《閑話》 レオとブルーノによる読み聞かせ 「マッチ売りの少女」
年の瀬も近付いた、ある冬の夜。
積もる雪の寒さをやり過ごそうと、子どもたちはぴったりとくっつき合いながら、揺れるランプの光を見つめていた。
「よーし、それじゃ読み聞かせをはじめるぞー」
声を掛けたのは、もちろんレオである。
寒さが苦手な彼は、しかし薪をくべる金は惜しかったので、全身にぐるぐるに毛布を巻き付けたまま不器用に胡坐をかいた。
「なんか、エミーリオたちに読むのは久しぶりだなあ」
寝かしつけは、年長者が順々に複数のグループを回って行うため、特定の子どもたちだけを優先することはできない。エミーリオたちを、弟分として特別に目を掛けているレオとしては、それが少々寂しくもあり、その分今日の読み聞かせを楽しみにもしていた。
「今日は、これでどうだ。マッチ売りの少女」
「ああ、いいじゃん、ブルーノ。これ、年の瀬の設定だもんな。お、まだ新品じゃん」
相変わらずぬっと絵本を差し出してきた幼馴染を軽くねぎらい、レオは絵本を開く。
ところが、
「マッチうりのしょうじょ、ね……」
真ん中に挟まれていた最年少の少年――マルセルが、アンニュイに溜息をついたので、レオは「どうした?」と眉を寄せた。
「いいよね、マッチうりのしょうじょは。マッチうってればいいんだもん。ぼくたちなんて、あしたは朝から、ぞうかをうって、えんとつそうじして、まどみがきしてさ」
「寒いなか、水を使ったり、外での仕事ばっかり!」
「せちがらいよね」
すかさず、この中では大人びている少女――アンネや、エミーリオも口々に不平を漏らす。なんだかいつになくやさぐれている子どもたちに、レオは
「おいおい。一つの事業で収益を上げるのは大変なんだぜ。いろんな方法で金儲け出来た方が楽しいだろうが」
と宥めたが、三人は深い溜息をつくばかりだった。
「なんだよ、どうした? 今日はやめとくか?」
「やだ!」
「読んでよ、レオ兄ちゃん!」
「よんでー!」
具合でも悪いのかと思ったが、そういうわけでもないらしい。
レオは、ま、そういう日もあるかと片付け、肩を竦めながらページをめくった。
「ええと――昔々あるところに、マッチを売って暮らしている、ひとりの女の子がいました」
読みはじめれば、子どもたちは真剣な顔で声に聞き入っている。
きゅっと口を引き結んで耳を澄ませる様子に、レオはほのかな笑みを浮かべた。
「年の瀬も近付いたある日、女の子は重い籠を携えて、道行く人にマッチはいらないかと声を張り上げていました」
なんでも、籠の中身を全て売りきらないことには、少女は孤児院に帰れないのだという。しかし、寒さからか、忙しさからか、道行く人は一向にマッチを買ってくれない。次第に物語の少女が寒さに心折れそうになってきたことを告げると、それまで黙って話を聞いていたエミーリオが、
「――……これは、ゆゆしきじたいだね」
腕組みして呟いた。
アンネやマルセルも幼い顔に険しい表情を浮かべ、うんうんと頷いている。
「こんな書きいれ時にもかかわらず、いっこうにマッチが売れないってどういうことかしら。才能がないにも程があるわ」
「これは、はいけいに、きょういくのもんだいをかんじるね」
子どもたちの鋭い指摘に、レオは内心で嘆息した。
そう、主人公のあまりの商売ベタは、レオとしても気になっていたのである。
火を扱うことの多い年の瀬。にもかかわらずマッチが全然売れないなど、最初の4P戦略を誤ったとしか思えない。
販売前には念入りな収益シミュレーションを徹底しているハンナ孤児院の子どもたちからすれば、考えられないシチュエーションだった。
「いったい、どこのこじいんだろう」
「あまりにずさんだわ」
子どもたちはもはや憤慨している。
まあまあ童話だから、と宥めると、
「でも、レオ兄ちゃんならもっとうまく売れるでしょ?」
とエミーリオに水を向けられ、レオはそうだなあと鼻を掻いた。
「まあ、こういうのはコツがあるからなあ」
「コツ、聞きたーい!」
「おしえてー!」
読み聞かせから早くも勢いよく脱線しはじめる気配がする。
しかし、妙に暗い表情をしていた子どもたちが喜ぶならまあいいかと、レオはブルーノと共に、即興で販売推奨シーンを再現することにした。
「よーし見てろよ。な、ブルーノ、おまえ客の役やってくんねえ?」
「……いや」
しかし、意外にも幼馴染はそれを断った。
「おまえがやると、熱が籠りすぎて、こいつら、興奮する。俺が、売り子の役をやろう」
「あれま」
自分の販売スタイルを否定されたのは業腹だが、彼がこの手のことに乗り気になるのは珍しい。そういうことならと考えたレオは、あっさりと申し出を承諾した。
「おっけ。じゃー、そっちから頼むよ」
「ああ。では始める」
ブルーノはなぜかすっと息を吸い込むと、腹に力を込めてレオに呼び掛けた。
「おい、客」
「初っ端から盛大につまずいてんじゃねえよおおおお!そこは、『あの、お客様』だろおおおお!?」
思わず突っ込むと、ブルーノは煩そうに、
「……この時点で買う意思も確認されない通行人に対して、『お』を付け『様』まで付けるヴァイツ式の商習慣はいかがなものかと」
「ヴァイツには『見込み客』っていう麗しい概念があって、それに依拠して敬語を捻り出してんだよこの野郎!」
ぼそっと呟いたものだから、レオは盛大に幼馴染を怒鳴りつけることになった。
「あーもう、いいよ!おまえから始めてたら夜が明けても終わんねえぜ」
レオはガシガシと頭を掻く。仕方ないので、多少説明的になるのを我慢して、こちらから切り出すことにした。
「おや坊や、そんな大量のマッチを持って、道行く私に声を掛けるなんてどうしたの? 悪いけど、収穫祭の買い物はもう済ませてしまったから、マッチはもう要らないわ。ま、うちの旦那ならコレだけど」
細めに作ったVサインをぷかぷかと顔の前で掲げ、売り込む切り口まで提示する親切仕様だ。
「――なるほど、目潰しをしたくなるほど憎んでいると」
「どんな解釈だよ! 煙草だろうがよ、明らかに!」
「ほほう、火だるまがお望みですか。ならこのマッチはいかがでしょう。合理的です」
「噛み合ってねえわ!」
だめだ、これではいつまで経っても肝心のセールストークに辿り着かない。
レオは「もういい!俺が売り子をやる!」とブルーノをお役御免にし、
「誰か代わりに客をやってくれるか?」
「はい!はいはい!私やる!」
いの一番に手を上げたアンネを相手役に指名した。
「よーし、じゃあ、俺が話しかけるとこからな。――あの、そこをゆく美しいお客様!お客様、そう、あなたのことです。今日はあなたにピッタリのマッチをお持ちしているのですが、少し見て行かれませんか? 見るだけで結構ですから」
「ふん、アタシにぴったりってどういうこと? うちの家計が火の車って、そういいたいわけ?」
「とんでもございません、お客様!」
なかなか世知辛い返しに、レオはここぞとばかりに身を乗り出す。
が、そこに、売り子をクビになったブルーノが「おい」と割り込んできた。
「ヴァイツ語には、『とんでもございません』という言葉はない。『つまらない』を『つまらございません』とは言わないように、『とんでもございません』は誤りだ。丁寧にしたいのなら、『とんでもないことでございます』が正しい」
「……いや。為にはなったけどよ。それは今か? 今言うべきことだったのか?」
弟分の前で赤っ恥をかく形になったレオは、若干涙目だ。
「ってかおまえ、随分ヴァイツ語流暢になってねえか?」
不信感も露わに問うと、ブルーノはきょとんと首を傾げて――無表情なのにきょとんとは一体どういうことなのだろう――「そうでも、ない」と答える。
レオはなんとなくもやもやしたもの感じつつも、「まあ、いいけどよ。……とんでもないことでございます、お客様」と律儀に言い換え、会話を元に戻すことにした。
「その大量の食材!さぞや豪勢なお料理を作られるんでしょうね」
「え? そんなことないわよ。まあ、ちょっと、ミートパイとか、七面鳥とかね」
「素晴らしいですね、お客様!ですが、それだけ手の込んだ料理だと、洗いものをこまめにしないと大変でしょう?」
マッチ売りのはずなのに、洗いもの事情に水を向けられたアンネは、首を傾げながらそれに答えた。
「そうねえ。お皿もふえるから、片付けながらじゃないと、たいへんね」
「わかりますー。ちょっとまな板を洗って、パイを焼いて。ちょっと香草を水洗いしてから、七面鳥をオーブンに入れて。火打ち石を使いたい時に限って、手が濡れてて難儀するんですよね」
「そうそう。そのころには、たいていお手拭きもびしょびしょでねえ」
かかった。
その瞬間、レオはさりげなくアンネと距離を詰めて、「わかります」と頷いた。
「その点、マッチならどれだけ手が濡れていても、汚れていても、簡単に火が付けられますよ。今日お持ちしたのは、女性の握力でも簡単に擦れるタイプでしてね。シュ!パ!ってなものです」
「あら……それはいいわね」
アンネは小さく「シュ!パ!」と呟いた。
「ここだけの話、売れすぎてて明日までは持ちそうにないんですよ。どうです、よければ今日中に」
「そうねえ……そういうことなら、ひとつだけ――ああ!」
アンネは顔を輝かせて叫んだ。
「すごいわレオ兄ちゃん!私、買っちゃった!」
「すごーい!」
「レオ兄ちゃんすごーい!」
子どもたちも大はしゃぎだ。
「いいか、おまえら。女性客に売り込む時は、傾聴と共感がポイントだ。男性客にはスペックを比較して売り込むんだぞ。これが秘訣だ、忘れんな」
子どもたちは「おぉぉ」と頷く。その目は尊敬の感情で輝いていた。
「ちょっとおまえらもやってみろ。三人セットだったらどう攻める?」
即座に応用を兼ねた実践にまで落とし込むのがレオ式である。
三人はうーん、うーんと考えた後、その中でも一番顔立ちの整っているエミーリオから、目を潤ませて切り込んでいった。
「おねがいです、お客さま。あとたったこれだけ、これだけを買ってもらえないと、僕たちおうちにかえれないんです」
「お客様になら、小銅貨二枚に負けてもいいです……!」
「なんなら、これもういっこ持っていってください!」
泣き落とし、からの突然値引きに、大胆おまけのトリプルコンボである。
自らの指導以上の成果をすぐに出してみせた三人を、レオは毛布ごとがばっと抱きしめた。
「素晴らしい!おまえらは、俺の宝物だよ!」
ぎゅっと力を込められて、三人は満足げに「くふん」と喉を鳴らした。
と、そこに邪魔者ブルーノがレオの襟首を掴んで引き戻す。
「おい、話が脱線しすぎてるぞ」
言われてみればその通りだったので、レオは「わりわり」とページをめくった。
「えーと、――まあ残念ながら、少女のマッチは一向に売れません。とうとう最後のひとりが通り過ぎて行ってしまったとき、少女は凍える寒さに負けて、一本だけマッチを擦ってみました」
「え……」
途端に、にこにこしていた子どもたちの顔が険しくなる。
実演販売を除く商品の使用は厳禁だ。いくら寒かったとはいえ、売り子として最悪の形で職業倫理を冒してしまった少女に、エミーリオたちは難色を示したのである。
「どういうことなんだ……」
「さっぱり展開がよめないわ……」
「かんぜんちょうあくものかな?」
どちらかと言えば、目先の欲にとらわれやすい性格を自覚しているレオは、あくまでも販売職にストイックな子どもたちを宥めながら話を続けた。
「すると、なんということでしょう。火の向こうに、おいしそうな七面鳥の姿が見えるではありませんか。少女は慌てて手を伸ばしましたが、火が消えるのと同時に、七面鳥の姿もまた消えてしまいました」
「げんかくだね」
「相当追い詰められてるわね」
ファンタジーの心をどこかに置き忘れてきてしまった子どもたちである。
「そこで少女は、マッチをもう一本灯してみました。すると今度は、温かな部屋の様子が映りだしたではありませんか。少女は夢中になってマッチを擦り、そのたびに、少女が欲しかったものたちの姿が目の前に現れては、消えていきました」
レオもまた読みながら首を傾げる。自分なら真っ先にピカピカの金貨を思い浮かべるが、ずいぶん無欲な孤児もいたものだ。
あるマッチを擦った時、今度は少女が慕っていた祖母の姿が現れる。祖母を見失いたくなかった少女は、そこで持っているマッチ全てを燃やしてしまった。
「さいていだああああ!」
「この時点で、主人公への共感性は限りなくゼロね!」
「さくしゃの、にんげんせいがとわれるよね!」
子どもたちは非難轟々である。
他のグループで読んだ時は同情に目を潤ませていた子もいたので、レオはたじたじとなった。
レオとて、金儲けは大好きだが、生命と天秤にかけてどっちが大切かと言われたら、即答できる自信はない――忸怩たる思いではあるが。
「ま……まあまあ、そう怒るなよ。少女も悲しいことになっちまうんだから」
「え?」
「次の日、マッチを燃やしつくして暖も取れなくなっちまった少女は、死んで発見されんだよ」
金儲けの法に背いたものは報いを受ける――子ども相手に、なんともディープな職業倫理を説く童話もあったものである。
「なるほど、焼身自殺か」
「文脈読めよ明らかに凍死だろうがよ。ってかおまえはなんでそんなに童話を炎上させたがるんだよ!」
ブルーノを一喝して黙らせると、レオは子どもたちに向き直った。
「因果応報、これなら納得だろ?」
てっきり「そうだね」という反応が返ってくると思っていたが、なぜか彼らの表情は晴れなかった。
エミーリオたちは、
「し……死んじゃうの……?」
「命をもって、償うほどのことだったの……?」
「しぬのはやだよお……」
一斉に目を潤ませはじめたのである。
これにはレオもぎょっとして、絵本を放り出して子どもたちに駆け寄った。
「お、おまえら、そんな泣くことねえだろ? ほら! これは童話なんだし!」
な、と笑いかけた次の瞬間、エミーリオがぐすぐすと鼻を啜りだした。
「童話じゃないもん……。ぼくたちもだもん……」
「はあ?」
話が見えない。
眉を寄せたレオに向かって、アンネがシーツの隙間からあるものを差し出した。
「私たち……どうしてもレオ兄ちゃんのお話聞きたくって、造花づくり、とちゅうでさぼっちゃったの……」
それは、花弁が付けられていないままの、緑の紙芯だった。
「ほんとは、あとひゃっこもつくらなきゃ、あした、売りにいけないの……」
「ごめんなさい、レオにいちゃん……」
エミーリオとマルセルも次々と自白する。
これから、造花を百個。
とんだ大惨事にレオは「嘘だろ……」と手で目を覆い天を仰いだ。
「何やってんだよ、おまえら……。童話聞いてる場合じゃねえだろ。ほら、起きろよ、俺も手伝うからこっちで――」
仕方ねえなと子どもたちを起こそうとすると、ブルーノが
「待て、レオ」
とそれを制した。
――ポスッ
同時にシーツに投げられたのは、小さな麻袋だ。
布同士が擦れる音に紛れて、鈍く金属がぶつかる音を聞き分けたレオは、はっと顔を上げた。
「ブルーノ……?」
「銅貨、二枚入っている。造花百個分にはなるだろう」
「ブルーノ!」
一瞬銅貨の単語にときめきかけたレオは、しかしすぐに顔を険しくして立ち上がった。
「そんなの、こいつらの為にならねえ。ちゃんと自分たちで作らせて――」
「小さい子どもの、睡眠時間を削ってか?」
「…………」
黙り込んだレオをよそに、ブルーノは静かに続けた。
「百個以外は、こいつらも、作ってあるんだ。間に合わなかった分は、年長者が、面倒を見る。当然のことだろう」
「ブルーノ兄ちゃん……」
エミーリオたちは困惑の表情を浮かべて、ブルーノを見上げた。正直、そのような展開は彼らにとっても予想外だったのだ。
レオはしばらくぶすっとしていたが、やがて「わかったよ」と小さく息を吐いた。
そして、子どもたちに順にデコピンを食らわすと、
「いいか、おまえら。こんなことがいつもある訳じゃないんだからな。今日はブルーノに感謝しろよ」
軽く説教し、にっと笑いかけた。
「でもって、よく眠れ」
最後にぐしゃぐしゃと子どもたちの頭を撫でて、再び立ち上がる。
「おい、ブルーノ、ちょっと。こっちで話そうぜ」
「ああ」
そうして、まるで教育方針に異議を唱えられた母親のような表情を浮かべて、ブルーノと共に立ち去ってしまったのである。
ちなみに、ブルーノはといえば、あくまでも飄々と――いや、心なしか嬉しそうな顔をしていた。
**
「…………」
やがて、二人が完全に歩き去ったのを見送って、エミーリオがぽつりと呟いた。
「やられた……」
アンネとマルセルも、先程まで浮かべていた涙を、水道管の栓を閉めるようにきゅっと引き戻して、深い溜息をついていた。
「せっかく、レオ兄ちゃんとオールしようと思ったのに……」
「ブルーノ兄ちゃんのこれは、いわゆる、金で時間を買うってやつだよね。大人って汚い」
そう、彼らは、久々に読み聞かせ当番がレオだと知ってから、綿密な計画を立ててこの場に臨んでいたのである――内職が間に合わないと甘えて、レオと一緒に夜更かししようという。
「くっそー。レオ兄ちゃん、お金は絶対払わないけど、絶対僕たちのことを見捨てないから、いけると思ったのに!」
「そうよね、お金は払わないけど、面倒見はいいもの!ああもう!」
三人は一斉に地団駄を踏んだ。意外な金払いの良さを見せたブルーノのお陰で計画が台無しである。
やがて、一番に落ち着きを取り戻したエミーリオが、悲しげに首を振りながら言った。
「残念だけど、今回はブルーノ兄ちゃんという不確定要素を読みこめなかった僕たちの負けだ。反省を活かして、次がんばろうよ」
他の二人はうんうんと頷いていたが、はっと顔を強張らせたアンネが現実的な指摘を寄こす。
「……待って。ブルーノ兄ちゃんに借りを作ったままってのは、後々まずい気がするわ。明日はがしがし稼いで、さっさとこの銅貨を返済しないと」
「……うげえ」
「……最低だ」
彼らは真っ青になって、慌てて布団にもぐりこんだ。
造花売りの4Pのうち、良質な
因果は巡る、自業自得。
そんな言葉を噛み締めながら、子どもたちはヴァイツの寒い夜に目を閉じたのであった。