育ててもらい、俺は研究所の全体像を把握することに努めましたね」

『ケージで育てられているでしょうに、よく把握できましたね』

「そこは簡単でしたよ。ムスク博士が俺の世話をする時、いつも仕事のことで愚痴っていましたので」

『ああ、いますよね。ペットに愚痴をこぼす人』

「全ての部署や人員の情報、警備員のローテーションなど、色々と調べることができましたね」

『あらゆるものに不満を持っていたようですね、その博士』

「不満以外にも嬉しい時の報告とかもありましたけどね。食堂のスープに入っていた肉団子が部下より一個多かったとか」

『報告する幸福のレベルが低い』

「そして俺がある年齢に達した時、ついに実験に使われることになります」

『動物実験ですし、投薬とかでしょうか』

「そうですね。その名も『ナンカアタマメチャヨクナルーゼ』、服用すれば知能が数倍に跳ね上がるだろうとされていた薬です」

『薬の名前が頭悪そうなんですがね』

「ナンカアタマメチャヨクナルーゼを投薬すれば、チンパンジーでも人間並みの知能が得られるだろうと、ムスク博士はナンカアタマメチャヨクナルーゼを俺に注射しようとします」

『中身が人間なんですよね、そのチンパンジー』

「ただ俺はあまり注射が好きではなかったので、『飲み薬にしてもらえないか』と質問しました」

『してしまいましたか』

「ムスク博士は『大丈夫だ、用意してある』とナンカアタマメチャヨクナルーゼの錠剤を取り出してくれました」

『普通に答えてしまいましたか』

「その後、思いっきり二度見されました」

『でしょうね。ノリの良い博士ですね』

「ムスク博士は混乱していましたが、実験動物のチンパンジーが喋れるのであれば、ナンカアタマメチャヨクナルーゼのより精確な効果が計測できるのではと割り切ります」

『そもそも自分が育てたチンパンジーが当然のように言語を取得していたら、その過程に何かあるのではと勘ぐりませんかね』

「勘ぐっていましたけど、『いや、これは俺の才能だから』と言ったら納得してくれましたね」

『どれだけ持ち前の才能があっても、人間の言語を流暢に話せるチンパンジーはいないはずなのですがね』

「それでナンカアタマメチャヨクナルーゼを飲んでみた感想なのですが……頭が良くなったようには感じませんでしたね」

『帰ってきた貴方にこれといった変化は見られませんからね。死んで戻ってきたのだから、薬の効果が切れただけかもしれませんが』

「強いて言うのであれば、こんな薬に頼らなくても、人間が幸せになる方法なんて身近に沢山あるのになって、少しだけ寂しくなりました」

『意外と効果がありますね、その薬』

「あと少し成分のバランスがおかしいと感じたので、個人的所感による黄金比を導き出して教えておきました。その影響で錠剤のサイズが半分以下になりました」

『予想外に効果がありますね、その薬』

「あとこれは副作用なのか、二本ほど腕が生えてきましたね」

『割と副作用が酷い』

「俺とムスク博士は腕が増えたことに喜びました」

『副作用なのに』

「だって指で数字が二十まで数えられるようになったんですよ。倍ですよ、倍。倍賢くなっていますよ」

『それを本気で喜んでいるのなら、知能が半分くらいになっていますよ』

「しかし喜んでいたのも束の間。第三研究チームが造り出した薬によって、人語を話す紅鮭が生まれたとの報告が入ってきたのです」

『それいつもの紅鮭ですよね。多分元から話せましたよね』

「まあ紅鮭師匠でしたね。俺も薬を投薬してもらってから喋れば良かったなぁと思いました」

『それはそれで薬の検証になりませんけどね』

「このままでは第三研究チームに先を越される。そう思ったムスク博士は紅鮭師匠と俺を戦わせることにしました」

『その必要性が感じられない』

「元々超人類計画のための薬なので、戦闘能力の向上も目標の一つだったんですよ」

『そこは理解できますが、チンパンジーと紅鮭を戦わせることに必要性が感じられないと言っているのです。そんな要求断られるでしょうに』

「二つ返事で受けてくれましたよ。第三研究チーム」

『その研究機関の知能指数が心配になりますね』

「まあ気持ちは分かりますよ。彼らが与えた薬によって、その紅鮭師匠はとんでもない戦闘能力を誇っていましたからね」

『それ元からですよね。転生者としての強さですよね』

「その強さは熊すら凌駕するほどです」

『普通の紅鮭に転生していると思うのですがね。どうやったら熊を倒せるのやら』

「それはもう煉獄剛炎雷鳴冥界蹴ですよ」

※第二話参照。紅鮭師匠のオリジナル技。結構海賊版が出回っている。

『あー、そういえば普通の紅鮭状態でも使えていましたね』

「戦いは中々に熾烈でしたね。まさかあそこで新技、隔絶虚空侵食紅蓮鮭砲を見せてくるとは」

『相変わらずのネーミングセンスですが、鮭が混じっているだけ自分らしさを求めている感ありますね』

「強かったですね。あのまま戦い続けていたら、多分負けていましたし」

『その話し方だと、貴方が勝ったのですね』

「はい。防戦一方でしたが、紅鮭師匠が陸上で窒息死したので」

『なまじ陸上で戦えてしまったせいで、エラ呼吸の生物であることを全員が失念していたようですね』

「これで第三研究チームよりも優れていることを証明でき、俺とムスク博士は紅鮭鍋で打ち上げをします」

『当然の流れで食べましたね』

「食べられる状態の紅鮭師匠って、味がハイスペックですからね。牛肉でいえばA5相当ですよ」

『いつもなら食べたいとも思わないのですが、あのストイックさを知ると若干食べたくなりますね』

「しかし喜んでいたのも束の間。第二研究チームが造り出した薬によって、人語を話す田中さんが生まれたとの報告が入ってきたのです」

『それただの田中ですよね』

「ただの田中さんでしたね。俺に合わせて転生したそうですが、実験動物な田中として転生してしまったようで」

『何故それを不思議と思わないのか、研究者達は』

「転生する際に、周囲に自分の存在に違和感を覚えさせないチートスキルを特典として付与していたようです。あの人、いつも同じ姿で転生するので」

『日本人の紳士として転生を繰り返していれば、環境によっては違和感を持たれますからね』

「なので研究者達からすると、『田中さん』という種類の動物とみなされていたようです」

『全国の田中さんまで影響を受けていませんかね、ソレ』

「そこは大丈夫です。ほら、名字が動物の人とかいるじゃないですか。それと似たニュアンスです」

『なるほど。なるほど?』

「まあ俺には田中さんのスキルは通用しなかったので、『それ、普通の人じゃない?』とツッコミを入れたら、全員我に返りましたね」

『チートスキルの解除条件が緩すぎませんかね』

「まあ認識を歪める類のスキルって、結構悪影響を与えることも多いですからね。田中さんそのへんの匙加減上手なんですよ」

『現地の人たちに気を使ってチートスキルを調整するあたり、田中が創造主達に人気がある理由が分かりますね』

「これで第二研究チームよりも優れていることを証明でき、俺とムスク博士と田中さんは紅鮭鍋で打ち上げをします」

『田中が混じってますね。あと紅鮭鍋まだ残っていたのですね』

「全長二mの紅鮭でしたからね」

『でっかい。私もちょっと食べたいですね』

「今度紅鮭師匠の死体を持ち帰れる機会があったら、持ち帰りますよ」

『友人の死体をお土産にするのは控えめに言って猟奇的ですね。まあ、既に向こうのお土産部屋に展示されているミイラがありますが』

※第七話参照。

「しかし喜んでいたのも束の間」

『束の間しかないですね』

「旅館だったら一部屋だけってことですかね」

『それはもうただの民宿ですね』

※旅館は部屋のことを『~の間』と呼称する場合があるよ。

「第一研究チームが造り出した薬によって、英語を話せる山田が生まれたとの報告が入ってきたのです」

『だからそれはただの山田』

※五話と二十五話あたり参照。時針兄貴。

「ただの山田ではありましたけどね。でも凄いんですよ」

『ただの山田がどう凄いのかが謎ですが』

「だって、投薬されただけで英語を取得できる薬ですよ?今まで動物実験ばかりだったのに、普通に人体実験で成功しているじゃないですか」

『ああ、それは確かに凄いですね。生まれたという表現が紛らわしいし、田中も人間ですが』

「山田も『俺もこれでバイリンガルに……』と喜んでいました」

『凄く共感されにくい喜びですね。そもそも異世界転生を散々していれば、複数の言語取得は珍しくもないのですがね』

「山田はいつも翻訳スキルを転生特典に組み込んでいますからね」

『確かに、何度も異なる世界に転生するのであれば、言語の取得は手間でしかないですね。貴方に慣れすぎて少し感覚が麻痺していましたね』

「言語野が広がるのも悪くはないと思うんですがね。まあ話は戻して、ムスク博士は焦ります。ナンカアタマメチャヨクナルーゼの研究はまだ進んでおらず、このままでは第一研究チームの独壇場でしたので」

『貴方が日本語以外の言語を話せば、それだけで上回れる成果だとは思いますがね』

「あいにくと、英語は話せなくて……」

『異世界の言語は大量に取得しているのに』

「英語圏の異世界に転生した時に覚えれば良いかなとは思っているのですが」

『中々レアリティが高いですね。アメコミ大好きな創造主がいればワンチャンありそうですが』

「結局地球と同じ言語だと、日本語くらいしか知りませんからね。他の世界の言語を話したところで、チンパンジーが奇声を上げているようなものですよ」

『間違いなくチンパンジーが奇声を上げている光景ですね』

「とりあえずもう一度ナンカアタマメチャヨクナルーゼを飲んでみましたけど、腕が追加で二本増えるだけでしたからね」

『腕が六本のチンパンジーは中々威圧感ありそう』

「全部の手で四十まで数えられたのは嬉しいですが、超人類化とは少し違いますからね」

『さては二度飲みましたね。腕が八本ありますよね、それ』

「体を洗う時とか便利かなとは思ったのですが、洗う箇所が増えて微妙でしたね」

『横向きにも眠れなさそうですね』

「一応司法試験に合格できる程度には賢くなれましたけど、一粒一言語のフランクナノオボエールのインパクトには勝てませんでした」

『成果としてはそっちの方が出てませんかね。しかも覚えた英語がかなりフランクそう』

「ムスク博士はナンカアタマメチャヨクナルーゼを信じていましたが、その完成はまだ遠い。だから彼は決意して、自分にナンカアタマメチャヨクナルーゼを投薬することにしたのです」

『頭が良くなる薬を飲めば、薬を改良できるだけの知能が得られるかもしれないとかいう謎理論ですか』

「いえ、腕が増えれば作業効率が上がるかなという理論です」

『副作用を活かす方針ですか』

「腕が倍になったムスク博士の作業効率はなんと百十パーセント、薬の改良にスパートを掛けます」

『増えた腕をあまり使いこなせていない気がしますね』

「しかし、ムスク博士はふと気づきます。確かにナンカアタマメチャヨクナルーゼを使えば人類は超人類へとなることができるかもしれない。しかしこんな薬に頼らなくても、人間が幸せになる方法なんて身近に沢山あるじゃないかと」

『その思考に辿り着くのもある意味副作用なのでは』

「そして来たる研究成果の発表会の日。ムスク博士は俺と共に、スポンサーやらの飲み物の中にナンカアタマメチャヨクナルーゼを仕込む計画を実行します」

『悟ってから悪い方向に人を巻き込む系の奴ですね』

「俺が運んだお茶を、連中は笑いながら受け取って飲んでいましたね」

『チンパンジーがお茶を運んできたら、笑いもするでしょうね』

「引きつった笑いでしたけどね」

『そういえば腕が八本ありましたね』

「結果としてスポンサーの皆さんがこぞって我に返り、超人類化ではなく、世界平和と幸せを求める研究の方針に切り替える事となりました」

『それだけ聞くとカルト感ありますね。しかし世話になった博士の研究を終わらせるのはどうなんでしょうかね』

「まあ結果としては、ナンカアタマメチャヨクナルーゼは世界に普及される薬となりましたからね。ちょっと手が足りない時とかに便利ですし」

『手が足りないからと物理的に増やすのはどうかと思いますがね』

「あと犯罪者の更生にも効果的でした」

『副作用しか役立ってないですね』

「知能の向上もありましたけど、一時的なものだったので、試験などではドーピング扱いになって規制されちゃいましたからね」

『腕が増えるせいで、ドーピング検査の方は捗りそうですね』

「そんなわけでムスク博士はなんやかんやで世界に名を知られ、銅像が建てられるほどの有名な博士となりました。ちなみに俺もセットです。こちら写真」

『科学者っぽい人と、腕が十本ほどあるチンパンジーの銅像ですね。また服用しましたか』

「俺は普通に寿命まで、ムスク博士の助手として色々な薬の開発を手伝いました。研究職も案外悪くないなーと思いつつも、やっぱり俺には向いてないって感じでしたね」

『察しが悪いですからね。ひらめきのセンスなどはなさそうですね』

「ちなみにお土産はムスク博士と一緒に開発した様々な薬です。勿論ナンカアタマメチャヨクナルーゼもありますよ」

『腕は増やしたくないですね。どれも副作用がありそうなので、遠慮しておきましょう』

「そうですか。胸が大きくなる薬とかもあったんですけどね」

『たまには分担くらいしてあげましょう。それはこちらで処分しておきます』



『確かに大きくなりましたが、一日で戻ったのですが』

「ちょっと見たかった。副作用をなくすと、基本的に効果は弱くなるんですよね」

『神にも効果がある薬というだけでも十分ではあるのですがね。そして貴方はナンカアタマメチャヨクナルーゼを飲みましたね』

「腕が四本あればy○utuber活動とかに役立つかなぁと」

『一時的な話題にはなりそうですがね』






 この度、第八回ネット小説大賞の最終選考に残り、宝島社さんより勇者の肋骨が書籍化することとなりました。これも皆さんの応援のおかげです。ありがとうございます。


 ただまあこの作品を読んでいる方なら分かりますが、このままを書籍化すると地の文が殆どない非常にアレなものになりますので、担当さんと話して、ちょっとした企画を行うこととなりました。

 活動報告ページにて行っておりますので、作者ページから是非覗きにきてください。


 一つ目が書籍化される一話~十四話のアフターストーリーの追加です。一~十四話の範囲で人気投票を行い、上位の話に地の文で書かれるアフターストーリーを追加することになりました。たまーにやっている主人公と女神様以外の主観で語られるアレですね。

 二つ目が書籍用の書き下ろし用のお題募集ですね。こちらは普段感想ページで募集しているお題とは別枠で募集をして執筆を行います。

本に書かれるお題を投稿するチャンスですので、是非ご参加ください。既に五十近くの応募がありますが、当選率はここWeb版よりも高いです。


 締切は7月12日までとなっております。詳しくは作者ページから見れる活動報告の『勇者の肋骨書籍化記念企画』のページを御覧ください。そのへんになったら、もう一度ここの更新も行いますです、はい。

 ※100件で埋まったしまったので『勇者の肋骨書籍化記念企画追加投稿場所』を設けております。そちらの方をご利用ください。


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