81 一難去ってまた一難
ユウジは朝太陽が出ない内敵城壁に近くにいるな精鋭4名と共に大きいな木の上に潜伏している、夜の戦場は魔獣の天下と言われたなのに、霊体系魔獣は帝国軍の拠点では普通に出ている、途中も何体の魔獣も会った。しかし何故かウンディーチア軍の陣営に近づくと段々魔獣が見えなくなる。一応霊体系魔獣を切れる魔法剣を用意したのに。今はそれがいい、潜伏ではこれは都合がいい。
朝になって、我が軍は侵攻をはじめ、司令塔に近いとはいえ、結構な距離がある、チャンスは1回だけ、ユウジは木の上で集中し、風の上位魔法、サイクロンカッターの呪文を謳える。
そして急に現れた薄い緑色のウインドカッターの竜巻玉が司令塔の方向に直撃する。
「よし。あとで追加でもう一撃、確実に潰す。」
当然兵士はすぐにこの辺に来た、息を止めて、彼らが離れるのを待つ。数分後、兵士たちは遠くに離れた。今はチャンスだ、集中し炎の上位魔法エクスプロージョンの呪文を謳え…これでトドメだ!
司令塔の天井はすでにサイクロンカッターに破壊され、エクスプロージョンの火球はその真上からゆっくり降りていく、勝利を確信してる時。火球が降りてきた途中、何故か何もなかったかのように消えた。
「な!一体何があったの?!まさか障壁を張る魔道士はまだ生きているのか?いや、あれは障壁で防いだではない…ちぃ。」
慌てて別の魔法の呪文を謳う、地の上位魔法ガイアハンマーだ、これで防いでも現れた石で潰れる。
魔法発動!敵司令塔の真上に巨大な石ハンマーを形成し、落ちていく。
ボーーーーーーーーン
かかった!ホントにこれも防いだ、しかしユウジはこの時を待っていた。ガイアハンマーを発動したあとすぐに炎の中位魔法ファイヤーランスを謳え、発動!
上が障壁で発動しているから、横はがら空きだ!長さ馬車二台分の大きなファイヤーランスは敵司令塔に飛んだ!
今度こそ勝ったと思うと、ファイヤーランスは透明の壁をぶつけて、消えた。
(な、一体何があったの?魔力障壁を張ったのは見えないなのに!くぅ、連続上位魔法3回使って、魔力一気に減ったなのはめまいが。)
普通の魔力障壁では薄く白い半透明だから、ユウジは一体何が自分の上位魔法とこのファイヤーランスを防いだのを全く想像出来なかった、それに魔力を一気に減ったのため、めまいでバランスを崩して高いな木から落ちてそのまま気絶した。当然ファイヤーランスの撃ってくる方向を見れば隠れてる場所も発見され、魔法と弓は雨のように降ってくる。
精鋭4名はすぐにユウジを背負って、障壁を張ったまま、自軍の陣営に向かって全速で走った。
流石精鋭と言うべきか、敵騎兵から馬を奪い、怪我はしたが敵軍の包囲から脱出成功し、そのまま丘にある拠点に戻った。
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戦場でウンディーチアの兵はこの上位魔法の連続攻撃の結末を見て、そして辺境伯からの反撃命令を聞き、士気が急上昇!洪水の勢いで帝国兵を押し返した。昼頃はそのまま帝国兵の侵攻拠点、タジナル丘に到着する。
帝国兵はすぐに自国の辺境に撤退し、この防戦は完全にウンディーチア王国の勝利だ。
俺は何をしているって?ずっと司令塔の側で怪我人を回復している、あとは残りの軽傷の兵士を治したら、もう今回の仕事は終わり。多分まだ数日待機して、向こうからの再侵攻を警戒しないとね。
結局昨日と同じく3時くらいに全員治りました、腹が減ったので司令官様に話して、ここを離れよう。はぁ~テントに戻ったらあの白いシスターに怒られそう、そのままマイホームに帰りたい。
「あの、司令官様、怪我人全員治しましたので、お食事に行っても宜しいでしょうか?」
司令官様はこっちに向かって、笑った。
「ははっ!もちろん、構わないよ。」
「辺境伯様、自分は彼女の食事を取りに行きます。」
「あ、いや、騎士様もお疲れなので、自分で取りに行きます、大丈夫です。」
そこで司令官様はまた笑った。
「はははっ!気にするな!あいつもお前にお礼をしただけだ。お嬢ちゃんはここのみんなの命の恩人だ、あなたも疲れるだろ、休んで良い、魔力は大丈夫?」
「え?いや…自分は大丈夫です、でも食事を持ってきたら、治療テントに戻ります。司令官様と皆さんも血が沢山流したので、ゆっくりお休んでください。」
「このくらいは平気さ、今は勝利の事を興奮してすぐにでも陛下に伝えたいくらいだ、ははっ!」
階段からこちらに走ってくる音が聞こえた、ワシのご飯が来たのだろう。残念ですが、来たのは変態司祭代理、お嬢様三人と沢山の護衛騎士。
「ここにいたですわ!彼女捕まえなさい!」
「「はっ!」」
お嬢様たち連れできた騎士たちが俺を捕まえろとする、俺は動かないまま立ってるですが、当然大人しく捕まる気はない、それに昨晩変態のおかげで俺は油断なくずっと障壁を張っている、騎士様たちは手錠を持って俺を拘束すると手を捕まえろと思うと、当然障壁があるので、俺を触れること出来なかった。代わりに騎士6名が武器を持って俺を囲んでいる。
司令官様は先ほどと違う感じで威勢がある感じで声を出した。
「ターナー嬢たちとロイド司祭代理、俺の前に何をしている。」
お嬢様はすぐに返事した。
「失礼しました、辺境伯様。昨晩のお伝え通りで、こちらの志願兵のアイリスは帝国の間者と発覚しましたので、彼女を拘束させ頂きました。」
「昨日の話を覚えるが、それは司祭代理の証言だけだろ、そしてその帝国への手紙は名前も印もなし、証拠にならん。」
あの司祭代理、昨晩薄い本展開出来なかった事で、今度はお嬢様たちと手を組んで俺を間者扱いして?俺を消したいみたいですね。そのくらいで俺を殺す必要がある?俺はスカートを持ち上げる事を普通に断っただけなのに。うん、もし何かあったらここのみんなを重力で押さえて、依頼放棄してそのままマイホームに戻ればいい、あ〜腹減ったわ。
ここでお嬢様たちの護衛たちは何かを持ってきた、それは俺のカバンだ。それに中身のものを全部地面に振り落とした。司祭代理は中を見て話した。
「辺境伯様、こちらはこの間者の荷物です、予想通り、カバンの中に帝国からの命令や帝国紋章のバッチが発見した。」
地面に落ちたのは俺の平民の服、学園のケープ、冒険者マント、とタオル…それと知らない手紙多数や知らないバッチ。先ほどの戦闘時仕込んでいるだろ、あいつらバカですか?…いや、この世界ではこれでもう証拠になるよね、カバンを諦めて、そのまま飛んで帰ろか。
司令官様が俺を見ると、俺もジト目で見返したまま頭を横に振った。
「わかった、この件は俺が受けてやる、彼女の身柄は俺が確保する、騎士たち、彼女を確保する。」
「え?…はっ!」
当然確保できないので、司令官様の騎士たちはただ側に立ってるだけ。
「彼女がホントに帝国の間者ではこれは重大な事だ、その証拠をそのまま俺に預かる、一段落とは言え未だに戦争中だ、この件は確定する前に勝手に士気を落とす事を言いふらすな、これは命令だ、って彼女は明日の援軍が来る前にらしばらく牢獄に入れる。司祭代理とご令嬢たちも恐らく証人として王都に行くと思うので、いつでも動けるように準備してくれ。こっちにもまだ会議がある、これで解散だ。」「かしこまりました。」
「かしこまりましたですわ。」
これで俺はお嬢様の騎士たちから解放され、代わりに司令官様の騎士たちに囲まれた、変態司祭代理とお嬢様たちが離れたあと、何も知らない俺の食事を取りに行く騎士様も帰ってきた。彼は現場で何があったのかわからないまま笑顔で食事を俺に渡した、俺もそれを貰ってきた。食べていいの?と目で司令官様に確認して、許可を得た、そのまま障壁を張ったまま、床に座って食べ始める…がここの全員に見られたまま食べるのは消化しにくいではないか、あ、あいつらもお昼まだだから、腹減ったよね。
うん…どうしよう?そのままお食事を食べ終わったらそのままマイホームに飛んで戻ろうか?