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ベヒモスは投げ捨てるもの
「こちらが大地獣ベヒモスでございます」
ローギの右斜め後ろにラファエルが現れる。その手にはちっちゃくて可愛い四足歩行の生き物がいた。
「お前がベヒモス?」
『如何にも。人の子よ』
「敬語を使え。この駄獣」
『さー、イエス、サー!』
「しっかりと調教してあるな」
うんうんと頷いている。普通はありえない光景で、知らない人が見たら気絶しそうな話の内容である。ローギはどこに行きたいかを聞いてベヒモスをそちらの方向に
「いってらっしゃい!!!」
投げ捨ててベヒモスが星となって消えていった。その時にヒイイイイイとかいう鳴き声を聞いた者がいるとかいないとか。
「ラファエルお疲れさん」
「あの、御褒美をもらっても……」
「よしよし。それじゃあ帰れ」
「はい!」
ローギが頭をひとなですると、眩しいくらいの笑みになり、いい返事で消えていった。周りではヒソヒソとこれが天然タラシだぞ。「うらやまけしからんな」とか言い合っていた。ローギは気にせずに酒を飲み始めた。
小さいから軽いと思ったあなた。質量は変わりませんので重さは普通にジェットジャンボ機3機分の重量があります。やはりバケモノだおっさん。
あ、おっさんの年齢?20歳ですけど?