前へ次へ   更新
88/127

87 断罪シーンの最後はスッキリしないと

辺境伯家の応接の間でただいま変態元司祭代理ロイドの尋問の時間になります。もう俺のスパイの疑いはもうないのでは?もう関係ないので帰って良い?


辺境伯様は面白そうにそう話した。


「そうですが、そのまま罪を認めれば良いのですが。あなたの犯した罪を数えましょうか。」

「へぇ、僕は何の罪を犯した?是非お聞きしたいですね。」

「では、先ほど話した闇ギルドの者との繋がりについて、彼は一昨日アイリス嬢を刺殺失敗し深夜治療テントで慌てて外に走った。」

「あ!」


(なるほど、あの黒い人だ!)


「アイリス嬢も心当たりがありますよね。」

「はい、先日夜中誰が自分の障壁を触れてると感じました、その人は自分の事を()()()()()()と話したので、捕まえそうとするが、残念ですが逃げられました。」

「何故、彼を捕まると考えるのか?」

「治療テントの皆さんは自分の事を“虹の娘”と呼ぶので、名前を呼ばないです。だから治療テントで自分の事を名前を呼ぶ人は絶対治療テントの人ではないと判断し、だからその人を捕まると考えたのです。」

「なるほど、安心してください、アイリス嬢の事を知った後、すでにあなたを守るように治療テント周りの兵に命じたのです、だから例え変装しても知らない人がテントから慌てて出でくる彼を捕まえることが出来たのです。」

「は、はぁ…ありがとうございます?」


ここでロイドは冷や汗を流しながら口を挟んだ。


「これだけでは僕はこの罪人と知り合いとは証明できない。」

「先ほどこの者の口からあなたが彼を売ったと言った、それでも証明できないのか?」

「ベネットでは僕は有名だから、恐らく前に怪我を治したことがあって、偶に僕の名前を覚えたでは?」

「はぁ…ホントに話にならない。残念です、そちらの者はすでにあんたとの関係を全て吐きましたよ、貴様が平民の少女を犯して、証拠を消すため、遊び飽きたら彼女たちを闇奴隷商に売った事もね。当然アイリス嬢を嵌めた事、帝国への手紙の事の持ち主は誰の事も最初から全部知ってた。」

「な!貴様!」

「捕らえろ!」


家の護衛騎士たちはすぐにロイドを捉えた、あいつたたのエロガキと思ったけど、まさか他の女性と遊んで飽きたら売る、酷くねぇ?


「離せ!僕はやってない!こいつに嵌められた!」

「証拠も沢山あるよ、ロイドくん、見たいのか?…それを持って入ってくれ。」


応接の間に茶髪なシスターさんが小さな香炉を持って入ってきた…いやいや、あのシスターさん。


「リサさん?…あ、失礼しました。」


思わずシスターさんの名前を呼んだ、慌てて頭を下げる。同時にロイドはリサさんの手で持ってる香炉を見て、顔色は更に悪くなった。辺境伯様はリサさんに話した。


「ただいま戻りました、辺境伯様。」

「ご苦労、この香炉は例のアレか?」

「リサ!貴様…そっか、辺境伯の犬め!」


なるほど、リサさんは辺境伯様の人だ、だから先日変態の部屋に入る前に『気・を・つ・け・て・ね・。』とあの時は全く意味がわからなかったのですが…いやいや、リサさん、あの変態が薄い本のような事をするつもりと知ってるでは俺を部屋に入れることを阻止しなさいよ。俺でないと子供に見せられない場面になるんですよ。


辺境伯様はその香炉をロイドの前に置き、そう語った。


「お前に犯した女性に、何故が君の部屋に入ったあと頭の中は真っ白になって、あなたとの行為欲求しか思い出さないと話したが、ようやく尻尾を捕まったよ、ロイドくん。」

「くぅ!」

「まさかこんな媚薬を使うとはね。」

「これは僕のものではない、あれは司祭の執務室で見つけただろ、僕が司祭代理の前にすでにその執務室の中にあったのよ。」

「未だに気づいてないのか?何故あなたが司祭代理に選ばれたの事を。」


うわ…辺境伯の笑顔怖い、確かに俺もおかしいと思ったよ、何故こんな黒い噂だらけな人を司祭代理にするのか。


「まさか!」


護衛に押さえながら司祭の方に向けたロイド。


「そうですよ、ワシは君がやってることすでに知っておる、ただそのやり方がわからないだけ、君に奴隷として無理やり売られた少女たちは全員ワシが買い戻した、辺境伯様に相談した時、偶然聖王国にトイエリ教の事を確認しなければならないので、わざと君に司祭代理になった。」

「ジジ!貴様も辺境伯とグルか!僕を嵌められたね。」


辺境伯様はリサさんに命令した。


「ではリサ、先日アイリス嬢が司祭の執務室に呼び出したあとの事を話せ。」

「かしこまりました。一昨日の夜、そちらの司祭代理は今度はアイリス様を呼び出しました、わたしはアイリス様を執務室に案内しました。その後わたしは扉の前に待機し、もし彼女が何があったら現行犯として司祭代理捕まると思います、しかし扉越しで聞こえたのはその司祭代理は帝国と組んているの発言とアイリス様に自らスカートを持ち上げなさいと命令した。」


恥ずかしい、俺持ち上げていないのに、何故か恥ずかしい。周りの人は嫌な顔で変態を睨んでいる、ご令嬢たちは“わたくしのロイド様はそんな事をしません”という顔をしている。


「嘘だ!僕は言ってない!」


当然変態の叫び声は無視された、リサさんは引き続き話した。


「そしてアイリス様は断れた、それと妙な事を話しました。」

「フム、彼女は何を話した。」

「『要件はこれだけではお言葉通りこの臭い匂いを我慢しないように、すぐにテントに戻ります。』です。」

「ってその後は。」

「その後司祭代理はホーリーチェーンを使ってアイリス様を捕まえて無理やり犯すと話したが、何故かはわかりませんが、ホーリーチェーンは彼女を捕まえられないので、わたしはそのまま監視を続行。そして二回目のホーリーチェーンの発動を聞こえるな時、他のシスターたちは司祭室から大きいな声と魔法の光を見たのため、執務室に駆けつけた、わたしもすぐに執務室の扉を蹴り開け、先ほどアイリス様が話した匂いの原因この“香炉”を置いてるのを発見しました、司祭代理は我々を見てすぐにお香の匂いを風魔法で外に送ったのせいで、この“香炉”は一番の証拠と悟り、今朝執務室で回収しました。」

「ってロイドくん、もう言い訳できないが、それとも君に媚薬を使って無理やり犯された少女たちを証人としてここに呼ぼうか?」


何故か頭を下げ、ブツブツと何を話してるロイド…


『ライト!』


その瞬間、応接の間は眩しい黄色な光に溢れて何も見えない。


「きゃっ!」


女性の声が聞こえた、同時に光も段々消え、目は現状を確認できた。


「動くな!動くとこいつの命はないぞ!」


ロイドを押さる護衛たち未だに両手で目を押さえて未だに復帰していいない、先ほどの光魔法は彼らの目の前に発動しただろ、そしてロイド今はジェナ嬢を後ろから抱き込む、彼女の首に小さなナイフを首に突きつけられた。そして将軍はいつの間にか剣を抜き、ロイドに攻撃している途中止まったまま、 魔道士団団長は謳えた呪文を止め、周りの護衛たちも腰の剣を手に伸ばし抜かないまま、彼を包囲する。


「将軍は剣を捨てろ!魔道士団団長も魔法を使おうと思うなよ、君が声を出したらすぐに彼女を殺す!道を開けろ!それとすぐに馬を用意しろ!」

「君はもう逃げられないよ、彼女を離せ!」

「死に損ない辺境伯は黙ってろ!」


その場に誰も動かなかった、護衛たちは仕方なくゆっくりゆっくりと少しずつ道を開ける。何か大変なことになるね、俺も前にもこんな事があったね、懐かしい?では先にご令嬢の首に小さな障壁を張ってから辺境伯に話す。


「辺境伯様、助けましょうか?」

「危険だ、あなたは護衛の後ろに隠れろ。」


ロイドが落ち着いた俺を見て、顔が歪んでこっちに罵声を発する。


「アイリス!貴様も動くなよ!貴様のせいで俺はこうしなければならないんだ!何もかも貴様のせいだ!」


(イラッ)


「貴様はもう逃げ道がない、投降しろ!」

「うるさい!僕は聖王国、そしてカオル教の人間だ!ウンディーチアでは裁けない!早く道を開けろ!こいつを刺すよ!」

「いいえ、ロイドくん、聖王国はすでにそんな権力がない、カオル教はすでに神に否定され、聖王国の信仰はすでにトイエリ教に変えた。神竜様が大聖堂を焼き尽くしたの噂くらいも聞いたよね。」


将軍様の後ろにいる司祭様はそう語った。


「うるさい!では今の俺は()()()()()()()()だ!俺を裁けるとその神が貴様らを裁く!…おい!聞いただろ!早く馬を用意し、道を開けろ!」


(…イラッイラッ…)


「へぇ~よくも私の前にそんな事を話したね。」

「くっ…!」


司祭代理の体に5倍の重力を掛ける。


「な…に…体が!」


すごいね、この程度まだ立てられる、ギリギリ立てる彼の前で俺はジェナ嬢をロイドの手から引き離せる。そのジェナ嬢はメイドを支えてソファーに座った。周りは何があったのもわからないみたいで、現場は俺が支配していた。


「貴様…俺に…何を。」

「そうですね、罪のない女性を犯された罪、内通者としてこの国を裏切られた罪、あなたのようなクズはトイエリ教の人間と語るのは一番重いな罪、罰を与えないとだめですね。」


重力10倍では呼吸出来ないので、7倍にする…呼吸も苦しいと思い、彼はバッサリと後ろに倒れ床に仰向けになった。


「辺境伯様、彼を罰することをご許可をお願いできますか?」

「あ、ああ、死なない程度で…お願い…します。」

「ありがとうございます。ご褒美です、そのご自慢な股間で()()を与えよう。」


俺の前に水の玉が現れ、水玉の周りの白煙は重く下に降りてきた。


「な、煙は上げるではなく下げた?!」

「何だあれは!」


外野、うるさい!俺は今()()怒ってるの、何故で?俺はこの戦いに参戦する原因を思い出して、元の体長年守ってきた童貞はあの(英雄)勝手に知らない女性に売られた、だから俺はあの(英雄)の計画を邪魔すると決心したの、って今度は街の美女を犯し放題なイケメン屑が出た、ここ数日のセクハラ、パワハラ、盗まれたアクセサリーの代償、私を嵌めたな罪、それとこんな無駄な時間を使った罪、ここの数日こいつへの嫌な気持ち、最後はやっぱり後ろに抱きしめたなアレ、気持ち悪く思い出すと鳥肌が立つわ、それにトドメはこいつの口からトイエリさんの人間と語るのは一番イライラする。


こんな下半身しか生きていないクズにとって一番残酷な事はなに?答えは簡単、俺の前に現れた拳サイズの液体窒素ボールはゆっくり変態の股間に降りていく。


「なにを…する…つもりだ!さ、寒い!冷たい!…何だ…その水は!息が!」


はい、降下。あぁ〜!液体窒素の音ォ〜!!変態ロイドの下半身は真っ白な煙に包まれ、股間の組織を黒くまで壊死させるつもりはないが、息子を使えなくてもいい。液体窒素を降下したあと、俺は元の場所に戻り、彼にかけられた重力を解除し、ロイドは慌ててその液体を手で拭く、そしてここは女性がいるのに、構わず自分の息子に確認する。


「はぁ、はぁ…、なにこれ、冷たい!貴様僕に何をした!寒い!痛い!!どういう事?熱い!何だこの水は!アソコが痛い!何があった!助けてくれ!誰が!その水を振ってくれ!そう回復魔法を!」


ロイドの叫び声で急に時間が戻ったかのように辺境伯様や護衛たちはすぐに動き出す。


「こいつを捕らえろ!」


護衛たちはすぐにロイドの両手を押さえる。


「離せ!痛い!僕のアソコは痛い!冷たい!熱い!回復魔法を!司祭様!僕に回復魔法を!」


あら大変、寒すぎで痛みと熱を感じましたね。隣りにいる辺境伯様は俺に何かを聞きたいそうだなあ、でもやっぱり聞きたくないような顔をする。


「ご、ご満足したようで、良かったです。彼は大丈夫でしょうか、()()()。」

「軽く彼に罰を与えましたわ、彼の息子以外では多分無事だと思います。あの…辺境伯様、私満足していると見えますか?」

「え?あ、はい、今まで見たことのないお美しいな笑顔で。」

「え?!私笑いました?」

「はい。」


ヤバ、心から嬉しい感情が抑えられなく、顔に出しましたわ、嫌だわ〜恥ずかしい。ま〜スッキリしましたので余は満足じゃ!


「な!何だあのウォーターボールは!見たことない魔法だ!しかも呪文すら謳ってない!それに彼は急に動かなくそれにまた急に倒れる、君は一体何者だ!」


ルイス魔道士団団長は、俺の前で子供みたいに騒いでるが、障壁を張ってるのでこれ以上近づくことはできない。あ...そっか、軽く“水の精霊”を言うのを忘れた。未だに俺の障壁を触りまくる金髪野郎はそのまま無視しましょう。


将軍様はすぐにこちらに近づき、今日二度目、ルイスの頭を殴った。


ガン!


「ルイス、これ以上お嬢ちゃんにご無礼をすればワシも容赦はしない。」

「へぇ~別に良いではないか。」

「ルイス!」


ガン!


将軍様がもう一回ルイスの頭を殴ると、辺境伯様は真面目そうにルイスにこう話した。


「ルイス魔道士団団長、口を慎め!彼女は身分を隠したのですが、これ以上のご無礼では国の問題になる。彼女はカウレシア王国の癒やしの聖女様です、例の聖王国の勇者パーティーを動かないまま全人倒した方ですよ。今回彼女はカウレシア王国の聖女ではなくわざと一般冒険者の身分で遠くからここまで来て我々を救ってくれたのです、貴様は我々の命の恩人かつ友好国の要人を無礼を働くしたのです、身分をわきまえろ。」


あ〜言っちゃった、何故だろ、急に頭が痛く頭を押さえる。それに辺境伯様、言い過ぎだ。俺の目的は君たちの想像以上にくだらないことですよ。ほら、全米が口をぽかんとしたまま目を点にしたよ。


「いや、私は…」

「し、失礼しました!ご無礼をお許しください!聖女様!」

「大変失礼しましたわ、聖女様!」


え?何でグレンさんとマリア様が謝ったの?昨晩勝手に俺をお願いしお祖母様を治したせいか?


「いいえ、グレン様、マリア様、頭を上げてください、私はあなた達が話したような偉い人ではありませんよ、何回も言いましたが、私は平民です!平民!聖女ではありません。」

「その様なことはありません、父上だけではなく、お祖母様も救ってくれて、ホントにありがとうございます。」

「え!何のことだ、母上が?」


辺境伯様は何も知らないらしいみたい、グレン様は昨晩の事を語った。


「まさかあのペンダントとリングは呪いのアイテム…聖女様、私の母上を助けてくれてホントにありがとうございます。このご恩、我がベネット家は絶対忘れないです。…グレン、それを売った奴を探しだぜ。」

「すでに人に命令しその人を探しているのです。」


ベネット家全員、周りの使用人も全員俺に頭を下げられた。


「頭を上げてください、私はただお祖母様と握手をしただけです、大したことではありません。」


ベネット家の人はようやく頭を上げた、しかし今度は将軍様と司祭様からです。ルイスの頭を押さえたまま一緒に謝りました。


「お嬢ちゃ、聖女様、今までのご無礼をお許しください。それとベネットを救ってくれて、ありがとうございます。」

「も、申し訳ございませんでした、聖女様!」

「聖女様、ロイドくんの代わりにお詫び致します、申し訳ございませんでした。」

「はい、謝罪を受け取りましたわ、頭を上げてください、私はただの平民ですので、普段通りでいいのです。」

「感謝致します、聖女様。」

「か、感謝致します!」

「平民です。」


もういい、好きに呼びなさい、その様子ではいくら言ってもあいつら絶対“聖女様”と呼ぶと思う。って今度はリサさんから俺に頭を下げた。


「聖女様、命令とは言え、ロイド元司祭代理の執務室に入る前に止めるべきでした、貴方様にご不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした。」

「大丈夫です、リサさんも仕事ですから、私も何もされでないので、だから気にしないでください。」


これで俺のスパイの疑いが晴れた…待て、そもそも疑ってないし、俺が来る前に辺境伯様はロイドを捕まえるようにすでに手配されていたではないか?では俺はただ巻き込まれたのでは?


あれ?何を誰が忘れたような…

 前へ次へ 目次  更新