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村は壊滅していた。
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廃墟となった村を散策してみたところ、井戸が枯れた事が原因であるのがわかった。
水を奪い合い、日々を絶望で過ごす村人たちの心境を思うと胸が痛い。
此処へ来る途中で見つけたいくつかの遺体は、この村から逃げ出した村人だったのかもしれない。
神よ、彼らに安らかなる眠りを。
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移動魔法で前の街まで戻り、食料と水を補充して壊滅した村まで戻る。
村の中にあった移動魔法用の魔方陣に破損がなかったのは不幸中の幸いか。
移動魔法の使用は疲労が激しいらしく、勇者の顔色が悪い。
今日はこの村で一晩明かすことになりそうだ。
比較的、綺麗な家を選んで泊まることにする。
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戦士が、村の中を物色する案を出した。
強盗と変わり無い行為を咎めようと思ったが、戦士の辛そうな顔を見ると言葉が出ない。
結局、全員で村を物色する事となった。
私が担当した家で、少ない金銭と子供の描いた絵を見つけた。
私にはこれから先、神に祈る資格などないだろう。