88 ある意味予想通り
捕まえたロイドは“痛い!その水を拭いて!回復魔法を僕に回復魔法を”と叫びながら家の騎士たちに地下牢に連れさられた。その後俺は辺境伯様に何故こんな茶番をするのかと聞くと、ちゃんと理由があるみたい。
まず彼は聖王国派遣された人間、確実な証拠なしでは無闇に動けない、そして司祭様が買い戻された被害女性たち全員ロイドの部屋に入ったあと、何故が自ら行為を願う事やその後何があったのも覚えていない、その手口がわからない、何も覚えていない彼女たちだけでは証人にはならないし、裏の奴隷商人に調べたが、結構難しいそうみたいでおまけに無闇に深く調査すると藪蛇になる。
だから辺境伯様は司祭様と策を練った、司祭様が聖王国に戻った間はわざと彼を司祭代理に任命する、彼はこの間権力を持って絶対また女性に手を出したと想定できる、そして辺境伯様ではリサさんを間者として教会に潜伏し、もしロイドが女性を部屋に呼ぶとその決定的な手口と証拠を確保する、即ちその“香炉”の発見と手に入れるとできれば現行犯で捕まる。
しかし予想外で帝国軍の侵攻とまさか執務室に呼ばれたのは俺。その後は前に報告した通り、途中リサさんはわざと部屋に入ってその手口“香炉”を確認した。運良く?ロイドは闇ギルドの人に依頼し、その夜俺を刺殺(?)した、その闇ギルドの人も隠れて俺を守る騎士たちに捕まった。
これで証拠は全部揃った、おまけ人口販売以外にロイドは俺を嵌めるための策で帝国内通者の事を自爆、辺境伯様は彼を逃さないためにわざわざこの茶番で辺境伯家に招き彼を確保するそうです。
辺境伯様のこの茶番の説明した後、あのルイス魔道士団団長はロイドが呪文を謳う事を気づかなくご令嬢を危険を晒した事、誰にも怒ってないなのに“
「聖女様、最後にターナー家のご令嬢のご無礼について…」
「この魔力遮断できるなケープをお直し、それと代わりなカバンと服を頂いたら、そのくらい私は別に気にしません。」
「お心遣い、ホントにありがとうございます。ターナー嬢、すぐに謝りなさい。」
「も、申し訳ございませんでした、聖女様。すぐにケープをお直しと新しいカバンと服を用意致します。」
ご令嬢たち三人は死ぬほど謝罪されました、もう彼女たちに関わりたくないので適当に許した。その後はすごく大変でしたよ、そのまま客室に戻ると思うですが、辺境伯様と将軍様は俺を軍議に連れされた、途中外で歩く度に兵士たちに“虹の聖女様~虹の聖女様~”と手を振ってそう呼ばれた、無視は良くないと思うので、営業と考え手をふって兵士たちに微笑んだ…何故兵士たちも聖女様とそう呼ばれたのはについて、俺はもう考えることを諦めた、ベネットには二度と来ないと決めただからです。ちなみに軍議では途中参加の俺には何を言ってるのかさっぱりなので、ホントに座るだけです。
あのロイド事件の後、辺境伯様の好意で俺は辺境伯様の屋敷で居候しました、辺境伯様は終戦のあと俺の歓迎パーティーをやるつもりでしたが、俺はハッキリと断った。それと何が当然のように部屋で綺麗なドレスを用意されました、一応マナーとして一日だけ用意したドレスに着替えた。その後はやっぱりいつでも前線に駆けつけるように修道服のままにしました。
お祖母様も呪いを浄化された数日後、久しぶりに部屋から出て一緒に食事しましたよ。多分ここでは当たり前な知識ですが、屋敷の人は病人への扱いは間違い過ぎで、思わず体にいい食べ物や基本的なリハビリ方法をメイドたちに指導しました。
また別の日では本物の司祭様は回復魔法についての質問責め、残念ですがただの知り合いの人に影響大きい知識を流すつもりはない。当然あの金髪野郎ーールイス魔道士団団長にも俺の魔法について質問責めに来た、俺は全部“髪の色のように、私の魔力はちょっと特殊なの、私も詳しくはわかりません。”でNPCのように繰り返し、何を話しても全部同じセリフで返事しました。お笑いコントのように毎回将軍様は彼の頭を殴って連れ去ったのです。
帝国軍のあの奇襲から一週間半、あれから再侵攻の気配は全くなかった、当然ベネットは未だに警戒態勢のまま。そして今日、辺境伯家の人々と一緒にお昼を食べ終わった後、辺境伯様から良い知らせがあると応接の間に誘われた。応接の間に来たらすでにフルーアーマー将軍様がいる、何となくそれは良い知らせではなく嫌な知らせと考える。
将軍様に挨拶し、辺境伯様は将軍様の隣に座り、同時に俺を彼らの対面の席に座ってくれと勧めた。メイドたちはすぐにお茶を出した、一口飲むと辺境伯様は例の良い話を話し出した。
「聖女様、その良い話は今回の戦争は恐らくすでに終わったと思います、今朝から報告があって、帝国側未だに援軍が来る気配はなし、それに先日の大雨で土砂災害を起こし、帝国辺境付近の主要道路を塞げた、物資が前線に運ばれないでは再侵攻はできないと予想したが、死ぬ気で攻めてくる可能性もあるが、帝国側では辺境の攻防で英雄を失うたくないだろ、だからその可能性も低い。ベネットでは一応今月も警戒態勢を維持するつもりです、そしてその警戒態勢は息子のグレンに任せ、俺は王都に報告するため、将軍様と援軍の半分はここ数日後王都に向かうつもりです。あ、ルイス魔道士団団長と他の魔道士はベネットに残ります。」
「そうですか、これは良かったですね、では私も…。」
「失礼ですが、聖女様も王都にご同行をお願い出来ませんか?」
「……はい?」
俺は明らかに行きたくない顔をしている。辺境伯様と将軍様は顔を見合わせて、将軍様は何が負けたかのように代わりに返事した。
「辺境伯様からの話では今回の防戦の最大の功労者は聖女様です、陛下も絶対ご褒美を与えるだろう。それに貴方様はカウレシア王国の要人です、もしそのまま聖女様をカウレシア王国に帰らせてると、我々はカウレシア王国との友好関係は破裂します。」
「え~と、今回の参戦についてカウレシア王国とは全く関係ないですが、カウレシア王国は怒るはしないと思いますよ、それに私来る時も一人ですから、別に心配しなくでも大丈夫です。」
「いいえ、例え聖女様ホントにそのまま一人でカウレシア王国に帰っても、今度は陛下からの招待が来ると思います、陛下に謁見の事について…多分…早いか、遅いかの問題だけででございます。」
「はぁ…わかりました、逃げられないですよね。」
「申し訳ございません、聖女様。」
「いえいえ、将軍様と辺境伯様も悪いではございません、ですが数日後王都に向かうでは私のカバンは未だに戻っていませんが。」
「あ~それは先ほどターナー家から届きました。」
辺境伯様の言葉を聴いて、周りのメイドから中身パンパンでめっちゃ高級そうなカバンを渡された、中に確認すると、学園のケープは新しいのようになった、それとすごく高そうな…真っ赤な貴族ドレスが入っている、だからカバンはパンパンになったが、あのお嬢様たちはバカですか?これを着て下町で歩けないわ!平民の服を返せよ…思わず頭を押さえる。
辺境伯様は頭を押さえた俺を見て、また将軍様と見つめ合って、わからないままの顔で心配そうにかける。
「聖女様、ドレスに何が問題でも?ターナー家にお伝えしますか?」
え?おかしくないのか?ドレスですよ?…あ!辺境伯様たちもお貴族様、女性はドレスは当たり前と思う、だから平民の服をランクアップしドレスになったのは何の違和感はない…と思う。
「いいえ、大丈夫です、代わりにターナー家にお礼を伝えることをお願い致します。それと辺境伯様、あとで下町で平民の服を買いたいですが、行っても宜しいでしょうか?」
「もしかしてターナー家がご用意したドレスは気にならないでしょうか?」
「いいえ、私はただ平民の服一着欲しいだけです。」
「なるほど、すぐに用意する。」
その話を聴いて、同じく周りのメイドたちは5分もないスピードで平民の服を渡された、渡されたのは中上階級女性のワンピース…もうこれでいいのです、カウレシア王国に戻ったら別のを買おう、彼らは多分聖女様にみすぼらしい格好は許さないと思うでしょう。
「では聖女様、予定では3日後王都に向かうのでご同行をよろしくお願いします。」
「かしこまりました。」
辺境伯様と将軍様は何か大事を成し遂げた顔で笑った、わがままな聖女様で悪かったね。来る前に買ってきた非常食はご令嬢たちに全部ダメになったし、王都に向かう前に非常食を買おうっと思う、街で買い物したいとメイドたちに話したら、客室に商人が来た。うん…ごめん、商人さん、干し肉が欲しい。
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あれから3日過ぎた、今日はもうベネットとさよならだ。朝起きたら見たのはすごく聖女っぽい白いドレスが用意されていました。説明は難しいが、胸元の開いた金線付きの白いドレス、スカートは足首くらい長く、それと白いレースマント。マジ?これを着るの?普通の修道服ではダメ?すぐに前線に駆けつけるように…この言い訳はもう使えないよね。綺麗なドレスですが俺は見るのは専門です、中身おっさんな俺それを着るのはハードル高いよ、初めてのコスプレ以上恥ずかしい…は…ははっ…そっか!このドレスを椿ちゃんに着せたら絶対かわいいよなぁ…は…ははっ。
目が死んでいる俺は半ば諦めで、すべてメイドたちに任せた。ここで居候の期間はずっと障壁を張ってるのでお風呂や着替えも自分一人でするのため、今回ははじめでメイドたちに着替えを手伝いました、当然服を脱がされ俺が作った下着は見られますよ、メイドたちに何が言ったらしいが、俺は無言のままにする。ここでまた別の問題が発生しました、そう、あのコルセットだ、胸元の開いたドレスはブラは付けません、メイドたちにあの呪われたコルセットを着せられた、すごく痛いデス。
着替えが終わって、髪をとかす、変身完了。って知らない内に俺は今辺境伯屋敷の玄関前に立ってる。あれ、確か着替えが終わって、朝食は食べたよね、何を食べたのかはあんまり覚えていない。辺境伯様やグレン様、マリア様、将軍様たちの“お綺麗ですね”のお世辞は覚えているのに、俺は何を返事をしてるのか?思い返すと目に光がないかのように黙ったまま微笑むだけの記憶ができた。
周りを見ると、馬車や帰還する騎士や兵士はすでに準備している、今は辺境伯様はグレン様に指示している途中。
「グレン、俺がいない間は頼む、何があったら魔道士団団長に相談してくれ。」
「承知しました、父上。王都にいるな母上と弟にもよろしくお願いします。」
「フム、例の商人を見つけたら連絡してくれ、では行ってくる。」
「わかった、いってらっしゃい。」
「では聖女様、馬車へどうぞ。」
「あ、はい!」
俺はそのまま馬車に乗って、“ゆっくり”ウンディーチア王国の王都、いわゆる有名な水の都に向かいました。