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80 戦況一転

帝国侵攻軍拠点のテントで、テープルの地図を開いて英雄のユウジは団長たちと会議している。


「今日の戦線が下がった、説明を。」


団長Aは先に報告する。


「自分たち今日も前線に戦いました、前線の兵の報告通りウンディーチア軍の練度は予想以上高いです。」


続けて団長Bは報告する。


「それに今日前線では敵魔道士の姿は見かけないそうです。」


ユウジはそれを聞き、椅子に座り、顎に手を当てたまま冷静に考える。


「向こうは恐らく兵の練度はこっちより高いと悟った、全魔道士で僕の上位魔法を防いで被害を抑え、脳筋のまま攻めてくるだろ。しかし同じ身体強化したなのに何故?」

「英雄様、もしかして例の新しい信仰の原因で魔法が強くなったでしょうか?」

「いいえ、それはありえない、聖王国の件はたったの数ヶ月前の話、ウンディーチアとの距離も遠い、辺境の兵士に詳しい情報は回していないはず、ずっと信じた宗教を向こうの王に急に命令され変わるのは信じる人もないし、混乱していると思う。例の間者からの報告も教会から離れたヒーラーも多いでしょう。間者からの定期連絡は?」

「はい、しかし今日間者からの定期連絡はまだ届きません。」

「フム…ヒーラーはたったの30人…援軍はまだ来てないでは、急にヒーラーが増えない、こう計算では敵が動ける軍は残る約4割くらい、向こうの増援は予定明後日到着…仕方ない。明日の朝、僕から奇襲を仕掛ける。」

「しかし英雄様に万が一があれば!皇帝様に…」

「僕が負けると思うか?」

「いいえ、とんでもないことでございます。」

「僕はあとで精鋭数名と共に戦場の外側から城壁に近づけ潜伏し、開戦時砦上にいる敵司令塔に上位魔法で一気に潰す。貴様たちは陽動を頼む、城壁の正面上の砦に上位魔法を見たら、一気に一点突破しろ。明日は最後の機会だ、援軍が来る前にベネットを占拠する。」

「質問、宜しいでしょうか?」

「よい、話せ。」

「英雄様の中位のファイヤーランスの射程は軍の魔導師たち何倍より遠い、そのままファイヤーランスではより安全ではっと自分はそう思いますです。」

「確かにファイヤーランスは遠くから攻撃できる、しかし向こうの魔力障壁魔道士もなかなか手強い、遠くからの定点攻撃では恐らく3〜4人だけで防がれると思う、例え障壁を貫通できても、まだガートナーの騎士がいる。しかし今回の奇襲、僕は風の上位魔法のサイクロンカッターを使うつもりだ、察し難いし、威力と範囲も大きい、もしホントに防がれると司令塔の全員に怪我を負ったはずだ、これで指揮できないになる、奇襲向きではより確定の方を選ぶ。」

「おお!流石英雄様。自分の愚かさが憎いです。」

「明日は僕の奇襲に合わせて総攻撃する、奇襲終わったら僕は後方に戻る、あとは頼む。」

「英雄様も潜伏の時は魔獣のこともお気を付けてください。」

「あぁ、わかってる、僕は魔法剣がある、霊体は平気だ。」


その後太陽がまだ出ない時、ユウジは少数精鋭で敵城壁付近の木の上に潜伏した。


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一方、時間はまだ深夜、アイリスは障壁魔導具を付けて治療テントの床で寝ている、周りのシスターたちも彼女の事を避けるように、彼女の周りに結構空いてる。その時黒い影は治療テントに潜入、()()()を探してた。


残念ですが、目標はアイリスを抱きしめている。そう、アイリスのカバンだ。黒い影は事前に彼女は魔力障壁を作る魔道具所持してる事を知っている。普通障壁は半透明で少し白いですが、しかし目の前に見た寢ってるアイリスの周りに全く何も見えなかった、黒い影は確実魔力障壁があると知った上に彼女に近づける。


黒い影は手袋を付けた手で布に包んだ小さいな黒い石“吸魔石”を取り出し、その“吸魔石”は魔石ではない、そのまま名前通り魔力を吸う石だ、魔力を吸収する魔獣体内で珍しく発見した物で、魔力を吸いだあとは宝石に変わるのです。黒い影はその石でアイリスの障壁の魔力を吸い込み、無力化するつもり。吸魔石を持ってゆっくり彼女に近づけると、透明な硬い物に触れました、魔力障壁だ。そう、そのまま石を障壁を貼り付けて、その魔道具の魔力を全部吸い込まれろ。


(何故だ!魔力が吸い込まれる気配がない!?)


「冷たい!は!誰?!」


しまった、彼女が急に起きました!


冷静になれ、まだ敵と判断していないみたい、ここは誤魔化すしかない。


「ご、ごめんなさい、自分うっかり脚滑って、あなたを起こしてしました、自分の事は気にしないて、ゆっくり休んてください、()()()()()()。」


黒い影は走って、テントから逃げ出した。


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寢ってる時誰が襲われた、重力を使って捕まえるのを躊躇したのため、あの人に逃げられました、失敗したな。しかしビアンカ様の提案通り予備用の魔道具作ってよかったわ、パリア君の障壁にちょっとくらい大きいな範囲で、他人の魔力がその範囲に入ると、胸元にいる魔道具から小さいな氷を生成するだけの魔道具、冷たさで目を覚めるの警報装置。寝る前にパリア君とこれを起動するのはホントに正解です。あの影は一体誰だろ、絶対テントの人ではないのは確実です、だってここの皆私の名前を呼ばないですよ…どうせ変態の手下だろ。


正直すごく怖い、これはガチの刺殺だと思う、でも寝ずの番の人大丈夫?誰もあの影を見ていないのか?…あ~もしホントの間者では普通の兵士に装おるだろ、無理もない。一応バリア君がいれば夜も心配はないが、明日はずっと障壁を張りましょう、仕事で集中し過ぎては周りが見えないと危ない、氷のやつも使おう。その事を考えていると、段々睡魔がまた襲ってきた。


翌日の朝、起きたら小耳で寝ずの番の兵士の談話から変な事を聞きました、ここの数日魔獣が現れていない、絶対出るの霊体系の魔獣も出でこない、おかしいって。大丈夫、俺が言い出さないと誰も俺のせいと知らないですから、“俺の分の朝食”を取りに行こうと思った時白いシスターたちにテントから離れないでと言い渡された。あのね、白いシスター殿、ではワシの朝食は?腹減ったまま仕事するのでは俺はこの国を助ける気をなくなるよ。俺の分の食事がないのはご令嬢たちの命令のは知っている、テントから離れないの命令はあの変態の命令だろう、中間管理職は大変なのも知っている…はぁ…もういい。


「兵士さん、自分の食事がないなので、何故が司祭代理からテントから離れないようにと命令されたので、代わりにお食事を取ってもらえませんか?」


俺は少しの金を治療テントを守る兵士さんに渡した。


「え?あなたたちの食事はすでに…わかりました、金はいらないよ、食事くらい取ってくれます。」

「ありがとうございます。」


兵士さんが鋭い視線でテント内のシスターたちに睨んてる、そのまま周りに交代し、すぐに食事を持ってきました、まだちゃんとした人がいるんですよね、感動しました。


「お嬢さん、はい、朝食です。そのお肉はおまけです、他の人には内緒ですよ。予定では明日王都からの援軍が来るので、今日耐えったらもう安心できると思う。」

「明日ですか、では今日向こうは総攻撃が来ると思うね、昨日以上忙しくなるわ。」

「ですよね、お互い頑張ろう。午後の食事も俺が持ってくるよ。」

「あ、はい!ありがとうございます。」

「良いって。」


彼はそのままテントの護衛に戻りました。何故総攻撃が来ると知ってる?絶対間者がいるだろ、敵の情報なしで戦争するバカはいないと思う。援軍が来る前に総攻撃でここを占拠する、俺ではそうするわ。では早めに食べよう。


朝食を食べ終わり、もう完全に孤立した俺はテントの外側でスタンパー、段々焼けの匂いと戦闘音が聞こえました、そして怪我人も運んで来ました。ここの数日と同じように治そう。


黙々と怪我人を治した時、開戦から多分30分くらい、城壁の上から大きな破壊音を聞こえた。そして恐らく敵軍からの咆哮。


『おおおおおおおおおおおおお!!!進め!!』


同時にボロボロな騎士1人が走って来た。


「ヒーラー何人来てくれ!!」


騎士は偉いさんと分類されたので教会のご令嬢たちの担当ですが、大怪我ではないが、何かに切られた傷口が多い、急ぎみたいだし、並んでる人には悪いがすぐに彼を回復する。同時に治療テントから白いシスターさんは彼に話を聞く。


「何があったの、こっちも知ってる通り手が回らないの。」

「司令塔に奇襲、動けない負傷者多数、辺境伯も怪我を負った。」

「すぐに司祭代理を呼んてきます。」

「辺境伯様が危ないんだ!!」

「しかし…」


あ~~緊急事態判断出来ないの?!上司なのにイライラした、面倒くさい!


「私が行く、案内して!」

「おお!…お、俺の怪我いつの間に?」

「治した、案内急げ!」

「待って!虹の娘あなたはテントから離れるのは禁止されたわ。」


緊急事態なのに禁止禁止で意味がわかんない、こんな時はルールより人命だろ、ガチで上司失格です。そのまま騎士様の後ろに走ってついて行く。途中騎士様の話では、英雄が近くで潜伏し奇襲、サイクロンカッター(風の上位魔法)を使った、障壁が間に合わないまま直撃。あの魔法は確か前に勇者との決闘の時ビアンカ様に教わった、記憶ではウィンドカッターが多く集まって、球体のように敵の方向に送るみたいな室内破壊兵器、あれの直撃が、これは大ダメージだ。城壁の正門上にいる砦の指揮中枢に到着、そこには台風が去ったあとのように、砦の天井が破れ、怪我で動かない人が約20名地面に伏せている。俺はすぐに騎士様に話す。


「指揮官様は?」

「こちらです。」


案内され見たのは右手と左脚の膝から脚も無くなった中年おっさん、痛そうな顔で意識がまだはっきりしているが未だに血を流している、すぐに回復しないと。


「斬られた手と脚はある?」

「は、はい、こちらです…が。それを何を…」

「他の怪我人がもし無くした部位があると怪我口に置いといて、あとは私がやる。それと無事な騎士様は先に指揮に戻って!」

「ですが俺はただの騎士。」

「今怪我はなく動けるのはお前だ!行け!」

「し、承知しました!」


ホントに今は戦争中という自覚がないのか?指揮官が倒れても次の動ける人が指揮するのは常識、このままでは全滅だろか、俺はあの帝国が勝つのは嫌だ!


騎士様は現場の指示に戻った、あの指揮官のおっさんが俺を見て話しかけてきた。


「はぁ…もう痛みの感じが無くなった、俺はもうダメだ、他の人が先に…。」

「……はい、治った、立って、血が多く流したので怠いが指揮に戻りなさい、あの騎士様では多分指揮は無理そう。」

「いや、俺は…怪我…え?手と足も無くなったはず…呼吸も…え?」


はいはい、偉いさんの言葉をガン無視で他の人に回復する。指揮官様は手足を確認し、すぐに指揮に戻った。


その時、真上からオレンジの光、空から大きな火球が現れこっちに降りで来る、あれは?!


「エクスプロージョンだ!」


知らない騎士様が悲鳴を上げた。あ〜もう〜イライラしている。俺は空を向け、前に勇者と決闘する時と同じ方法であのゆっくり降りてきた火球を障壁で囲んで、火球はそのまま何もないように消えた。


「全く、こっちは忙しいから、魔法で邪魔しないで、もう。…はい、治った。」


4~5分くらいで、一応倒れてる大怪我した人は全員治った、しかしあの英雄はまた上位魔法を撃ってきた。空からゆっくり形成した多分幅10メートルの大き石ハンマーが、こちらに落ちて来る。


ボーーーーーーーーン


俺は真上に防弾ガラスのような障壁一枚でそれを防ぎました、ですが石ハンマーから崩れた石は障壁の上に載ったまま。偉いさんと話したくないが、俺は他の軽傷の騎士や魔道士に回復したまま、指揮官に話した。


「指揮官様、この石ころを何処に捨てれば良いでしょうか?」


指揮官は驚きの顔で俺を見て、そしてこう答えた。


「これはあなたが?」

「私でないと、何故私が石をどこに捨てれば良いと聞くの?…はい、次の方。」

「あ、ああ、そうだな、城壁の側に開いた場所でいい。」


指揮官が指を指す場所を見ると、あの方向から英雄の追加攻撃ファイヤーランスが撃ってきた。多分上で障壁を展開しているから、横は死角と思うようね。残念ですが、ワシがいるから。


「辺境伯様!!」

「な!」


バン


指揮官様の護衛が指揮官の前に大盾を構えるが、ファイヤーランスは城壁に到着する前にすでに俺の障壁で防いだ。


「あそこだぁ!!」


奇襲している英雄を発見し、魔道士たちが一緒に魔法で攻撃する。って俺は最後の1人が治ったので、そろそろテントに戻って他の兵士に回復する。


「指揮官様、もう全員治ったので、自分はテントに戻ります。」

「あ、いいや、あなたは英雄の上位魔法を防げた、そのまま残して、彼の魔法防いてくれ。」

「でも下に多くの兵士が回復待ちですが。」

「兵士に連絡し負傷者をここに運ぼう、これで良いのかな?」

「かしこまりました、あの大きいな魔法を防ぐだけです。」

「すまんな、それだけでいい。」


ですよね、万能盾役がいるのに、使わないではあんな指揮官はバカだと思うよ。指揮官様は兵士に怪我人をここに運ぶと伝えた後、新しいマントをボロボロな制服を隠して風魔法で声を大きく拡散する。


『ウンディーチアの兵よ、敵軍の英雄とは思えぬ奇襲で上位魔法で受けましたが、それは大した事ではない、現に誰も怪我していない。敵の上位魔法を無力化した!勇敢な兵士たちよ、今は反撃の時だ!』


『おおおおおおおおおおおおおお!!!!』


俺は英雄の魔法だけを消すだけですよ、他の手助けはしないからね。そう思う内に怪我人は段々運んできた、怪我人を運んでる兵士さんは大変ですね、急にこんなに高く登らないとダメなのは、何が申し訳ない。

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