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917:タルウィペトロ・3-7

「ふむ、無難に終えたようだな」

「そうね。無難に終えさせてもらったわ」

「切りがいが相応にある相手ではあったな」

 『悪創の偽神呪』が現れる。

 無事に試練終了のようだ。


「さて、順当に行けば次が最後の訳だが……覚悟は出来ているか?」

「ええ、出来ているわ。地竜の素材次第ではあるけれど、何を作るのかも含めて、覚悟は決まっているわ」

「くくく。では、楽しみにさせてもらうとしよう」

 無難に終えたと言う事もあり、話す事も少ない。


「では、これで試練は終了だ」

「ええ分かったわ」

「そうか。さて、眼宮の方も楽しみにさせてもらうとしよう」

≪呪術『虹石の邪眼・3』を習得しました≫

≪タルのレベルが48に上がった≫

 と言う訳で、これまでで一番戦闘終了後のやり取りが短い状態で、私は元の世界に戻された。


『戻ってきたでチュか。どうだったんでチュか?』

「厄介な相手だったわ。手段を制限しないなら方法は幾らでもあったし、制限されていても対処法はちゃんとあったけど、私メタが結構強い相手だったから」

『ふむふむでチュ』

 では、いつも通りに編集作業をした上で、掲示板に投稿っと。

 それから新しい眼宮用の掲示板は……既に立っている……だと。

 どうやら検証班が先んじて立ててくれていたようだ。

 流石に仕事が早い。

 そして、私の許可が出ると同時に突入が開始され……はいはい、阿鼻叫喚(いつもの)


「さて、性能確認と行きましょうか」

『掲示板は良いんでチュか?』

「望まれているから私からのネタバレはするけれど、私がネタバレを踏むかどうかは、対象と内容次第よ」

 それでは『虹石の邪眼・3』の性能確認といこう。



△△△△△

『虹石の邪眼・3』

レベル:50

干渉力:150

CT:60s-120s

トリガー:[発動キー]

効果:対象に高確率で対象周囲の呪詛濃度の石化(蛋白石(オパール))を与える


伏呪

トリガー:[発動キー]

効果:この呪術によって石化(蛋白石(オパール))が重症化した場合、石化(蛋白石(オパール))の重症化が治るまでの間、対象Aの石化のスタック値が減少する度に、Aの周囲、(Aの異形度×2)m以内に居るものへと毒(Aのレベル分)、灼熱(Aのレベル分)、干渉力低下(Aのレベル分)、魅了(1)、石化(蛋白石(オパール))(Aのレベル分)を与える。


貴方の目から放たれる呪いは、敵がどれほど堅い守りに身を包んでいても関係ない。

全ての守りは破れずとも、相手の守りの内から直接石へと変えるのだから。

そして、完全なる石と化した犠牲者は次なる犠牲者を招き寄せて、物言わぬものへと変えようとする。


注意:使用する度に自身周囲の呪詛濃度×1のダメージを受け、満腹度が1減少する。

注意:伏呪使用時には更に満腹度が4減少し、周囲の呪詛濃度×0.3の石化(蛋白石(オパール))と毒を受ける。

注意:レベル不足のため、与える石化(蛋白石(オパール))のスタック値が(50-使用者のレベル)分だけ低下する。

▽▽▽▽▽



「……。伏呪の強化され具合がヤバい気がするわ」

『素の性能も順当に上がっているんでチュよね。と言うかなんでチュか。石化(蛋白石(オパール))って』

「そこはまあ、ムミネウシンムの琥珀化と同じようなものだと思うわ。アレも厳密に言えば石化の亜種である琥珀化だったわけだし」

『ああなるほど。そういう事でチュか』

 強化はかなりされている。

 純粋な性能強化、伏呪の強化、極めつけにただの石化ではなく、オパール化と言う石化の亜種になっている事だろうか。

 恐らくだが、厳密にただの石化だけを治す手段では対処できないであろうし、石化後の挙動が少し変わってくるのではないかと思う。


「えーと、オパール。オパール」

『急に何を調べているんでチュか?』

「いや、今更だけど、オパールってどんな性質の石だったかなと」

 で、改めて少し調べたのだが、オパールの特徴としては、石の中に水を含んでいるらしい。

 その関係上、乾燥に弱いそうだ。

 地竜に乾燥が効かなかったのは……まあ、呪術による乾燥への対策を事前にしていただけか。

 それと関係があるかはともかく、石言葉については純真無垢、歓喜、希望、幸運、忍耐などがあるようだ。


「ふうん……」

 とりあえずオパール化からの出血や乾燥は、相応の効果をあげそうな気がするので、覚えておくとしよう。


「さて、そろそろ第一陣の突入が終わったころでしょうし、私たちも向かいましょうか」

「12個目の眼宮でチュかぁ……どんなところでチュかね?」

 さて、それでは新しい眼宮に向かうとしよう。

 と言う訳で、化身ゴーレムを作成し、『虹霓鏡宮の呪界』へと移動。

 で、ザリアたちは……居ないようだ。

 既に突入済みか、時間が合わなかったようだ。

 シロホワのバフがあった方が楽なのだが、まあ、居ないなら仕方がない。


「さ、入るわよ」

「分かったでチュ」

 私とザリチュはライムグリーン色の鏡の扉を抜け、新たな眼宮へと突入する。

 鏡の扉の仕様通りに、目一つ分の伏呪付き『虹石の邪眼・3(タルウィペトロ)』が照射されるが、そちらについてはほぼ効果なしなので、問題はない。

 そして私たちの眼前に広がった光景は……。


「なんかムミネウシンムのところにそっくりでチュねぇ。たるうぃ」

「いや、私が眼宮の構造を決めているわけじゃないから……」

 『蜜底に澱む呪界』の構成物をオパールに変えたかのような光景だった。



△△△△△

『虹霓境究の外天呪』・タル レベル48

HP:3,037/4,410 (-1,323)

満腹度:89/150 (-45)

干渉力:147

異形度:28

 交信-[ID]、虫の翅×6、増えた目×11、座標維持、呪憲・瘴熱満ちる宇宙(タルウィ)、遍在する内臓、劣竜式呪詛構造体(劣竜血、劣竜骨髄、劣竜肉、劣竜瞳、劣竜皮、劣竜角×2)

称号:『超克の呪い人』、『1stナイトメアメダル-3位』、『2ndナイトメアメダル-1位』、『3rdナイトメアメダル-赤』、『呪い狩りの呪人』、『竜狩りの呪人』、『偽神呪との邂逅者』、『砂漠侵入許可証』、『火山侵入許可証』、『雪山侵入許可証』、『海侵入許可証』、『七つの大呪を排するもの』、『虹霓境究の外天呪』


呪術・邪眼術:

毒の邪眼・3(タルウィベーノ)』、『灼熱の邪眼・3(タルウィスコド)』、『気絶の邪眼・3(タルウィスタン)』、『沈黙の邪眼・3(タルウィセーレ)』、『出血の邪眼・2(タルウィブリド)』、『集束の邪眼・3(タルウィミーニ)』、『淀縛の邪眼・3(タルウィボンド)』、『深淵の邪眼・3(タルウィテラー)』、『飢渇の邪眼・3(タルウィハング)』、『暗闇の邪眼・3(タルウィダーク)』、『魅了の邪眼・3(タルウィチャム)』、『虹石の邪眼・3(タルウィペトロ)』、『恒星の邪眼・3(タルウィヘビィ)』、『禁忌・虹色の狂眼(ゲイザリマン)

呪術・原始呪術:

『交信-活性』、『交信-抑制』、『交信-選別』、『風化-活性』、『風化-抑制』、『風化-排斥』、『魔物-活性』、『魔物-排斥』、『反魂-活性』、『反魂-排斥』、『転写-活性』、『転写-排斥』、『再誕-活性』、『再誕-排斥』、『蠱毒-活性』、『蠱毒-簒奪』


呪術・渇砂操作術-ザリチュ:

取り込みの砂(ザリチュメモリ)』、『眼球(ザリチュサイト)』、『(ザリチュアーム)』、『(ザリチュラット)』、『化身(ザリチュアバタ)』、『噴毒の(カースゴレム・)華塔呪(ザリチュタレト)』、『瘴弦の(カースゴレム・)奏基呪(ザリチュオルゴル)』、『禁忌・虹色の狂創(アーリマンキス)

呪術-ジタツニ:

砂漠の呪い(トセロフセルブ)』、『抗体の呪い(スリブセルブ)

呪術-ネツミテ:

太陽の呪い(ノームセルブ)』、『熱波の呪い(ドロクセルブ)』、『埋葬の鎖(ボレヴァルグ)

呪術-ドロシヒ:

虚像の呪い(ラエルセルブ)』、『貯蓄の呪い(エサウセルブ)

呪術-ドゴスト:

竜息の呪い(クニルドセルブ)』、『竜活の(エサエルセド)呪い(セルブ)』、『埋葬の鎖(ボレヴァルグ)

呪術-トテロリ:

転移の呪い(イフセルブ)』、『不明の呪い(イチラルセルブ)

呪術-ニネナナ:

選択する呪い(イッァウクセルブ)』、『虹霓(カース)外の(トラック)(アイ)


呪法:

呪法(アドン)増幅剣(エンハンス)』、『呪法(アドン)感染蔓(スプレッド)』、『呪法(アドン)貫通槍(ピアース)』、『呪法(アドン)方違詠唱(ハイキャスト)』、『呪法(アドン)破壊星(ミーティア)』、『呪法(アドン)呪宣言(ロックオン)』、『呪法(アドン)極彩円(サークル)』、『呪法(アドン)呪晶装填(ブースト)』、『呪法(アドン)逆残心(スペルビア)


所持アイテム:

『竜鱗渇鼠の騎帽呪』ザリチュ、『地憑きの羽衣呪』ジタツニ、『陽憑きの錫杖呪』ネツミテ、『星憑きの玉輪呪』ドロシヒ、『竜憑きの袋呪』ドゴスト、『魔憑きの指輪呪』トテロリ、『虹憑きの根付呪』ニネナナ、鼠毒の竜呪の歯短剣×2、鑑定のルーペ、フェアリースケルズ、蜻蛉呪の望遠鏡、etc.


所有ダンジョン

『ダマーヴァンド』:呪詛管理ツール、呪詛出納ツール、呪限無の石門、呪詛処理ツール、呪詛貯蓄ツール×5設置、『熱樹渇泥の呪界』・『入子屋敷の呪地』・『塩砂湖畔の呪地』接続済み


システム強化:

呪怨台参式・呪詛の枝、BGM再生機能、回復の水-2、結界扉-2、セーフティ-2、長期保管用カプセル、『満腹の竜豆呪』ハオマ


???:

狂記外天:森羅狂象・序文-ルナアポクリフ:オルビスインサニレ・キューケン

狂記外天:森羅狂象・初稿-ルナアポクリフ:オルビスインサニレ・ターゲスアンブルフ

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