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ステータスや強化アレコレ

「えー、皆集合ー」

「うん?どうしたんだい?我等が王よ」

「にゃーん?」

『何か、troubleでも発生したのかな?』

「なんかあったんすか!?」

「んみゅう……」


妖狐御殿にある、とある訓練場。

今日は特訓お休みという事で、俺は全員を集合させた。世海はまだお眠なのか、俺に抱き着いて離れようとしない。可愛い可愛いね。


そんで、集めた理由は何かって?それは勿論、たった一つさ!


「皆の成長ぶりをみたいから、全員ステータスを見せてください。ココノは……どうする?」

「これから皆さんの仲間になるんすから、当然見せるっすよ!」


よし、ではまずは八雲から!



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個体名:八雲

Lv:2→5

職業:荒神あらがみ

種族:ヤマタノオロチ

HP:84→98

MP:84→99

力:80→108

敏捷:59→80

器用:48→53

耐久:68→88


スキル

【狂化】【水妖術・極】【火妖術・極】【威圧】【《New!!》王毒】【《New!!》並列思考】


秘妖術

【八岐王技】



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「おぉー!なんか新しいスキル覚えてる!毒は分かるけど……並列思考ってのは?」

「今までは、”私”が主導として行動していたんだけど、流石にあの攻撃を前にすると、一人だけでは色々と厄介でねぇ。ならば、我が妹たちに助けを求めればいいではないか!という事に気づき、今では妹たちも、積極的に戦闘に参加する事になったよ」

『シャー!!』


八雲のマフラーと髪の間から、七つの蛇たちが顔を出してきた。成程、そういう感じね?えーっと確か……


「ヤーちゃんに…マーちゃん?は既知だな」

「おぉ、覚えていたのかい!嬉しいねぇ♪そういえば、他の妹たちを紹介していなかったねぇ。王から見て、左から順に、ターちゃん、ノーちゃん、オーちゃん、ローちゃん、チーちゃんだ!」

「わぁ、すっごい覚えやすい!」


七つの頭合わせて、ヤマタノオロチって事ね?すっごい安直だけど、逆に親しみが湧く名前だね!


「つまり、戦闘の時は、妖術とか秘妖術を使う時しか顔を出さなかったヤーちゃんたちも、戦闘に参加させる事で、眼と耳の情報を増やすって事だね?」

「そういう事だ!我等は8つにして1。それぞれが得た経験は、全員に行き渡るからねぇ!」


おぉー!多頭種族はそういう事も出来るのか!いいねぇいいねぇ、そういう展開大好きだ!


「さぁ、盛り上がって来た所で、次はすこちゃん様!」

「にゃん!」



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個体名:すこちゃん様

Lv:18→23

職業:ヒーラー

種族:すねこすり

HP:28→33

MP:36→46

力:18→23

敏捷:43→68

器用:19→25

耐久:18→29


スキル

【回復術:Lv.19→25】【支援魔法:Lv.18→23】【弱体魔法:Lv.17→20】【危険察知】【逃げ足】


秘妖術

【妖式・癒シノ陣】



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「おぉ、順当に強くなっていってる!足早くなったなぁ!」

「にゃー!」

「『次こそは早く回復してあげるよう頑張るよ!』と言ってるねぇ」

「俺、翻訳スキルあるのに、なんですこちゃん様の声が分かんなくて、八雲は聞き取れるの?」

「さぁ?本能で分かるとしか言いようがないねぇ」


なんじゃそら。別にいいけども。

でも、すこちゃん様は回復系統が順調に強くなっていってるな!速さも大幅に上がったから、逃げながら回復していくっていう、ヒーラー系としてはかなり動ける感じになってる!


「では続いて、アシュラ!!」

『Yes, sir!』



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個体名:???→鬼銃→アシュラ

Lv:18→25

職業:ガンナー→侍

種族:悪魔

HP:37→51

MP:39→55

力:23→66

敏捷:25→46

器用:38→60

耐久:23→51


スキル

【銃術:Lv.18→24】【投擲術《Lost…》】【《New!!》刀術:1→28】【闇魔術:Lv.20→27】【炎魔術:Lv.18→24】【鑑定】【気配遮断】【《New!!》ド根性】



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「お、新スキル!ド根性……成程、HPを1だけ残せるスキルか!」

『あのskeletonには一発で負けましたからね。次こそは耐えてみせますとも!』

「頼もしい限りだ!」


……ただ、この投擲術が消えているってのはどういう事だ?スキルって、そんなポンポン消せるものじゃなかったような……いや、進化の時に出来たのかな?ポ○モンみたいに。ならまぁ、納得と言えば納得できる所はあるけども。


にしても……本当に変わったなぁ。最初は英語しか喋らない、忍者なのかガンマンなのかよく分かんねぇ悪魔だったのが、今度は侍になった。そんで英語混じりの日本語に、言語が修正されたし。


うーん、特殊召喚って不思議いっぱい!【AO】、すごい!


「それじゃあ、次は世海の番だな。起きて―、世海」

「んぅ………んんー…?なぁに?おとーさぁん…」

「世海のステータスを見せてほしいんだが、いいかな?」

「ん……いいよぉー…」


やだ本当に可愛いんだけど!心臓がキュンキュン感じる!これが、愛…!?

……さて、一通り茶番は終えたので、ステータスを見ていこう。あ、世海が可愛いのは本当ぞ??



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個体名:世海せかい

Lv:1→21

職業:海妖術士かいようじゅつし

種族:海坊主

HP:20→45

MP:20→52

力:20→60

敏捷:1→19

器用:1→17

耐久:20→55


スキル

【海妖術・極】【防壁】【ウソ泣き】【反撃】【形状変化】【物理攻撃耐性】【魔法攻撃耐性】【《New!!》衝撃吸収】


秘妖術

【大海ノ儀式】



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「おぉ……力、俺より強い…!」

「おとーさん、ぼく、すごい?」

「めっちゃすごい。流石俺の子!」

「えへへぇ……♪」


はー待って可愛い。可愛すぎて逆にキレそう。は?ふざけんななんだこの天使。一生愛でたいわこのヤロー。


「君は本当に可愛いねぇー!!んんー!よしよし!」

『流石は私の後輩!一番若いのに、こんなにgrowthするとは!伸びしろしかないですね!』

「にゃん!」

「可愛い上に強いって、最高じゃないっすか!先輩すごいっす!」

「んぅ~…!くすぐったいよぉ……!」


皆して、世海を撫でたりほっぺをモチったりして、すごいすごいと褒めている。本人も、満更ではなさそうだ。可愛い。


「んじゃあ、ココノ。ステータスを見せてくれないか?」

「了解っす!」


さてさて、ココノのステータスは………っ!?



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個体名:ココノ

Lv:54

職業:妖術闘士

種族:九尾

HP:135

MP:162

力:144

敏捷:153

器用:117

耐久:126


スキル

【武妖術:Lv.54】【炎妖術:Lv.19】【変化の術】【危険感知】【瞬歩】【見切り】


秘妖術

【九狐ノ炎舞】



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………俺達より、めっちゃ強いんですが…?何だったら、八雲より強いんですが…!?

いや、これはどっちかというと、九尾という大妖怪の血筋だから、こんなステータスに…?


……恐るべし、大妖怪…!!


「うん?どうしたんすか?」

「舐めた口聞いてすんませんでした」

「なんで急に畏まるんすか!?いやいや、いつも通りに接してほしいっすよ!?」

『血縁というのは、恐ろしいですね』


やっぱり、人を見かけで判断しちゃいけないよね。俺、覚えた。

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