ロリっ子参上!
ローギは一人で酒を飲む。ちびちび、ちびちびとだ。ゆっくり、その時を楽しむように……しかしその時は、可愛らしい声で壊された。若干イラついたローギは一応返事をする。
「ねぇ?聞いてる?」
「あ?なんだガキ」
超絶不機嫌という顔をしながら声をかけてきた少女の方を向く。年齢は10歳程度の学校に行ってるくらいのように見える。可愛らしいクリクリとした目に可愛らしくカットされ整えられている長い氷のように冷たい色のする髪の毛を持つ少女がこれまたうっざい顔をしながら言い放った。
「私の元につきなさい」
「断る。あと反論したらお前の国潰すそシルク・ユニバー・アルサレス」
「私の誘いを断るっていうの!ええい!やってや「そこまでにし時なお姫さん」ちょっと止めないでよ!」
赤髪の男がシルクの腕を掴み動きを妨害する。それに抵抗しようとするが、赤髪の男からは逃げられない。
「すいませんね師匠。うちの国の国王が溺愛しているからねぇ」
「ふむ。それなら後でビシッとアルスに言っておいてくれ。あぁ、そん時駄々こねたら俺の天使が来るって言っておけよ」
「わかりました師匠。それじゃあ行くぜ?お姫さんよ」
「なんでよサルド!あなた世界最強の剣聖何でしょ!あんなオッサンくらいぱぱっと〆なさいよ!」
ワーキャーワーキャーと喚く。それに困った顔をしながらサルドはシルクに尋ねる。
「おいおいお姫さんよ。世間知らずにも程があるぜ?聞いたことないか?世界最強のバケモノ。ローギって」
「あんなのただの御伽噺でしょ?」
「はぁ……ラファエルちょっとこの餓鬼を痛めつけろ」
やれやれとしているシルクがお空に飛んでいった。もちろんラファエルがしたことだ。ちょっと高速魔法で打ち上げて国の方へ羽で吹き飛ばしただけである。ラファエルは頭を撫でられ頬が緩みだらしない顔になりそうだったが消えていった。
「……なんかすいません師匠。見栄を張って俺よりちょっと弱いって言ってました。マジすいません」
「……いい酒持ってこいよ」
「わかりました。それでは」
軽快に指を鳴らしてその場から消えた。ローギは席を立ち上がり、街の外に出てどこかに消えていった。
シルクが去った夜の話だ。綺麗な流星が無数に降り注いだ。まるで人工的に作られたように無数に……
あの後何があったか?それは神のみぞ知るです。
え?年齢がおかしい?ローギは永遠の20歳なんで(震え声)
正しくは不老不死なだけですけど。