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 次の街までの旅が始まった。


 次に出会う王はどんな人物なのだろう。

 あの女王と懇意だったとすれば、人格者なのではないだろうか。


 手紙と一緒に入っていた紹介状が役に立つと良いのだが。



     ◆



 魔物の強さが増してきている。

 それに比例するかのように人型の魔物も増えてきた。


 食料に余裕のある今はいい。だが、今後はどうなるのか。

 考えるのが怖い。



     ◆



 道すがら、壊れた馬車を見つけた。

 壊れ具合を見るに、魔物ではなく野盗に襲われたようだ。


 敵は魔物だけではない。



     ◆



 警戒の為、二人一組で寝ずの番をする。

 私と番をすることになった戦士がぽつりと言った。


「俺達は何のために戦っているのだろう」


 私は何も答えることができなかった。

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