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戦士が一言も喋らない。
戦士の次にお喋りな魔法使いは死亡している為、とても静かだ。
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遺体の腐敗が進んでいるのか、鼻を突く臭いがそこら中に漂う。
腐臭に寄せられてか、魔物の数も増えた気がする。
私の選択は間違っていたのだろうか。
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馬車の中の魔法使いの遺体にハエがたかっている。
戦士が必死になって追い払ってはいるが、魔法使いの身体から湧いているのだから根本的な解決にはならない。
魔法使いの綺麗な顔はボロボロで、目が糸を引いてこぼれている。
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ようやく街を見つけた。
嗅覚はとうの昔に麻痺し、今は何も感じない。
馬車には出来る限り近寄らないようにしている。
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街へ到着し、勇者一行であることを告げると、長い時間待たされた後に滞在を許された。
魔法使いの遺体は、馬車の中に入れたまま教会へ運ばれた。
戦士は教会へ同行し、私と勇者は宿へと向かう。
明日、王宮にて王と面会する事になった。
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王宮にて王と面会した。
少なくとも、私は好きになれない相手だ。
面会している間のこちらを舐め回すような視線が忘れられない。
面会の後に教会へ向かうが、魔法使いは面会謝絶との事。
明日、出直す事にする。