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次の国は魔法に関することが秀でていると噂に聞く。
魔法使いが少しだけはしゃいでるようにも見える。
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滞在予定だった村は、魔物の手によって壊滅していた。
つんとした腐臭が立ち込める。
壊滅した後に野党に荒らされたのか、目ぼしい物は何も残ってなかった。
予定を変更し、先にある街を目指す事にする。
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先へ進むごとに段々と気温が低下している。
火の近くで眠ろうとするも、寒さのためか眠りが浅く、何度か目覚めてしまう。
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魔物が集団で襲ってくる。
知性が高く、対処が難しい。
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以前、砂漠で出会った魔物と同じように、言葉を理解する魔物がいた。
どうしても武器を振るう腕が鈍る。
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自分の叫び声で目が覚める。
寝ずの番をしていた勇者が悲しそうな目で私を見ていた。
きっと、ひどい顔をしていたのだろう。
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食料が減ってきている。あれを食べるしか無いのか。
だがそれは、人食いと何が違うのか。
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見た目は干し肉だが、口に入れた瞬間にあの魔物の姿が目に浮かび戻してしまう。
水で無理やり飲み下す。