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投獄されてすぐ、勇者への尋問が始まった。
絶叫が響く中、隣の牢から魔法使いの怯える声が聞こえる。
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尋問を受ける。
何度殴られたかわからない。
私達は女王を騙してなどいない。
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尋問室へと連れて行かれた魔法使いの悲鳴がこだまする。
勇者と戦士のいる牢からはうめき声だけが聞こえる。
私も似たようなものだろう。
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数日後、私たちの死罪が決定した。
言い渡された罪状は、王族への詐称と戦争幇助。
顔を赤くし怒り狂い、つばを撒き散らして私たちを罵倒する王の顔が印象的だった。
王女と恋仲であった王の復讐。と聞けば綺麗なのかもしれない。
実際に王が叫んでいたのは、王女の国との交易による損害ばかりであったが。
これで尋問の日々が終わるのだと思うと、恐怖心よりも安堵の方が大きかったことを覚えている。
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再度牢に入れられて三日目の深夜。
外の喧騒が大きくなったかと思うと、慌てた顔で兵が飛び込んできた。
どうやら魔物の襲撃があり、兵の数が足りないのだという。
荷物を受け取り、外へと出された後、回復魔法や薬による手当を受ける。
魔物の数は多く、街の被害は甚大なものになった。
この戦いの中で私たちは多くの魔物を討ち取り、大罪人から一転して救国の英雄の扱いを受けることとなった。
そしてこの日、この国の王は逃亡し、その道中に魔物に襲われ死亡したとも伝えられた。
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こうして今、私たちは五つめの国を目指している。
途中で出会った旅の商人からうわさ話を聞いた。
あの国の王が死んだ為、今後は内乱が続くであろうこと。
だが、最早私たちには関係の無いことだ。