76 赤色はもう嫌
兵士たちからの情報ではあの挑発したエクスプロージョンは直撃ではなく軍の前に使ったため、だから基本運んでくる怪我人は火傷だけ、これはすぐに治るので人数もそんなに多くはない、回復作業はすぐに終わった。
俺は回復魔法を使うとき一応意味のない“水の精霊”と謳えますが、謳えないとまだ何かの説明や変な目で見られるし、一応ね、一応。
回復終わりテント内の職員休憩エリアで待機で休憩する、この隙で俺は教会に戻って、着替え部屋にある自分のカバンをテントに持ってきた。
しばらく待機していると昼の攻撃から再び攻撃した気配もない、ここでやっとお昼を食べることが出来た…が。
「皆さん、お疲れ様でした、お昼は暇な時早めに食べなさい。」
白いシスターの後ろに料理担当の兵士がお昼を持ってきた。俺たち皆で食べようとした時。司祭代理と彼の後ろに付いてるお嬢様三人が来ました。貴族のお嬢様がいるので、ここの全員すぐに食事を置いといて、起立し挨拶した。司祭代理はすぐに手を座ってと抑えて、そう言った。
「皆様、お疲れ様でした、そのまま座って食べていい。」
その司祭代理は何故か俺のところに来て、跪いて目線を俺に合わせてこう話した。
「アイリスさん、流石カウレシア王国の紹介した方です、こんなにも早くに多くの人を治すのは、兵士たちに代わりに、お礼を言います、ありがとう。」
お礼はいいですが、俺のパンを持ってる手を捕まえないでください、イケメンとのスキンシップは嫌なのに、それに後ろ…司祭代理の後ろのお嬢様たちが怖い目をしている。
「いいえ、私ではなく、こんなに早く治したのはここの皆が優秀ですから…あ…あの…手を…離してもらいませんか?」
引っ張っても離してもらえないロイドさんに、後ろのお三方のジェナが声を出しました。
「ロイド様、このままではこの子にはお食事しできませんので、この辺で。」
「おっと、大変お美しいなので、つい見惚れました、すみません、アイリスさん。」
「もう、ロイド様はお優しいですわ、
「ふふ、お嬢様三人も聖女のようにお美しいですよ。」
ロイドさんをこうお嬢様たちに話したら、急に頭だけ俺に向かってウインクした、うぇ…気持ち悪い。
「では僕らは他のテントを回って治療テントに来ていない兵士に回復します。」
(はいはい、お嬢様たちの聖女ぶりの演出ですね、頑張ってささっと離れろ。)
そのロイドさんとお嬢様たちはすぐにテントから出できましたが、しかし後ろのお三方は俺に向かって怒りの目で睨んでました。
「あなた、司祭代理に狙われてますね。」
隣の名前も知らないシスターAさんに話かけられた。
「興味がありませんので。」
「いいなぁ~司祭代理すごくイケメンですよ。」
「先ほど着替え終わって扉を開ける時、彼はノックせずに着替え部屋の扉を開けそうとしたのを見たの。」
「え?着替え部屋男女兼用ですよ、使用中はロックするだけで、でも司祭代理様すごくいい人で、女性にはすごく紳士的、そんな事はしないのはず。」
あの着替え部屋まさかの男女兼用?!ではただ司祭代理のラッキー出来ないスケベイベント?ここで名前も知らないシスターBさんが食事を持って隣に座って参戦。
「あなた新入りですから誰にも聞いてないの?あの噂。」
「え?何の噂?」
「司祭代理の部屋夜頻繁に女性のおセッセな声が聞こえるですよ。」
「え?あの司祭代理が?」
「しかもあの声は毎回違うらしいわ。それに噂の続きでは司祭代理とした女性は知らない内に行方不明になったの、まぁ可愛い子限定で…。」
「あらいやだ。」
「あの伯爵家のお嬢様は昔い学園行く前にすでに彼を追い続けたよ、今回も彼に会うために来たと思うね、絶対。貴族絡みですから
やっぱり司祭代理は変態サルだ、パクパク…虹の娘も大変…はぁ!俺だ。
「はは、残念ですが、先ほどすでにお嬢様たちにすご~く睨んてましたよ。」
「これはご愁傷様です、ではできれば司祭代理に近づかない方がいいわね。」
「自分からは近つがないが、今回みたいで向こうから来たのでは…難しいそうですね。」
俺は黙って食事を続けた。シスターたちの話を聞いてみると、元々はお人好しのお爺さんが司祭ですが、今は聖王国に戻って、新しい宗教の変更についての色々確認中だそうです。食事が終わり、多分先ほど治した人が虹色の髪の娘がいると言いふらしてるため、結構な人がテントの外に来て俺を見に来た、遠目で見るだけでは別にいいですので俺は作り笑いの微笑んてお返した。
その夜、寝ずの番は先に年上派のシスターたちがするので、俺はすぐに休憩エリアのベッドに潜った、ビアンカ様の話では悪い兵は夜這いしてくるので、昨日ビアンカ様と合同制作な自動バリア君を起動した。
作り方は簡単、魔石を電池として表面にミスリルで呪文にしてつけるだけでもうほぼ出来でる。魔力障壁の呪文俺全くわからないだからビアンカ様に協力してもらった、勿論呪文の他に障壁のサイズ、硬さ、起動や閉じるの設定も入れないとだめなので、実質ビアンカ様が作るだけで俺はほぼ助手みたいの感じで作りました。それを簡単なプログラムで組みったら実際は起動は成功、昨日作った時時間もなかったので、今日初めて実際に使ってみました。朝は俺の魔力でチャージ、夜は多分安心して寝れる。
って、寝る前にお嬢様のお三方は教会から護衛と共に治療テントに来ました。
「アイリスさんと話をしたいので、お時間宜しいでしょうか?」
こんなに高い声…この子普段絶対猫被ってるわ、でも貴族のお願いはほぼ命令ですから、寝たいが行かないとダメですね。
「かしこまりました、
そしてお三方と護衛たちと人が少ない端っこに移動する。護衛もいるままでジェナさんは猫を捨てて俺に警告する。
「……何ですの?その髪の色、気持ち悪いですわ。」
「……。」
「貴様、わたくしのロイド様を誘惑しないでもらえませんか?」
「いいえ、誘惑していません。」
「ロイド様は聖王国御三家次の家系の次男なの、所謂ほぼ貴族ですわ、あなたみたいな平民は機会がないの、わかったか?」
「十分ご存知します。」
「いいですか!わたくしは彼の運命の人なの、だから二度わたくしのロイド様に会わないで頂戴。」
運命の人、はじめてリアルで聞いた、では俺も一礼し祝福する。
「そうですが、どうぞ、彼とお幸せに。」
「な!何なんのその態度は、わたくしを挑発する気なの?!わたくしは貴族ですわ。無礼だわ!」
(舌打ちしたいわ、この人、頭大丈夫?日本語わかる?わからないか、残念。)
「申し訳ございません、自分は平民なので、貴族様の儀礼作法は疎いので、お心が広いお嬢様は気にしませんと自分がそう勘違いしました。そして自分は本気でターナー《伯爵家の三女》様と司祭代理様とのお幸せを叶えますように願いますです、これは間違いありませんです。」
「な!気に食わないわね、兎に角わたくしのロイド様をこれ以上近つがないように!それとわたくしの計画を邪魔しないで!いいわね!」
「かしこまりました。」
「ふん!」
彼女はそのまま帰った、嫌だな、あの司祭代理勝手に来るだけなのに。こうして、俺は再びテントに戻って寝る準備をした。戦場では一番残念なところですが、柔らかいベッドはなく、テントの布を敷く、その上で寝るだけです、カバンを枕にして、冒険者マントを布団代わりにしますか、冬では無くて良かったわ。
何事もなくに翌日、いつもと同じく“水玉”の痛みで起こされた、マイホームでは魔力放出するが。でもあとの仕事を考えるとその魔力を残して我慢一択にする、それにこの水玉もほぼ一年の付き合いになったので、身体が慣れすぎのせい、今は俺ではその痛みはただの筋肉痛くらいになったため、我慢はもう大した事ではない。
朝ご飯の途中またエクスプロージョンの爆発音が聞こえた。どうやら今回は挑発ではなくガチの開戦、他の戦闘音と悲鳴が聞こえる。残ったパンをすぐに口に入れて水を飲んで自分が作った
リアルの戦争はゲームやアニメで見たのと違って、R18レベルの血だらけです、すごく汚れてます。多分医療ドラマで見慣れたから?それとも忙し過ぎたのか、今見た画面や怪我は絶対テレビではモザイクされるのに、俺は吐く気が全く出なかった。段々運んできた怪我人、爆発音、悲鳴、剣戟音、戦ってないので戦況は良くないとすぐにわかる。
しかし俺ができることは死傷者を減らすだけ、後遺症を残さないように水で軽く怪我口を洗って、消毒として浄化したあと回復魔法をかける。あれから何時間経つだろ、俺はずっと怪我人を回復してる、でも魔力は全く減る気配もない、当然でしょう、城壁の外の
「次の方!…水の精霊よ、はい、治った、行って。次の方…」
当然俺も自分自身を守るために、流れ玉を防ぐために正面以外は魔力障壁が張ってる、ビアンカ様の“敵はただ帝国軍ではない”の言葉が何故か妙に響く、だから油断はできない。
太陽は真上に来た、戦闘音はもう聞こえない、 多分向こうも一休みの時間です、知らない内に並んでる怪我人はもういない。気を抜いたから身体が一気に力が抜けた、この身体体力そんなに多くないですからね。思わず前の身体のようにこき使われました。
「すみません、お食事を貰いきました。」
「え?お嬢ちゃんまだ食べてないの?」
「はい、怪我人が多くなかなか休み時間がなくで。」
「はい、こちらどうぞ、早めに食べな。」
そのままテントに戻って何の味もないスープを飲んで、パンを食って。正直食べる前に着替えたい、お風呂に入りたい。でも帝国軍は何か狙ったように食べ終わったら同時に、また爆発音が聞こえました。
あれから回復し続ける数時間、戦闘音は消え、しばらくすると多分上の人が今日の戦闘はもう終了と判断して軽傷の人も来て一気に来て仕事が増えました。こんな感じでこっちも数時間戦ったあと、最後の怪我人も治したので、今日の仕事は多分もう終わり。くだくだのままで白いシスターに話して、血だらけの修道服の着替えと
「シスターさん、すみません、お着替えと身を拭きたいですが、一旦教会に戻って宜しいでしょうか?」
「え?!あ!はい!どうぞ!」
「ありがとうございます。」
白いシスターの反応は変だと思うが、休憩エリアで自分のカバンを持って…
「はぁ…そういう事が。疲れたらホントに止めて欲しい。」
俺のカバンの中身は全部くちゃくちゃになった、平民の服や学園のケープも地面に捨て踏まれたし、非常食はもう全部ダメになった。幸い貴重品はすべて太ももにあるポーチに入れていたから。ほら、アニメでいつも見ただろメイドさんのスカートの中に太ももに何か装備があるヤツ、アレのマネだ、だから大した損害はない。
(明らかにあのお嬢様たちよね、あ…カバンに付いてるな自作アクセサリー無くした、盗んだだろ、また作ればいい別にいいや。)
俺はカバンを元に戻して、血だらけと疲れた体を持って教会に行く。令嬢たちの嫌がらせだから他のシスターたちは変な視線を向けられたのね、貴族様のやることですから知らんふりして距離を置くだろ、貴族があるこの世界は前の世界より自分の保身が大事だろ、責めるには行かないし。元々ソロプレイですから別に構わない、シスターたちの名前も知らないし、あくまで他人だ。
教会に戻り、教会で待機している白いシスターから着替えを貰って、それと身体を拭くため部屋ひとつを貸した。誤魔化すために桶とお湯もお願いする。教会は司祭代理がいるので、部屋の扉をちゃんと閉める。マイホームのように多くの水でお風呂するのは出来ないので、今回は仕方なく神竜様のお風呂方法、裸のまま浮かんで少ないなお湯を身体に包むだけ。今日だけでもう血の匂いは麻痺した、ずっと赤を見ると狂ってるよ、緑を見て休みたい。帝国も早く諦めないかな、このままでは体が耐えられない。
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夕方、ウンディーチア辺境城壁距離約800メートルのタジナル丘の上にいる帝国侵攻軍拠点のテント、今日のベネットへの侵攻が終わり、司令官テントで英雄ユウジは予想外の事でイライラしている、他の各団の団長も冷や汗を流している。
「何故だ!僕はすでに上位魔法を何回も使ったのに、ベネットの軍勢を崩す気配もない!我が軍の数字は!」
「はい、2万軍で死傷者約3000、中に戦闘不能及び亡くしたのは約300でございます。」
「上位魔法の牽制があるなのに、こんな死傷者は変だ。」
「確かに、流石にこれは変でございます、前線の兵から何がベネットの魔法がいつもより強力な気がするそうです。」
中年の第三騎士団団長の意見を聞き、ユウジは椅子に座り、冷静に考えました。
「向こうは練度上がったでも、例の間者の情報では兵力はそんなに多くないと連絡が来た、ベネットからの上位魔法今日2回だけ、魔道士団と僕が完全に防いだ。例え練度が我が軍の上でも死傷者がこんなに出たのか?…まぁいい、向こうは上位魔法を何回も防げられなく食らったし、計算ではすでに半分の兵を使えないはず…。間者からの連絡では向こうのヒーラーは足りないし。」
「はい、開戦前に再確認しました、敵軍のヒーラーは約
「フム……計算上向こうはすでに兵を半分、予想では少なくとも二割は無くしたと思う、今日も前線を前に進んだので、とりあえず現状は我が軍が優勢だ。明日前線を更に前に城壁が上位魔法の射程範囲に入ったら僕も出る、直接城壁に上位魔法で大穴を作る。兵の回復を急げ!」
その時のユウジはまだ余裕があった、例え向こうの練度が高くても、自分の上位魔法がある限り負けはしないと思ってた。