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モビーディックの情報

最近、メッチャ忙しくて投稿が出来ずにいました。

そしてこれからも忙しくて投稿期間がまちまちになります、ご了承ください。


それでも大丈夫だよ!という方は、ゆっくりしていってね!!

「ではこれより、モビーディックを倒すべく、作戦を練り上げていく!各々で情報を出し合ってほしい!!」


という事で、場所は変わりまして、現在はウオクアのとある大図書館。

俺達はモビーディック攻略の為に、プレイヤー同士の情報交換会に参加している。んだけど……


「……情報ったって…」

「俺、そんな知らんし……」

「というか、そもそもモビーディックってマッコウクジラじゃないの?なんでナガスクジラ系なんだよ…」


と、このように八方ふさがりもいいとこなのだ。

そも、本来はオブジェクトのような存在だからね、守護獣って。それがいきなり意思を持って攻撃してくるなんて、普通は思わんもん。だからこそ、今回のこの騒動なのかもしれないけど。


「ええい、何のために大図書館に来ていると思っているんだ!兎に角本を漁れ!そんで中身を見ろ!そっからモビーディックの情報を何でもいいから引き出すんだ!」


と、リーダーと思われる聖騎士さんは言い放つ。それを聞いて、一斉に本棚を漁るプレイヤーの皆さん。いくら店主がいないからって、ちょっと騒がしすぎでは?


でも、目的は分かった。ならば、人海戦術といこうじゃないか!

ゆけ、我が妖怪たちよ!!


「うーん……?これ、なんて読むんだい?」

「もじがいっぱーい」

「にゃむー」


あ、早くも脱落者二名と一匹。八雲、お前文字読めないの……?世海はまだ子供だからいいし、すこちゃん様は動物だから論外といえば論外な訳だから。


そういう訳だから、世海とすこちゃん様は一緒に絵本読んでてね~。

ついでに写真を一枚パシャリと。


「なんでゲームの世界で、態々歴史の勉強をせにゃならんのだ!」

「書いてる事が難しすぎる……!」

「メリィはともかく、ダイノキングは頑張れよオメー」


お前、多分俺と同い年(タメ)だろ?ならちっとは頑張ろうや。恐竜にだけ脳みそ費やすんじゃねーぞオメー。

俺みたいに、妖怪も日常勉強を両立できるようになんなきゃなあ!!


「…そういえば、さっきモビーディックが攻撃モーションしてたよな。あれ見てた人いるー?」

「あ、それについては俺言えるよー」


とここで、リーダー格のお友達みたいな人がそんな事を言ってるのが聞こえたので、事情説明の為に立ち上がり、お友達に説明をした。

実際、あれの被害者は俺だし。


「成程、極太の水のレーザーか……」

「オマケに水圧高そうだから、多分食らったらお陀仏間違いなしだと思う。気を付けた方が良さげだと思うんだよね。あと……というか、十中八九、モビーディックは水系統の魔法攻撃を仕掛けてくると思うんだよね」

「かもな。ひとまず分かった。情報提供、感謝する。引き続き、何かモビーディック攻略に役立ちそうな情報があれば教えてくれ」

「はーい」


よし終わり!語る事がほぼほぼ無いから、あっという間に終わったわ!


「あ、お義父さん。息子さんを私にください」

「急すぎてどう対応しようか困るからやめれ??」

「ごめんなさい、まだ言ってなかった気がしたので!」

「なんだそのアホみたいなノルマ」

「夫婦漫才か?」


やめろお前夫婦漫才とかいうなよ!?ああほらもぉー!!殺気が強くなっちゃったじゃぁーーん!!


「お兄?お姉?」


あ、消えた。……本当にメリィ()には弱いなあの兄姉…。一ミリも変わっていなくて、逆に安心すら覚えてきたよ……。


「お前は愛されてるな、メリィ!」

「でしょ~?でもねぇ、たまには離れてほしいな~って思うのよね~」


あぁ、メリィ自身もそう思ってるのね?なんつーか、うん……ドンマイ?


「さて、お兄とお姉の話は置いておいて!どんな攻撃を仕掛けてくるか、話し合いならぬ予想合いをしましょ~!」

「おぉ、いいな!」

「賛成~」


その方が面白そうだしね!ただ本を漁るだけなのも、味気ないかもだしな!


「まぁ、パッと思いついたのは口から水レーザーだな。実際、これは俺達が食らいそうになったしな」

「ふむ。水関連で言うなら、水を操っての拘束、或いは溺死させてくる可能性もあるな」

「ではでは、こうい可能性はどうでしょうか~?」


兎に角、可能性としてありそうな攻撃方法や防御姿勢、体力が切れた時とか激怒した時とか、そういう可能性の話をしてみた。


そしたら……。


「何何、何の話?」

「ほう、攻撃予測ですか。大したものですね」

「面白そうだな!俺等も混ぜてくれよ!」

「どうせなら、何か食べながら考えましょ!丁度お菓子があるから、皆で食べましょうよ!」


と、さっきまで資料を読み漁ってたプレイヤー達が、息抜きなのかサボリに来たのかは分からないが、俺達の会話に混ざりに来た。無下にする理由とかもないので、意見交換とかもありだな!


「ちょ、お前等何を勝手に――!」

「まぁまぁ、いいんじゃないか?このゲームは自由が売りなんだ。キッチリカッチリするのもいいが、まずは楽しむ為にも、コミュニケーションはしないとよ」


この後滅茶苦茶語り合ったぞ。

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