98 懐かしい我が家
マイホームから離れたのはたったの1ヶ月ちょくらいなのに、懐かしいな森、そして懐かしい大樹の上にいる我が家。
「ただいま~~~!!」
そのまま神竜様の顔にダイブした、相変わらず神竜様は寢ったまま俺を無視する、神竜様の顔に擦り付けるすりすりする。
「神竜様、ただいま、会いたかったよ、元気している?腹減ってない?魔力放出するね。うんうん、おかえりね、ありがとう~!」
妄想の返事で満足するとそのまま神竜様から離れて、周りを見る。ほぼ俺が離れる前と変わらない、俺が離れたせいで魔獣が来た気配もない、薬草畑と野菜畑も結構成長しました、それと結構増えましたね…雑草が。どうやら神竜様はちゃんと毎日水やりした。その事をちゃんと褒めないと。
「神竜様、水やりありがとうございます、ちょっと部屋に戻って着替えたら先に神竜様のお風呂しますね。」
“お風呂”の言葉を聞くと、神竜様は片目を開いて、ちょっとくらい頭を頷いた。よし、久しぶり思いっきり魔力放出した、余った魔力…例の“水玉”が無くなった、離れる間ずっと我慢していた筋肉痛も段々無くなる。木の上にあるマイホームに戻り、食材と荷物を降ろして部屋を見る、当然何の変化もなし、そして何故だろう俺は思わずバンザイしてこう叫んだ!
「マイホームよ、私は帰ってきた!!街灯の樹もただいま!」
埃も溜まったし、畑の雑草、種も貰ったし、新しい畑を作らないと、そして神竜様のお風呂…よし、忙しくなるぞ!
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午後、カウレシア王国の執務室、セオドリク王がサイモン宰相の報告を聞いてる時、一通の手紙が届いた。
「陛下、こちらウンディーチア王からの鳥手紙です。」
「フム、こちらに。」
「は!こちらです…では失礼致します。」
「フム。」
執務室の扉が閉じた後、セオドリク王はすぐにその手紙を見る。っと思いっきりため息をした。
「はぁ~~~~。サイモン、我が国はつい聖女様が誕生したそうだ。」
「聖女様って…もしかしてアイリス様でしょうか。」
「ええ、これを見てくれ。」
セオドリク王は手紙をサイモンに見せた、その中には貴国の聖女様のお陰で辺境の防戦帝国軍を打ち返す成功があった。しかし続きは戦争中聖女様は帝国内通者のロイドによって彼女を帝国間者と疑いされた、内通者はすでに捕まれ、辺境伯から彼女の身の潔白を証明された。最後はウンディーチア王国の王都で彼女は何のご褒美を与えたか、それと聖女様は護衛なしのまま昨日カウレシア王国へ出発した。おまけにレスター王は聖女様の事で色々心労した、お詫びにセオドリク王秘蔵なワイン2本を要求する。
手紙の最後の最後は簡単に“帝国への罰”の事を信じましたと書いている。
その手紙を見たサイモンは目を閉じて、そのまま手紙をセオドリク王に返す。手紙を受け取ったセオドリク王はサイモンにこう話す。
「アイリス様…昨晩の説明は略過ぎるわ!!ホントに使者様の事を隠す気はあるのか?最後の“帝国への罰”ってあれは何が月前にウンディーチアに軽く話した帝国への天罰ではないか、
「まあまあ、陛下。彼女の性格はあなたも知ってるじゃろ。その性格では戦場で人を治る事を手加減する事はできないと思うのう。」
「それは、そうだな…はぁ~~~。」
「陛下、向こうは手紙の中で使者様ではなく“聖女様”と書いてました、多分我々と同じく使者様の事を知ってる人はそう多くない、またはアイリス様は正体の事を話していない、ただ向こうの推測しかないと思います。ここではやはり“我が国の命令ではなく、“学園の研究員”の彼女が冒険者として貴国志願兵の依頼を受けただけ”っと返事するべきでございます。」
「それしかないな、それと“我が研究員あくまで研究員、本人も平凡な生活が欲しい、聖女の事はあくまで民間の噂”って一応向こうにこう返事するか。今回はあくまでアイリス様自身からの行動だから、詳しくはわからないし、多分数ヶ月後ここにも彼女の事を聖女様に呼ばれるだろう、これも仕方ないか。あ~~もう抑えきれないぞ。」
「一応ウンディーチア王にアイリス様がやったことについてもっと詳しく聞いた方が良いがと。」
「フム、では俺は先に手紙を出そう。」
「かしこまりました。」
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マイホームに戻ったあとは忙しく、神竜様のお風呂、畑の整理、家の掃除、これらをやって、知らない内にもう夜になった。俺は街灯の樹の下で夕飯を食べながら神竜様に今回の事を話す。
何となくですが、多分今晩はトイエリさんに会える。お風呂に入ったあと、春はまだ少し冷えますが、今日は久しぶりに神竜様の背中で寝ました。
寝たあとすぐに目の前に校長室の扉が現れ、やっぱりねと扉をノックする。
ゴンゴン
「どうぞ。」
扉を開け、校長室に入ったらいつもの二次元女子生徒の姿な俺になった、そしてソファーで座っている女子生徒姿のトイエリさんの隣に、長いアップした緑髪、上はスーツ姿で下はタイトスカートの二次元メガネ美女教師がケーキを食べている。
「いらっしゃい、雄二くん。」
「よよよよおよよよよよよヨウコ先生?!?!?」
「あら、この姿の名前は“ヨウコセンセイ”ですよね。」
そこでトイエリさんがヨウコ先生(仮)にツッコんだ。
「違うわよ、名前はヨウコ、先生はその職業です。」
「まあ、そうなの?では私の事をそのままヨウコと呼んてくださいね、雄二くん。」
「は、初めまして!神薙雄二と申します!まさかヨウコ先生と再び会えるのは思わなかった、先ほど失礼しました!」
そう、その女教師は別のゲームの“我が妻”ヨウコ先生です。まさかまた会えるとは思わなかった。
「雄二くん、酷いよ。椿ちゃん姿のわたしはあなたの嫁ではないですか?」
「当然です、椿ちゃんは何時までも俺の嫁です、ちなみにヨウコ先生は俺の妻です。」
「って先ほど話した雄二くんはこんな人です。」
「ふふっ、かわいいじゃない。」
「雄二くん、この方はわたしの先輩です、そのままヨウコと呼んてください。」
「かしこまりました。トイエリさん、ヨウコ先生。」
その後、俺は二人の間に座れと勧められた。何だここは天国ですね、俺明日死ぬのか、胸キュンを超え心筋梗塞で死ぬのか?椿ちゃんとヨウコ先生の間に座るだけで、俺はもう幸せ一杯です。
「雄二くんの童貞弔い合戦は済んたですか?」
「はい、途中変態に絡まったが、成敗しました。」
「私は見てないですから、話してもらえる?」
「わかった。」
俺はケーキを食べながら今回の事を二人に話した。ヨウコ先生がニコニコのままケーキを食べている、その代わりにトイエリさんは呆れた顔で俺にこう聞いた。
「雄二くん、あなた襲ってきた男性相手に何故が毎回股間を攻撃したような気がするですが。」
「当たり前でしょう、最大ダメージを出すには弱点に攻撃するのは当たり前でしょう。」
「…ごめん、聞いたわたしはバカでした。」
「トイエリさんがわからないのは無理もない、それは男性しか知らない痛みです。うんうん。」
「はいはい、それは置いといて、実は帝国はまた召喚する気なの。」
「な…なんだってーーー!!」
「驚く必要ないのでは?失敗確定ですから。」
「あ、うん、そうよね、雰囲気的に驚く必要と思って。」
ここでヨウコ先生は質問した。
「その召喚で雄二くんが無理やり
「ええ、偶然を偶然に重ねて、その元々出来ないな召喚が成功しましたの、もちろんその後はすぐに上に提出して、その穴を塞げましたよ。」
「私の
「
「まぁ、私のところはあなたのより長いですから、前に
トイエリさんとヨウコ先生もため息をついて再び新しいケーキを取って食べはじめた。
「あ、ごめんね、雄二くん、あなたを呼んだのはただ弔い合戦の事を聞きたいだけです。」
「いいよ、俺もトイエリさんに会いたいし、いつでも呼んでください。あ~そうそう、トイエリさん、最近
「あら、でも残念ですわ、私は“直接干渉”できないですから、雄二くんあなたの思うままでやりなさい…派手と徹底的に、ね。」
「王様の話では3日後辺境都市の広場で出るらしいので、コーラを準備してくださいね。」
「ありがとう。はい~ご褒美で“あ~ん”して。」
「あ~~~ん!」
トイエリさんが食べようとするケーキを俺にあ〜んした。
「うん、美味しい、俺、幸せ過ぎで死ぬ。」
側で俺たちの“いつも”を見るヨウコ先生は話した。
「いい事を思いつきましたわ。ねねぇ、トイエリちゃん、雄二くんを貸してくれない?」
「ダメです、雄二くんは私の使者であり、友人です。」
「もう、ちょっとくらいでいいですから、わたしのテスト今の問題も知ってるでしょう。」
「くむむーーっ、確かにあれは雄二くんでは多分すぐに解決できると思うですが。」
「でしょう、忠実に指示を実行しテストの内部に干渉できる人は彼しか無いわ。では雄二くん、私のも食べて。はい、“あ~~ん”して。」
「ヨウコ先生の“あ~ん”?!あ~~ん!」
「美味しい?」
「うん!幸せ過ぎで甘さしか感じないです!ヨウコ先生!」
「あら、嬉しいわ。」
トイエリさんは再び呆れた顔でこう話した。
「雄二くん、ちょろい過ぎない。」
「はい!椿ちゃんとヨウコ先生、嫁と妻の要求は何でも応じますよ。」
「仕方ないですね、雄二くんを貸すのは今回だけですよ、ヨウコ。」
「やった。」
「
「わかったわ、ありがとう、トイエリちゃん。」
「はいはい、そもそもヨウコの姿では雄二くん絶対何の願いでも応じるとわかっていますから。」
「褒めないでください、トイエリさん。照れってますよ。」
俺は一瞬でバニーガールに着替えられた。
「あ…あの、調子乗りすぎました、申し訳ございませんでした、できればトイエリさんとヨウコ先生もバニーガールにしてください。」
「そうですね、バニーガールを固定装備にするのも面白そう。」
トイエリさんの前でジャンプして土下座しました。
「申し訳ございませんでした。」
「ふ、ふふっ、あなた達仲良しですわね、羨ましいわ。」
「まぁ、雄二くんですからね、何故が私たち最初からずっとこんなノリでしたわ。」
その後、俺は元の女子生徒の姿に戻り、元の場所に座りました。
「あの、トイエリさん、王妃様の針子さんが俺が作った下着を真似で作りました、文明的に大丈夫でしょうか?」
「別に良いのではない?あくまでアイデアですし……うん、そうですね、あなたの世界の事で例えにすると、“誰”がコンピュータのアイデアを誰がに見せた、その後はその人の力は自分でそれを再現、発展する、こんな感じですよね、」
「なるほど、わかりました、ではそのまましておこう。」
「あら、雄二くん、下着も自分で作ったの?」
俺が返事する前にトイエリさんは先にヨウコ先生に話した。
「そうですよ、ヨウコ、聞いて聞いて、これは面白いですよ。雄二くんで魂は男でしょう、最初は下町で子供の服をブラと思って…」
その時、何故なのかはわかりませんが、俺の変な能力が覚醒したと思う、お二人は一体何も話したり笑った事が全く聞こえなかった。ただただテープルに無限に出て来た俺が食べたい食べ物やコーヒーをひたすら堪能しているだけ。
トイエリさんとヨウコ先生の話してる途中、何故が俺は昔下町で初めて買った下着姿に変えられた、その後初めて手作りの自信作の下着に変えられた、その後は王妃様に送っためっちゃ自信作の下着姿になって……。うん、コーヒーは旨い、今住んでいる世界にもコーヒーはあるのかな。
「ってもう彼の元の世界には絶対トップニュースですよ、面白いでしょう!」
「もう、ふふっ、トイエリちゃん、彼は一生懸命作ったわ、笑っては…ふふっ、いけませんよ。」
「でも、この前地球担当にお願いして現在の地球資料を渡してくれましたわよ、かわいい服装は結構ありますよ。ほら、下着もこんなに綺麗なものばっかり。」
俺の前に半透明なスクリーンでネット通販サイトらしいモノが見えた、この二人絶対わざと俺の前でランジェリーの資料を見てるだろ、平常心平常心…。チラッ…。
「あら、ホント、かわいい物も多いですね、その資料こっちにも送って。」
「いいわ…はい、送った…って雄二くん、どうしたの?下着姿のままで、変態なの?」
「トイエリさんと言う人に脱がされたのです。」
「あ、ごめんごめん、すぐに戻りますね。」
ようやく元の制服に戻った。ここでヨウコ先生は席から立ち上がった。
「私もそろそろ戻りますわ、トイエリちゃん、雄二くんも今度はこっちにいらっしゃいな。」
「ええ、また今度ね。」
「ヨウコ先生!お会いできてホントに嬉しかったです!是非またあ~んしてください!」
「雄二くん、私もお会いできて嬉しいわ、では。」
ヨウコ先生は校長室の外に出てきた。
「ごめんね、雄二くん、勝手にあなたを彼女に貸しました。義務ではないですから、この任務ホントにやりたくないでは断ってもいいよ、責任は私が取る。」
「いいのよ、何の任務なのかはまだわからないが、俺しか出来ないだろ。それにトイエリさんの先輩だから、手伝わないと良くないし。このくらいは接待と同じですよ、気にしない気にしない。」
「ありがとう、では雄二くんのニセモノの件はお願いしますね。」
「わかった、任せて。」
「そ、そう言えば、あなたはヒュウツジアに入ってもうすでに一年になったよね…。」
「そうね、思った以上速いですね、もう一年になった。」
トイエリさんは自分の太ももにボンボンと軽く叩けた。
「うん?トイエリさん、どうしたの?」
「ん!…んん!!」
ボンボン ボンボン
「お!おおお!!おおおおおお!!!おおおお!お!いいいい、いいの?!」
「私がしたいですから、ほら、横になって。」
「なる!!」
俺はゆっくりトイエリさんの太ももに頭を乗せました。やっぱりここは天国だ、俺はガチで明日死ぬと思う、心臓が持たいない。そしてトイエリさんは俺の頭を撫でながらこう話した。
「戦争に参加して、人を沢山救ってありがとう、わたしのところに迷い込んだのは雄二くんでホントに良かったわ。」
「何が今のトイエリさんは、ヨウコ先生の前に俺を笑いネタにしたトイエリさんとはちょっと違うな気がする。」
「ま、まぁ、あれは雄二くんが悪いです、ヨウコを見てデレデレして。」
「ヤキモチをいただきました!!!ありがとうございます!!嬉しかったです!!ガチで!」
「はいはい、ヤキモチですよ、だから雄二くんの事を彼女に紹介したくないです、でもヨウコは仲がいい先輩ですし、別に良いかなあと思って、今は少し後悔しています。でも、雄二くん、あなたはもうするに
「え?その“変わる”のは何?」
「あなたの◯△※が@##&%!&!わたし@#$するの。」
「ご、ごめん、理解できないです。」
「あれ〜これもあなたが認識できない事なの?とりあえず、そっちの3日後、ニセモノ片付けしたらできれば外出を控えてね、良いですね。」
「わかりました。」
「って話が戻るが、初めてリアルな戦場を見て、怖かったでしょう。」
「うん、戦場の裏ですが、戦闘音や悲鳴を聞くだけで狂いそう。」
「そう?よく耐えましたわ。って…」
その後、俺はトイエリと長い話をしました。